81話 最悪の事態
「はうぅぅん!」
思わず変な声が出てしまいました!
キラさんにお姫様抱っこで抱き上げられた瞬間、あそこがきゅっと圧迫されて、その刺激で危うく果ててしまう所でした。
・・・でも、本当にギリギリのところで踏みとどまる事が出来たのです。
「大丈夫ですか?ルルさん、顔が赤いですよ?すぐに部屋に運びますから少しの間我慢して下さい」
キラさんが早足で歩くので、振動でそこが圧迫されて、とにかく危険なのです!
「・・・あの・・・運んで頂いて恐縮なのですが・・・出来るだけ・・・静かに歩いて頂けないでしょうか?」
「申し訳ありません!辛かったですか?出来るだけ静かに運びます」
するとキラさんは、少しペースを落として、全くボクに振動を感じない様に歩いてくれました。
道場の控室に着くと、キラさんはボクをそっと静かにベッドに下ろしてくれました。
・・・何とかベッドまで持ちこたえる事が出来ました。
「苦しそうですけど、装備を外しましょうか?」
!・・・今装備を外されてしまうと、あの部分が女性ではありえないくらい膨張しているところを見られてしまいます!
「いえ!大丈夫です!自分で外しますので、申し訳ないのですが・・・部屋の外に出て頂けないでしょうか?」
「そうですね、男のわたしが女性の服を脱がすなどと、申し出てはいけない事でした」
「いえ、そういう事ではないのですが・・・運んで頂いて本当にありがとうございました」
「では、部屋の外で待機していますので、何か用があれば呼んで下さい」
「ありがとうございます。何かあれば声をかけます」
少し失礼な言い方をしてしまったかな?と思ったのですが、キラさんはそんな事は気にしていないかの様に、屈託なく微笑んで部屋を出て行きました。
・・・ふう・・・・何とか危機を乗り越える事が出来ました。
とりあえず、ラナさんとキラさんにボクの秘密が最悪のシチュエーションでばれてしまうという事態は回避する事が出来ました。
しかし・・・ボクのこれを何とかしないといけないのです。
今現在も、その中では行き場を失った『念』が暴れまわって、刺激され続けているのです。
これを鎮めるには、『念』を少しずつゆっくりと体の中に戻していくか、一気に体外に放出するしかないのですが、この状態で『念』を体外に放出するという事は・・・別の物も一緒に放出してしまうという事を意味します。
ですから、時間をかけてでも、ゆっくりと『念』を体内に引き戻さないといけません。
でも・・・その前に、附加装備を外さないといけません。
中で膨張しようとしているそれが、装備に圧迫されてかなり苦しい状態なのです。
まず、仰向けに寝ている今の体勢で下半身に出来るだけ刺激を与えずに体を屈める様に上半身の装備を外しました。
それから、慎重に下半身の装備を外します。
あせって外すと、刺激を与えてしまうので、留め具を一つずつ丁寧に外していきます。
留め具を全て外し、装備をゆっくりと持ち上げると、得も言われぬ解放感と共に、中のものが一気に膨らんだのです!
解放感による快感で、危うく果ててしまいそうになりましたが、何とか持ちこたえました。
・・・しかし・・・インナースーツの中で大きく膨らんだそれは、まだ、結構な圧迫感を感じていました。
ボクのインナースーツは女性用なので、その部分がここまで膨らむ事を想定されて作られていないのです。
自分の体ながら女性用のデザインのインナースーツのその部分が、ありえないくらい膨らんでいる光景はかなりの違和感を感じます。
インナースーツは戦闘時の体の負担を軽減するため、体にある程度の圧力がかかる構造になっているのです。
激しい戦闘をする時には、それがサポートになるのですが、今はその締め付けがかなりきついです。
『念』を鎮めるまでの時間、これに耐えるのは無理そうです。
幸い、今この部屋にはボク一人だけです。
部屋の外にいるキラさんも、ボクが呼ばない限り部屋に入って来る事は無いでしょう。
・・・ボクはインナースーツを脱ぐ事にしました。
インナースーツの縁に手をかけ、中で大きくなっているそれに触れない様にめくろうとしました。
しかし、そこでハプニングが起きてしまったのです。
大きくなったそれの先端をかわしたつもりでインナースーツの縁を引っ張ってめくったはずが、インナースーツを引っ張った時に、中でそれがさらに膨張する事に気がつかなかったのです。
ボクはインナースーツの縁を先端に引っかけてしまって思いっきり皮を剥いてしまったのです。
「痛っ!」
その先端に強烈な痛みと刺激を感じたボクは、つい大きな声を出してしまいました!
・・・そして、今の刺激で・・・限界を超えてしまいました。
こうなってしまってはもう自分の意志では止める事が出来ません。
びくっ、びくっと、強烈な快感と共にそこが更に大きくなっていきます。
それに・・・先端の皮が思いっきりめくれて中身が飛び出してしまったこれは・・・大丈夫なのでしょうか?
こんな状態になったのを見た事がありません。
皮がむけた先端部分は今まで以上に大きく膨れ上がり、それに伴って、今まで以上の快感と痛みが襲ってきます。
ボクは・・・自分の体を自分で壊してしまったのでは無いかと怖くなってしまいました。
しかし、それは、ボクの不安などお構いなしに容赦なく肥大し、痛みと伴に強烈な快感をその先端から解き放とうとしています。
「大丈夫ですか!ルルさん!」
まさにその瞬間、キラさんが扉を開けて部屋に入ってきてしまったのです!
・・・ボクを見て驚いているキラさんと目が合ったと同時に・・・
それは・・・・・ボクの顔に向かって放たれてしまったのでした。




