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51話 初夜の感想

 ダイニングに着くと、既に朝食が用意されていて、レィナちゃんとエルさんがニヤニヤしながら待っていました。


「おはよう!ルル!それとソラ」


 レィナちゃんは相変わらずソラ君の扱いがぞんざいです。


「おはようございます。エルさん、レィナちゃん」


「おはようございます。二人とも昨晩はよく眠れたかしら?」


 エルさんのちょっと意味深な聞き方が気になります。



「ああ、寝たのが明け方だったからまだ寝たりねえな」


 ソラ君はあくびをしながら答えました。



「まあ!明け方まで!なんて事でしょう!」


「ルル!それで!どうだったのよ!どんな感じだった!」



 レィナちゃんとエルさんはなぜかとても興奮しているみたいです。




「どんな感じって言われても・・・ええと、ソラ君のがボクの体の中に入って来るのをはっきり感じる事が出来ました」



「まさか!あんたたちが本当にそこまで行っちゃうなんて!エルさん!どうしましょう!」


「ええ、本当に素晴らしいわ!それで!昨日はやっぱり・・・お尻だったのかしら!?」


 レィナちゃんとエルさんは手を取り合ってさらに興奮しています。

 頬が上気して、息が荒くなっています。


「尻?いや、昨日は尻じゃねえ。口を使った」


 ソラ君は真面目に答えています。


「まあ!口!?口でやったのね!それでルル!どうだったの?どんな感じだった?」


「ええと・・・口からソラ君のがいっぱい入って来て・・・とにかく大変でしたが頑張りました」


「ああ、一日目であそこまでやれる様になんて、さすがだな、ルル」


「ソラ君のリードが良かったんです。慣れてきたら途中からボクも少しだけ楽しくなってしまいました」


「はうううううっ!一日目からそんなに激しく!?」


 エルさん、興奮しすぎておかしな事になっています。




「それにしても・・・尻か?・・・そうだな、ルル、次は尻で試してみるか?」


 ソラ君は何か考え込んでいた様でしたが・・・尻で試すって、どういう事でしょう?


「どうするのかわかりませんがソラ君にお任せします。ソラ君なら安心してこの身をゆだねる事が出来ますから」




「はわわわわっ!ついに!ついにそこまで行ってしまうのね!」


「すごいわ!ルルが一足飛びに、どんどん先に行っちゃう!」


 エルさんもレィナちゃんも、身悶えて更に息が荒くなっています。




「ねえ、昨日ってやっぱり、ソラ君からルルちゃんにって感じだったの?」


 エルさんが呼吸も荒く聞いてきました。


「ああ、今のところはオレからだな。だがこの調子なら、近いうちにルルからオレってのも出来るかもしれねえぞ?」


「そうですか?まだボクには出来る気がしないです」


「昨日の調子ならすぐにできるさ。そうしたら今度はオレがルルのを受け入れてやるぜ!」


「はい、早く出来る様になりたいので、がんばります!」


「じゃあ、これからは毎晩やるからな!覚悟しとけよ!」


「はい!お手柔らかにお願いします!」



 これから毎晩、ソラ君と一緒に頑張らないといけません。




 ・・・それにしてもレィナちゃんとエルさんが、さっきからもじもじして落ち着かなくなっています。


「あっ、あたしはちょっと主人に急用が出来たので部屋に戻るわ!あなたたちはゆっくり朝食を食べててね。それと今日は疲れてるでしょうから、もう一泊していきなさいね!」


 エルさんが立ち去ろうとしていますが、言っておく事がありました。


「あ、エルさん!申し訳ありません、ベッドのシーツを汗でびっしょりにしてしまいました」


 下着もでしたが、当然シーツも汗でびっしょりになっていたのでした。


「ああ、それは大丈夫よ。うちのメイドはそういうの慣れているから!なにせあたしの寝室は毎晩びしょ濡れだからね!では失礼!」





 そう言ってエルさんは慌ただしくダイニングを出て行ってしまいました。




「あ、あたしもちょっと用を思い出しちゃった!部屋に戻ってるわ!じゃあね」


 レィナちゃんもそそくさと出て行ってしまいました。




 二人とも顔が赤くて、ずいぶん呼吸が荒かったですが、大丈夫でしょうか? 

 去って行く時、若干内股ぎみだったのも気になります。




「どうしたんだ?あの二人?」


 ソラ君がきょとんとして首をかしげています。


「・・・さあ?どうしたのでしょう?」


 


 ・・・なんとなく、二人の考えていた事がわかってしまった様な気もしますが、気にしない事にします。




 ボクとソラ君は、昼間はまた、子供達と思いっきり遊んだり、昼寝をしたり、剣の稽古をしたりしました。


 


 夕方にレィナちゃんと一緒に入浴しましたが、一日部屋にこもりっきりだったレィナちゃんは何だか昨日より色っぽくなった気がしました。


 それに、いつも以上にボクに接近して絡んできました。


 レィナちゃんと触れ合うのは嫌ではないのですが・・・なんだかいけない世界の扉が開いてしまいそうです。




 ・・・そして、再び夜を迎えます。




「おやすみなさい、レィナちゃん」


「おやすみ、ルル!明日、感想を聞かせてね!」


「・・・はい、何か進展があればですけど・・・」


 ボクを送り出すレィナちゃんの、期待と不安に入り乱れた表情が、妙に気になりますが・・・




 そしてボクは、ソラ君の部屋へと向かいました。


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