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まさかの光景



 今から百年前に震度6の地震が全世界を襲った。この地震でかなりの建物や道路等に深刻的被害を及ぼした。

 復興作業中に一つの倒壊したビルから謎の生物が数匹現れ人々を襲ってきた。直ぐに自衛隊が駆けつけ殲滅し、ビルを調査すると摩訶不思議な事態が起こった。

 ビルの中に入ったはずが何故か洞窟に居たという。


 この現象は日本だけではなく全世界でも起きていたのだ。

 国が総力を挙げてこの不思議な場所を調べると、今まで見たことの無い生物が現れ殺したと思えば黒い霧になり消えていったそうだ。殺した生物が元々あった場所には不思議な石があり、それを調べると地球上には無いエネルギーがあるという事が解った。


 この不思議な空間を全世界共通してこう呼ばれることになった。

【ダンジョン】と。

 さらにダンジョン内に現れる生物を【魔物】と呼び、そして謎の石は【魔石】と呼ばれる事になった。


 自衛隊の一人がが初めて魔物を倒した時に謎の声がしたと言うので詳しく聞き、調べると謎の力を宿していた。

 この一人だけではなく魔物を駆除している人々が相次いで力を手に入れていた。

 一人は何も無い場所から火の玉を出し、ある人は硬い石を粉々にする力を手に入れていた。

 この現象を【スキル】と呼ばれ始めた。

 直ぐに全国でスキルによる犯罪に関しての法が定まった。

 スキルだけではなくダンジョンの中には様々な剣等の武器や魔石で動く道具等も出始めたのだ。


 ダンジョンを進めて行くうちに銃による攻撃が効かなくなりダンジョン内で手に入れた剣を一人が使うと効果が有った為、ダンジョン攻略をする際はダンジョンで見つかった武器を使うのが主流になる。

 人の手が作り出した剣等も魔石を粉末にしたものを使えば効果がある事も解った。





 そしてダンジョンが現れてから百年後の今、福岡のとある建築現場に居る俺はやばい事態に巻き込まれていた。


「翔先輩、もう十五時過ぎてますけど休憩しないんすか?」

「丁度キリがいいから休憩すっか。んじゃコンビニでも行って飲みもん買いに行くか」


 俺と弟子の隼人はすぐ近くのコンビニに飲み物を買って現場に戻る途中に地震が起きた。


「おっおっ?地震すね。そこまで激しい揺れや無かったから震度一か二ぐらいすかね?」

「そうだな、まぁ対して被害が無いと思うけど……立て掛けてた材料が倒れてるぐらいやろな」


 こんな話しをしながら現場に戻ると、


「……先輩……俺たちの現場の玄関ってあんな黒い丸い穴でしたっけ?」

「うん、斬新なデザインの玄関に交換されとるな」


 そう、俺が請け負っていた新築現場が何故かダンジョンに変わっていたのだ。

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