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妖峰戦記‐宝永の乱‐【第一部】  作者: ナマオ
第三章 伽羅倶利峠の戦い
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第三章あらすじ・登場人物

 柘榴の要請を受け、影狼は伊織とともに信濃国へ向かった。信濃国は朝幕の勢力圏が衝突する地となっていて、幕府四天王の一人――松平兼定が朝廷軍の侵攻を防ぎ続けていた。そこへ今回は皇国の大黒柱とも言える人物――柴田海八が攻め寄せてきた。これに対し、松平は天然の要害、伽羅倶利峠で迎え撃つ。柘榴率いる奇兵もこれに加わる。この合戦で、影狼は奇兵の壮絶な戦いぶりを目の当たりにすることになった。

 信濃の戦が中盤に差し掛かる頃、鴉天狗は越後入国を果たした。越後の軍勢と遭遇し、一触即発の危機に陥るが、鵺丸のとりなしでことなきを得る。後日、越後大名は家臣を集め、鴉天狗の処遇について話し合ったが、受け入れに反対する者が多数を占める結果となった。この情報を手に入れた月光は、状況を打破するためにさらなる一手を講じる。




☆登場人物・用語

【新登場人物】

松平まつだいら兼定かねさだ

 信濃国大名。幕府四天王の一人。皇国の侵攻を幾度なく退け続けた堅実な戦略家。

竹中たけなか喜兵衛きへえ

 松平家の武将。槍の名手。数々の戦で一番槍をあげてきた気鋭の若武者。

清末きよすえ利一りいち

 奇兵。妖刀・血海鼠の使い手として知られる狂戦士。

柴田しばた海八うみはち

 皇国の重鎮。皇国の黎明期に活躍した。妖術をなんらかの方法で身に付けている。

小笠原おがさわら長矩ながのり

 皇国の将校。民兵の台頭に不満を抱いていた。喜兵衛に討ち取られる。

高遠たかとお頼卿よりのり

 皇国の将校。軍制改革以降から頭角を現していた。伊織に討ち取られる。

吉良きら義秋よしあき

 越後大名。豪胆かつ謙虚な性格で、家臣から厚い信頼を得ている。

本庄ほんじょう信繁のぶしげ

 吉良家家臣。向こう見ずで好戦的な性格。殲鬼隊で五本の指に入る実力者とも。

新発田しばた晴家はるいえ

 吉良家家臣。元殲鬼隊。鴉天狗の受け入れには懐疑的。

色部いろべ正成まさなり

 吉良家家臣。幕府に対抗するために鴉天狗を受け入れるべきだと考えている。

甘粕あまかす信忠のぶただ

 吉良家家臣。今は亡き元殲鬼隊の父の影響で、鴉天狗の受け入れに好意的。

笹野ささの才蔵さいぞう

 鴉天狗幹部。元殲鬼隊。武蔵坊の父――犍陀多のことを知っていた。

犍陀多かんだた

 武蔵坊の父。殲鬼隊の陰の隊員として活躍していたという。


【新用語】

皇国陸軍こうこくりくぐん

 軍制改革により誕生した皇国の戦列歩兵部隊。プロセインから指南を受けている。

甲信両鬼兵こうしんりょうきへい

 幕府軍の最精鋭にあたる甲斐奇兵、信濃騎兵を指す。

・プロセイン

 西洋の軍事大国。皇国に全面協力している。その目的は……。

伽羅倶利峠からくりとうげ

 信濃国栃坡山の峠。平安と宝永、二度にわたって凄惨な戦が行われた地。

斬鬼丸ざんきまる

 伊織の妖刀。斬られた者に癒えない傷を与えるが、あまり役に立たないらしい。

血海鼠ちなまこ

 清末の妖刀。普段は金棒のような見た目だが、戦になれば刃翼へと姿を変える。

雷霆らいてい

 柘榴の妖刀。影狼に貸し出し中。雷撃を繰り出すことができる。

鳳仙花ほうせんか

 柘榴の妖刀。起爆性の花弁を自在に操る能力を持つ。

部分侵蝕ぶぶんしんしょく

 体の一部位に特化した侵蝕方法。多くの場合は妖怪から部位を移植している。

全身侵蝕ぜんしんしんしょく

 全身に妖怪の血肉を取り込む侵蝕方法。妖怪の血肉を直接食らう場合が多い。

鉄囲山脈てっちさんみゃく

 八座の山々が渦巻き状に連なる特異な山脈。越後南西部にある。

須弥仙岳しゅみせんだけ

 鉄囲山脈の中心にある山。越後の宝永山とも呼ばれ、様々な伝説が残る。

善見山城ぜんけんざんじょう

 越後吉良家の本城。鉄囲山脈の須弥仙岳と善見山の間にある。


お読みいただきありがとうございます!

第四章開始まで、また少しお休みをいただきます。

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