ホラチョコ! ~チョコミント好きな女子高生の恐怖体験談~
夏にバレンタインデーの映画を撮影したお話です。
あなたにはこれより、私達映画部が製作した短編映画を観てもらいます。
黒いカーテンで窓からの明かりが遮断された、視聴覚室。正面にでんと構えたスクリーンに、映像が映りました。
では、ご覧下さい。『バレンタインデーの呪い』です。
『ねぇ、知ってるー? バレンタインデーにさ、四階女子トイレの洗面台に一日中チョコを放置すると、呪いのチョコになるんだってー』
『えー、こっわーい! でも、チョコをトイレに放置するってこと自体、怖いよねぇ~』
女子二人が廊下でそんな話をしていました。
『来週バレンタインデーだし、試してみよっか。昔、バレンタインデーにチョコを渡せずに自殺した子の呪いが乗り移るんだってよ』
『えー、やめてよ、そんな。縁起の悪い』
『その後、一週間が過ぎて、バレンタインデー当日となりました』
ナレーションが入った後、いたずら好きな女子が、包み紙に入ったチョコレートを洗面台に設置しました。彼女は怖がっていた女子へと、放課後になったら四階の女子トイレに行くよう、仕向けます。
放課後、階段の角に隠れて、いたずら好きな女子は怖がりな女子を待っていましたが、いつまで経っても、現れません。
気を揉んだ彼女は階段横で隠れるのをやめ、女子トイレに入りました。すると……。
チョコが置かれた洗面台の上の鏡には、白いセーラー服を着た、二本のおさげの少女が映っているのです。
『きゃっ!』
女子は驚きました。ですが、振り返っても、誰もいません。
映っていた少女は生気がなく、制服もこの学校指定のダークグリーンのブレザーではありませんでした。
慌てて女子がトイレから出ると――、そのセーラー服の少女が、廊下の向こう側で立っていたのです。
『うそ……』
女子はあの少女が自殺をした幽霊だと推測しました。後ずさりをしていると、少女の幽霊が恐ろしい速度で走って来ました。
『きゃああああああああっ!』
必死で女子は逃げました。ですが、逃げ切ったと思っても、幽霊はあり得ない方向から現れるのです。何度もそんなシーンが続きます。
途中で定規が横切ったり、机の上に置かれた雑巾がガクガクと揺れたりしました。音楽室では誰もいないのに、不気味なピアノの旋律が流れ始めるのです。
最後に女子は、誰もいない教室に逃げ込みました。
『そうだ! チョコレートを逆に唱えると、呪いは解かれるんだった!』
女子はその噂を信じていました。
肉体的にも精神的にも疲れ切った女子は教室の教壇の下に入り、隠れました。
幽霊も、教室に現れました。
女子を探します。
少しずつ、教壇にも近づいて来ます。
『トーレコヨチ、トーレコヨチ……』
女子はおまじないの呪文を唱え続けました。
その効果があったのか、幽霊は教壇の横を素通りし、去って行きました。
『良かったぁー』
安心して女子が教壇の下から出ると、――幽霊の顔が視界いっぱいに広がります!
『きゃああああああああああああッ!』
そこで画面が暗くなり、赤い字で『終』と出ました。小さく右下に『阿智屋高校映画部』、その下に『この物語はフィクションです』と、書かれています。
以上で映画鑑賞、終了です。
■
映画が終わり、私は視聴覚室の電気を点けました。先輩がリモコンで画面を停止します。
「思っていた以上に、迫力のある映像だったな。さすがは私。自分の才能が怖い」
自画自賛をする茅渟先輩は、唯一の二年生で部長です。先輩は撮影と演出がメインで、本人は映像内に出ていません。ただし、途中のナレーションは先輩が担当でした。
視聴覚室には、私達映画部の部員四人がいます。
「確かに茅渟先輩の撮影も上手かったんですけど、やっぱりセモちゃんの演技力がすごいですよ」
これは私。一年の伊江初果と言います。名字は家ではなく、稲のように発音します。
「そうだなー。マジで幽霊に乗り移られたんじゃないかってくらいに怖かったよ」
先輩がうんうんと頷きます。
「幽霊役で褒められても……」
おどおどとした感じで先輩に返すこの子が、同級生で親友のセモちゃん。普段はおとなしいのですが、演技力はうちの部の中でも一番です。なお、映画では髪を三つ編みにしていましたが、今は綺麗な黒髪を垂らしたままにしています。
なお、私はいたずら好きな女子を演じていました。一応、主演です。幽霊が主役と言うのなら、主演はセモちゃんですが。
「無事に大役を果たしたからって成仏しちゃダメだよ~、セモちゃん!」
「やめてよ、りーちゃん」
りーちゃんも、私達と昔からの親友です。元々、りーちゃんが演技に興味があり、私とセモちゃんは一緒に入部した感じです。ちなみに、映画部は先月……六月末で三年の先輩達が抜けたため、りーちゃんが副部長になっています。
「逃げてた初果も名演技だったよ。トーレコヨチのところは思わず吹き出しそうだった」
「いや、その呪文にしたの、りーちゃんじゃん!」
私は反論しました。台本通りにやった私に非はありません。
りーちゃんは、最初のほうだけ登場した、怖がっていた女子を演じていました。ですが、普段の私達はむしろ逆です。私のほうが怖がりで、りーちゃんがいたずら好きな性格でした。
「まあ、ややありきたりな話だった気もするが、お前らはよくやったよ。職員会議でこの場に来れなかった顧問に代わって、ご苦労様と言いたい。そして、ありがとう。お前らがいなかったら、私の撮影技術は映画で活かされず、孤独な風景の撮影で終わるところだった」
茅渟先輩は撮影に命を捧げているような人で、部活以外でも日頃からカメラを回して、ネットに上げているそうです。
「ところで、今日は馬見さんは来てないの?」
私が聞くと、みんなが私に注目します。
「……馬見さんって、誰?」
りーちゃんが、初めてその名を聞いたような顔をして言いました。
「えっ? いたでしょ。ほら、撮影を何度も手伝ってくれた、三つ編みの……」
「いや、三つ編みの子は確かにいたよ。でもそれって、幽霊役のセモちゃんじゃん。何をおかしなこと言ってんの、初果は」
私は背筋が凍りそうな気分でした。
「ねぇ、セモちゃんは覚えてるよね? 馬見さんのこと」
むきになって私が聞くと、急にセモちゃんはバタッと椅子から立ち上がり、両耳を押さえてうろたえます。
「嫌ああああああっ! 私知らない、私知らない知らないいいいぃっ!」
そう叫んだセモちゃんは教室から飛び出します。尋常ではない様子で、私の不安がさらに高まりました。
「……なあ、ういっち。映画の題材が題材だからな、お前、本物の幽霊でも見たんじゃないか?」
先輩もそんなことを言います。
「片づけは私達でやっておく。今日はもう、お前は帰れ」
「茅渟先輩の言う通りだよ、初果。多分、連日の部活で疲れが出てるんじゃないかな」
「そう……かもしれないね。じゃあ……私、帰るね」
笑顔をどうにか作って、私は先に下校しました。
■
私は帰りにコンビニでチョコミント味のカップアイスを買い、帰宅してから食べました。
チョコミントアイスは歯磨き粉みたいと言われることが多いのですが、私はチョコの甘さと食感、ミントの爽快感が一緒に味わえるので大好きです。それなのに、今日は頭に浮かんで来る疑問のせいで、ちっとも美味しく頂けませんでした。
ベッドで寝ようとする時も、つい考えてしまいます。
馬見さんの存在は、幻だったのか?
『伊江さん。面白そうだから、手伝ってもいい?』
放課後の撮影中、そんな風に声を掛けられたんだっけ。
黒い髪を一本の三つ編みにした、どちらかと言えば地味な印象の、馬見さん。今になって思うと、彼女には他の人と違う、神秘的な雰囲気もあったような気がする。
『今日も手伝ってくれてありがとう、馬見さん』
『いいの、気にしないで。私が好きでやらせてもらっているだけなんだから』
彼女との会話のやり取りは、何度もあった。でも、りーちゃんやセモちゃん、茅渟先輩とは、あまり喋っていなかったような……。
そうだとしても、私の記憶に強く残っている女子が幽霊だなんて、在り得るのか? うちの制服をちゃんと着ていたし、手が触れた際は、きちんとした感触はあったはず。だけど、それは幽霊の不可思議な力によって、感触があったという錯覚を引き起こされていた可能性も捨て切れない……。
「ああんもうっ! 全然分かんない!」
私は結論が出ないことにイライラしていました。馬見さんが放課後に部活を手伝ってくれた親切な女子生徒だったのか。それとも、本当に幽霊だったのかが。
もし幽霊だったのなら、昔、部活で映画を撮れなかったけど、今回映画製作を手伝ったことで成仏をした……みたいな話なのだろうか?
そうだとしたら、もう二度と彼女には会えないのか……。それはかなり、悲しい。
彼女との仲は多分、良好だったと思う。
せっかくなら、完成した映画も一緒に観たかった。……観てもらいたかった。
幽霊に幽霊の映画を観てもらうのは、おかしなことかもしれないけれど。
色々と考えていると……。
どうやら私は眠ってしまったようです。
■
馬見さんとは、もう会うことはないだろう。
今朝の私は彼女と決別し、いつものように振る舞って、りーちゃん、セモちゃんと登校しました。教室に着き、自分の席で鞄を下ろして準備をしていると――。
会えないはずだった彼女が、うちのクラスへとやって来たのです。
私は馬見さんを目に入れて、無様に口をあんぐり開けてしまいます。
「おはよう、伊江さん。映画部の完成した映画ってどうなったの?」
私は彼女に何も答えず、横にいたりーちゃんのほうを見ました。すると、りーちゃんは苦笑しながら、私に真相を語りました。
どうも、私と馬見さんが撮影中、あまりにも仲が良さそうだったから、つい嫉妬をして、昨日はみんなで私をからかったということらしいのです。
私には馬見さんと再会出来た喜びではなく、この愚かな友に対しての怒りが湧いて来ました。
「大親友がポッと出の子と急接近されたらさ、やっぱいい気がしないでしょ」
「でもだからって、それは大親友と呼ぶべき存在にすることじゃないよね! 私、ホントに馬見さんが幽霊だったんじゃないかって思っちゃってたんだから!」
「ごめんごめん」
両手を合わせて頭を下げる美人……だからって、許さないぞ! りーちゃん!
「みんなでグルになってだますなんてヒドいよ! セモちゃんもだったなんて!」
「わっ、私は、ういちゃんをだますのは良くないよって言ったんだけど、りーちゃんと茅渟先輩に押し切られちゃって……。ごめんなさい。ああするしかなかったの……」
途中で逃げ出してごまかしたのは、罪悪感からだったのか。
それにしたって、あれは推理もので例えれば、取り乱して逃げたはいいけど中盤以前に殺害されて退場する脇役みたいだったよ。主演張れる子がやるような役じゃないよね!
「セモちゃんも反省しているようだし、初果も許してあげなよ」
「りーちゃんが言うことじゃないでしょ!」
「わっ、私が悪かった! お詫びのチョコならいくらでも出す! いくらでも出すから命だけはぁっ!」
何をふざけてるんだ、この友人は。迫真の演技じゃないか。りーちゃんが主演をやれば良かったのに……とか言い出したら、私の出番が減るのは不可避なので、口をつぐみます。
私達のやり取りをずっと微笑んで眺めていた馬見さん。後で映画を見せてあげると約束をしたら、彼女はとても喜んでくれました。
幽霊だと思われて怒りもしなかった馬見さんは、きっといい人だと思います。
■
放課後の視聴覚室で、まだ映画を観ていない馬見さん、顧問の四合先生、それに私の三人は、『バレンタインデーの呪い』を鑑賞しました。
四合先生は、自身の名字を四番目と力に掛けて、フォース先生と呼んでほしいと日頃から主張していますが、それは未だに生徒達に浸透していないという、同情すべき独身女性です。ちなみに茅渟先輩は、四合ちゃんと呼んでいます。
その四合先生は、映画の出来栄えにいたく感動したようで、映像は力ですね、なんて言っていました。この先生、もしも吹奏楽部の顧問だったら、演奏は力ですね、とでも言いそうです。
「最後の、伊江さんが安心し切って出るところがいいよね。もしあの場に私がいたら、よく頑張ったね、もう怖がらなくていいよって、抱き締めてあげたいよ」
馬見さんからは、そんな感想を頂きました。
夏休み前の七月の撮影で暑い中、私は冬服で頑張って取り組んでいたのに、手伝ってくれた別のクラスの同級生とちょっと仲良くしたぐらいで、いじわるされるなんて。あなたもヒドいと思うでしょう? そうですよね?
私は本物の幽霊を見たことがないから、こんなことを言えるのかもしれませんが、はっきり言って幽霊よりも、悪意を備えた人間のほうがよっぽど怖いです。
■
映画を観終わってからは、私と馬見さんとで、ショッピングモールのアイス屋さんに寄りました。馬見さんが映画を観せてくれたお礼に、アイスを奢ってくれるとのこと。
本当なら私が撮影の手伝いのお礼をするべきだと伝えると、彼女は気にしないでいいよと言ってくれたので、ご厚意に甘えることにしました。本当にいい人ですね、馬見さんは。
おしゃれな感じのアイス屋さんの席に、私達は向かい合って座ります。外は暑かったので、涼しい店内が心地好いです。
一旦鞄を置いて席を確保してから、馬見さんがアイスを買って来てくれるのかなと、私は思っていると、彼女は席を立ちませんでした。私のことを、一心に見つめてくるのです。
「……伊江さんにお願いがあるんだけど、いいかな?」
「うん。私に出来ることなら、なんでも言ってよ」
「私、伊江さんと一緒に映画の撮影をやれて、すごく嬉しかったの。だから、私も映画部に入部させてほしいなって」
「馬見さんがうちの部に来てくれるのなら、大歓迎だよ! 茅渟先輩も部員が増えて喜ぶだろうし。明日、私からも頼んでみるね」
「ありがとう、伊江さん」
馬見さんは満面の笑顔でした。頬を赤らめた彼女はまるで、告白が成就したかのようです。
今まではあまり気にしなかったのですが、よく見ると、馬見さんってけっこう綺麗だなと私は思いました。
「じゃあ、アイスを買って来るね」
馬見さんが行っている間、私は考えます。
りーちゃんやセモちゃんが、馬見さんを部員として受け入れてくれるかが心配です。でも、あんなに純情な子が入ってくれるんだから、私はどんなに反対されても、彼女の想いを叶えてあげようと心に決めたのでした。
馬見さんがコーンのアイスを持って、戻って来ます。
その時――、私は恐怖しました。
アイスは一つだけで、しかもアイスのフレーバーは、独特の淡い青緑色。それは、私の好きなチョコミント味だったのです。
「あれっ、一つだけなの? 私だけ食べるのはちょっと……」
「一緒に食べよ?」
え?
「一緒にって、その一つを、両側から?」
「同じ方向でも、私は構わないよ。むしろ、そっちのほうが好みかな」
この子が何を言っているのか、私には理解出来ませんでした。いや、理解は出来たものの、理解をしたくなかったというのが本音でしょう。
「いや、そういうのは恋人とかがやるもんでしょ、困るよ……」
「それは残念です」
彼女は私にアイスを渡し、自分の分を買いに行ったようです。
コーンを手に持つ私は彼女に対して、明らかに動揺していました。ですが、私だって演者の端くれです。私の武器たる演技力で、どうにか表情には出さず、冷静に切り抜けてみせましょう! あなたもどうか、お見守り下さい!
「お待たせ」
彼女のアイスも、チョコミント。アイスの種類は豊富にあるため、私の好みを知ってピンポイントで買い求めたとしか思えません。
さり気なく彼女は椅子を近づけて、私の真横の席に座ります。あっち側に座るんじゃないのっ?
「馬見さん、なんで私がチョコミント好きだって知っているの?」
「昨日も家の近くのコンビニで買っていたでしょ?」
家の近くって言った! 私んちの場所知ってんのっ? 個人情報バレちゃってるのッ?
怖い! ヤバいよこの子! ストーカーなの? 私のこと、監視してたのっ? 放課後のあの眼差しは神秘的な雰囲気かと思ってたけど、単に記憶が美化されてただけっぽいっ!
「私、伊江さんの好きなものをたくさん知りたいの。この髪型だって、セモちゃん? が三つ編みにしている時に、伊江さんが、『私、三つ編みの子って好きなのに、幽霊がこの髪型なのはイメージダウンだなー』って言っていたよね?」
そう言えばこの子最初は三つ編みじゃなかった最初は三つ編みじゃなかった!
「あー、そうだったかなー」
「怖がらなくてもいいんだよ、伊江さん」
「怖がってないよ」
「でも、顔には出ているよ?」
私の武器はペラッペラだったーっ!
落ち着け、私! どうにか落ち着くんだ、私!
「私ね、初めはチョコミントなんて、なんでこんな歯磨き粉を食べているみたいなものを伊江さんが好きなのかが分からなかったけど、今なら分かるよ? この背徳感に似た絶妙な味を、崇高な伊江さんが求めているのかなって思うと、すっごく愛しくて、美味しいって、思えるようになったの」
私のこと崇高とか言ってる! それに愛が重い、なんかめっちゃ重いよぉ!
もう彼女には勝てないと思い、私はひたすら黙って冷たいチョコミントを食べました。ああ、専門店のチョコミントは、とても美味しいですね。
馬見さんのほうも、私に目を遣りながらも、静かに味わっていました。
そこで私は思ったのです。
好き嫌いの分かれるチョコミント味を、馬見さんは理由がどうであれ、私のように好んで食べている。
それに忘れてはいけないのは、彼女には撮影を手伝ってもらった恩義があるということ。
わざわざ手間のかかる髪型まで、私の好みに合わせてくれている彼女。
怖がらなくてもいいとの言葉を、信じてもいいんじゃないか?
同志に、悪い人はいない。
私にいじわるではなく笑顔を向けてくれた子が、悪い人なわけがない――。
私は主導権を握ろうと、話しかけます。
「馬見さん。アイス、ありがとう」
「どういたしまして。これからも毎日、下校時に一緒にいてくれると、嬉しいな」
指を絡ませてくる彼女。これ、拘束じゃない?
どうも私は押され気味……。
■
「私、来年のバレンタインデーには、伊江さんのために、チョコミント味の手作りチョコレートを用意するね」
潮の香りがする帰り道で、彼女は言いました。
いつまでもやられっぱなしの私じゃないんだぞ。
「ありがとう。美味しいのを期待しているね」
半分はこれまでの対抗心だったけど、半分は本音。
この時の私は、世界一チョコミントを愛している女優になったと言っても、差し支えがないのだ。
「え……」
彼女にとっては予想外の返しだったようで、顔を赤くしています。
「えっと……。頑張ります」
その表情があまりにもかわいくて、私はまたも敗北を感じてしまいました。
やっぱり、幽霊よりも人間のほうが恐ろしい。
あなたもそうは思いませんか?
(了)
文字数の多い短編を最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
チョコミントのアイスが食べたいなぁと思って頂けたら幸いです。




