プロローグ
ジリリリリ、ジリリリリ.....
「うるさいなー、はいはい、起きますよ.......
ってええぇぇ!!?? もうこんな時間!!!
やばい、やばい...」
お兄ちゃんに起こすよう頼まれてたんだったー!!
これ完全にお兄ちゃん遅刻だよね。
今日打ち合わせって言ってたし、遅刻しちゃまずいん
じゃ...
ダダダダっ、ガチャ
「お兄ちゃん!!起きてー!!寝坊しちゃったよ...。
今日打ち合わせがあるって言ってたよね?」
「ふわぁー。んー、そういえばそうだったような。あ
れ、、、あっ!!!今度遅れたらまずいんだっ
た...。」
バタバタバタバタ
「起こしてくれてありがとう!行ってくるね!」
「いってらっしゃい!お兄ちゃん♡」
私は、如月りる!16歳!!
お兄ちゃんと弟と3人で暮らしてます!
お父さんとお母さんは海外で働いてて、たまにしか帰
ってこられないけど兄弟がいるから寂しくないの♪
普通のどこにでも居るような高校1年生だけど、お兄
ちゃんと弟は普通の人じゃない。
お兄ちゃんと弟は歌い手さんとして活動してて、お兄
ちゃんはReoって名前で年に何回もLIVEを開催するほ
どすごく人気なの!
弟はそんなお兄ちゃんに憧れて歌い手さんになったん
だけど今すごく人気が出てきて、今度初めてのLIVE
をすることになったの!ちなみに弟はREVって名前で
活動してて、お兄ちゃんの名前にかなり寄せてるとこ
ろが可愛いなーって思うの。
そんな2人のことを私はすごく誇らしく思ってるの。
2人のことはもちろん学校では内緒にしてて、普通の
お兄ちゃんと弟として友達に話してるんだ。
友達には2人のことばかり話しすぎとか、ブラコンと
かよく言われてる。実際に、自分でもブラコンだと思
ってるからそう言われても仕方がないと思う。
ここだけの話、私もちょっとお兄ちゃんとコラボした
りなんかはしてて、少しは知ってる人がいるはず!
私は、RiLって名前!そのまんまじゃん!とか思った
人がいるかもしれないけどお兄ちゃんも自分の名前そ
のまま使ってるからね!
弟は雪羽って名前なんだけど
お兄ちゃんに憧れてるっていうのと、名前が女の子っ
ぽいから男らしくしたいっていう理由で変えてるけど
ね。
雪羽は姉である私の目から見ても可愛いからぴっ
たりだと思うんだけどな〜。身長高いのに可愛い顔し
てるってところがギャップ萌えしちゃう!!LIVEし
て顔がファンに見られるようになったら絶対さらに
人気出ちゃうなー!
怜音にいはモデルさんみたいにスラッとしててイケメ
ンだからLIVEしてからの人気はさすがだなって感じ
だったなー。
これは私がブラコンになっちゃってもしょうがないよ
ね。2人とも優しいし、かっこよくて可愛くて歌うま
いし!
なんてことを考えてたらもうこんな時間!!
お昼ご飯作らなくちゃ。
チャラララー♪チャラララー♪
あれ?この音ってまさか!?怜音にいのスマホ!?
怜音にい寝ぼけて出かけたからスマホ忘れちゃったん
だ!鳴ってるけど、どうしよう...。
ガチャ、
「ただいまー」
「おかえり!!ねー、怜音にいのスマホ鳴ってるんだけど、どうしよう!!」
「スマホみせて?あー、ここに表示されてる名前の人と今日打ち合わせするって言ってたから、兄ちゃんが気づいて電話してもらってるんじゃない?出てみれば?」
「そうなの!?じゃあ、出てみるね!
.....もしもし」
『あっ、でた!もしもーし、怜音の妹ちゃんだよね?怜音が携帯忘れて取りに行きたいんだけど、今行けない状態だから妹ちゃん、怜音の携帯持ってきてくれないかな?』
「そうなんですか!兄が迷惑をかけてすみません。私でよければ持っていきますよ!」
『ほんとに!?ありがとう〜。助かるよ!携帯がどうしても必要だったんだよ〜。怜音の携帯に住所送っとくからよろしくね!』
「はい!分かりました!」
怜音にい普段はキリッとしててかっこいいんだけど、
寝起きと眠い時はぼんやりしててすごく可愛いんだよ
ね。
そろそろ届けに出かけよーっと!
雪羽に声掛けてからのがいいよね。
「雪羽ー!怜音にいの所に行ってくるね!」
「いってらっしゃい!気をつけてねー!」
行くとしますか。住所は.....。
よし!着いた!!!この部屋でいいのかな?
ピンポーン♪ ピンポーン♪
「はーい」