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宇宙の紳士と宇宙人  作者: えいちふみふさ
淡い記憶と白い騎士
21/54

反撃開始

 あれから三日たった。相変わらず白い騎士達の行方は掴めずにいた。

その間に変わった事といえば、人員が増えた事だった。

全域刑事の増援とインフィニティの所から新たに二人来ていた。

グレートジェントルマン号のブリッジには今三人いた。


「相変わらず情報は出てこないわねぇ~。ダークマターなみよねこれ」


 ぼやいたのはインフィニティの所から来た増員の一人クリスだった。

ウェーブのかかった黒髪に長身痩躯の、目立つ男だった。ワイシャツの胸に刺した薔薇の香りを嗅ぎ言った。


「私達も街に出たいはねぇ」


「達って僕を巻き込まないでくださいよ……」


 答えたのはこちらもインフィニティの所からきたアルフレッドという青年だった。

金色の短髪に碧眼、焦げ茶色のジャケットにジーンズを履いていた。二人揃うと妙に目立つのが特徴だった。


「ねぇ~スリーちゃん、お出かけしちゃダメかしら?」


「俺に聞くなよ。……あんたは相変わらずだな」


「そうね~スリーちゃんがうちん所出てから二年経つのかしら。あっというまね~」


「そうかもうそんなに経つんですね。年月とは早く進むものですね」


「やめてくれまるで爺と婆の話みたいじゃねぇか」


「あら、どちらかというとスリーちゃんには親目線で見てるわよ」


「確かに僕もそうですね。」


「勘弁してくれ……」


 ブリッジの扉が開いた見回りに出ていたグランマとキジヌと、戦闘装甲服状態のアビゲイルだった。

ついでに買い物を済ませたのであろう。キジヌとアビゲイルは紙袋をどさりとデスクの上に置いた。


「あら、お帰りなさい何か進展はあったかしら?」


「こちらは駄目さね。そっちはどうだい」


「こっちも駄目ね。全然さっぱりだわ」


港の封鎖は既に解除されていた。この街で情報を得るのは既に限界に近かった。


「キャットはどうだい」


「ダンマリですね。彼女らしくもない」


「ゴルドーはその時は間もなく来ると言っていた。奴からの招待状を待つしか無いのか……」


その時である一匹の黒猫が突然宙に現れた。


「キャット!何か掴んだのかい」


「遅れてごめんにゃ。やっと奴らの尻尾を掴んだにゃ。場所は七宝帝帝国領域ヤジマ銀河の廃コロニー地帯のいずれかに奴らの潜伏場所があるにゃ」


「デイビットには……」


「いの一番で伝えたにゃ。あっちは既に特殊部隊と共に現場に向かっているにゃ」


「マスターグレイにも伝えないといけないさね」


「ようやく体を動かせそうね」


「君たちの小型艇はグレートジェントルマン号に格納しているかい?」


「勿論よ、こっちに来た時点ですみすみよ」


「よし、では反撃開始といこうか……!」


グレートジェントルマン号は短距離ワープ装置で目的地に向かった。




「ここにゃ」


 グレートジェントルマン号は幾度かのワープを繰り返し、とうとう目的地に辿り着いた。

そこは廃棄された宇宙コロニーの一つだった。廃コロニーは全長三キロメートルほどの小型の物だった。

デイビット達とは途中で合流した。特殊部隊員は五人だけだったがいずれも星越者に引けを取らない猛者たちだった。


「しかし何でここだと気が付いたんだい?」


 キジヌはキャットに聞いた。


「奴らは僕の不可視の猫に気が付いて、殺してたんだにゃ」


「不可視の猫を感知していたのか!?……しかしもしかしたらこれが招待状なのかもしれないな」


「そうかもしれない……とりあえず班を分けよう」


 デイビットが言った


「私と特殊部隊班の五人、キジヌ一行、それと」


「わしは一人で十分だ。レンジュウロウを狙おう」


「それじゃ私はアルフレッドと探索するわ」


「この組み合わせが一番連携が取れそうさね」


「白騎士とレンジュウロウ以外にも敵は居るかもしれない敵と遭遇した場合は体内通信機で連絡してくれ。」


「了解」


 作戦は決まった。それぞれに分かれて、敵地の探索が始まった。



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