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謎の依頼者

 競馬場で翔子さんと会う事が決まった。だがその前に別の女性に会う事になっていた。

昔、東京にいた頃の職場の先輩の“小林さん”の名前を出して


『私は“加藤”と申します。詳しいことは今は言えませんが、間接的にあなたの事を知っています。急で申し訳ありませんが会ってお話を聞いて欲しいのです。その上でお願いを聞いていただけると助かるのですが・・・。もしお願いを聞いて頂けるならそれなりの謝礼はご用意します。あと貴方に役に立つ情報も提供できると思います。』


 私は会うことを約束した。そして金曜日の夜に高級なレストランに招かれた。正直私などの庶民が来るようなお店ではない。個室に案内されそこに居たのはスタイルが良く長い黒髪の美人だった。私は用意された席に座わった。


「今日は来て頂き有難うございます。本題に入る前に適当に料理を頼んでありますのでお召し上がりください。」そう言うと少し食事が進んだ所でゆっくりと考えながら話し出した。


「実は私が知っている“木下さん”の事なのですが、東京にいた頃に”貴方と付き合っていた”と小林さんに聞いたのですが?」


「はい。当時営業部の木下さんなら昔付き合っていた方で間違いないと思います。木下さんがどうかしたのですか?」


「今、木下さんはトラブルに巻き込まれて助けが必要なのです。それを解決できるのが貴方なのです。」


「私がですか?」少し考えた後質問した。

「突然の事で信じられないのですが・・・。説明して貰えますか?」


「今はまだ詳しくは言えませんが・・・あなたが今参加している競馬予想大会に関係がある事です。信じて貰えるか分かりませんが・・・競馬予想の大会参加をした頃に秘密の依頼があったと思います。」


「何故?私が参加している事や秘密の依頼を知っているのですか?」


「知っている理由も含めて、その競馬予想には重大な秘密があるのです。もし疑うのであればエリザベス女王杯の後、あなたの所にルール変更の知らせが届くはずです。それは金額に関するものです。今、信じなくても構いません。今週の競馬は投資額を少なくした方が良いです。この意味が分かったらきっと信用してくれると思います。」


私は彼女の真剣な眼差しを信用しようと思ったが念のため週明けに来るというルール変更が来たら連絡する事を伝えた。その後、私は彼女に挨拶をして帰宅した。


 そしてエリザベス女王杯当日に翔子さんと駅で待ち合わせ競馬場に行った。私は先日の事もあり今日は少額しか買わなかった。翔子さんは競馬はあまり分からないので複勝を買っていた。レースが始まり翔子さんの買った馬が最後の直線で粘っていると『頑張れ。頑張れ。』と小さく声を出し的中した翔子さんは大喜びだった。私はハズレ。その後居酒屋に行って二時間ほどお酒を飲みながら楽しい時間を過ごした。その中で来週のマイルCSの話をして私は人気でも中心はモズ。ただ枠順によってどうなるか?説明を軽くして、次回会う日は未定のまま駅で別れた。


 マイルCSの枠順が決まってから私は予定通りモズから人気薄を買った。果たして結果はどうなるか?



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