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和史と清

 先週のフェアリーS、日経新春杯、京成杯の三日連続の重賞は少し儲けた。

普通なら喜んでいるが、私の心は・・・。


 今日会う和史と清は今では麻雀などに誘われる事も多い仲になった。


 和史は静岡でファミリーレストランで働いていたが、24時間営業で殆ど休みがない。夜勤や残業が多く、新人職員も直ぐに辞めてしまう為、マネージャーにスピード昇進したそうだ。しかし、働き方が『ブラック企業』とあまり変わらず不満を抱いていた和史は退職を決断した。


 清は税理士を目指して税理士事務所に勤めていた。しかし、結婚した彼女が弁護士であり一人娘なので実家がある“札幌で働きたい”と懇願し引っ越してきた。この時に既に税理士になっていた清は札幌の税理士事務所に就職した。


 馴染みの居酒屋で私達はビールで乾杯をした。その後は日本酒、焼酎などを飲みながらサラダ、刺身、ハマチのカマ焼き、焼き鳥、ザンギ、など堪能しながら談笑していた。程よく少し酔いが回った頃に清がサークルの話を始めた。


「仲に相談があるんだけど、明がサークルを暫く休みたいので俺と和に運営を頼まれたんだが・・・。正直自信が無いんだよ。仲も一緒にやってくれないか?仲の方が適任だと思うんだが・・・。」


「俺は和が居れば大丈夫だと思うが、『伝説の一点勝負』をした実力者だしサークル歴も俺より長いし二人なら出来ると思うが、和はどう?」


「俺は仲が言うほどではないよ。競馬の知識や予想の的中率から見ても仲の方が数段上だよ。『競馬は推理のゲーム』と言っていたじゃないか。」


「まあ、確かに俺は『競馬は推理のゲーム』と言っていたが・・・。」


「じゃあ、今度の『東海S』と『AJCC』の予想で勝負しないか?三人の中で誰が一番儲かるか?勿論、真剣勝負だぞ!」と清が提案した。


「金額は両方合わせて三千円で、当然2レース購入な。」と和史が言った。


「分かったよ。じゃあ買い目と金額の管理は清がやれよ!不正が無いように同時に俺と和、清でLINEで公開な。」


再び三人で泥酔するまで飲みながら楽しい話を続けた。


次の朝、どうやって帰ったか?記憶がない。

いつも思うが不思議と酔っていても家には帰れるのだ。


さて、予想はどうするか?


東海Sはインティ1着のフォーメーション。

AJCCはジェネの1着と2着付けの二通りの3連単フォーメーションで勝負!



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