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今年はどうなる?

 患者さんは小児科に何度か来ている子供のようだ。先生が診察室に入りお母さんが心配そうな顔で子供と一緒に入った。十分程で診察が終わり薬の処方だけで少し様子を見る事になったようだ。私は会計を素早く終わらせお母さんに


「お大事に。気を付けてお帰り下さい。」と声をかけると、お母さんは

「有難うございました。」と言ってタクシーで帰った。


 去年点滴をしてくれた看護師の名前は“斎藤さん”という。函館から札幌に引っ越し中途採用されたらしい。私が覚えていないのも当然であとで同僚から教えてもらった。私は経理事務が主な仕事で外来事務は最初の数年経験した後今の部署に移動した。夜間診療やレセプト請求事務、緊急時に備えての当直や休日出勤の時だけ外来で仕事する。


 私は特徴がある顔や名前なら何とか覚えられるが、例えば新入職員が各職場に数人配置されると名札を見て分かる程度。特に入院病棟の新人看護師などは仕事で行く事があるが顔と名前が一致しない。だから“斎藤さん”の事も分からなかった原因なのだろう。


 年初はレセプト請求事務があるが年末年始は皆休めるように前倒しで年末に出来るだけ終わらせ正月明けに直しなど行う。


 私の正月は競馬を楽しむのが恒例であり金杯を買うか迷ったが、翔子さんが実家に帰省するようなので少しだけ買ったてみたが少し損。来週の12~14日の連休は久しぶりに和史と清に会う予定だ。和史は静岡の実家に帰省、清は群馬に帰省するらしい。一方私はというと両親が・・・。

 

 年末年始に私は帰省する予定がない。北海道に帰ってきた二年後に母が末期の膵臓癌で亡くなった。余命三か月で苦しまないように点滴に薬を入れるぐらいしか出来なかった。何度もお見舞いに行ったが段々衰弱していき言葉も少なくなっていき見ているのが凄く辛かった。

 父は胃がんで胃の半分を切除したので少しずつ数回に分けて食べるようにしている。最近はお酒を飲むのが楽しみだったが内臓に疾患が見つかり現在入院中で私に気を使って“来なくていい”と言われた。


和史と清と会う前に競馬予想を立てる。今回は血統重視馬券に決めた。


フェアリーSはエフティから。

日経新春はステイ産駒中心。

京成杯はシークレット、ラストDから勝負する。


今年は波乱もありそうだ。私の人生も含めて・・・。


 



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