Café de Repos(ひとやすみのカフェ)解説・注釈等 その3
23話 24話
元気いっぱいとは言えないながらも,回りのみんなに見守られながら仕事の次のステップへとじわじわコマを進めて行ってます。マキノさん強い。
そして,ここは誰に気兼ねすることもなくしっかりと悲しんでいただいて充電をします。これでもかというぐらい,イチャイチャしてもらって甘えてもらいました。
起こった出来事は悲しい事だけれども,それをあたりまえに悲しめることも,皆に気づかってもらって心配してもらえることも,ほんとうはそれは幸せな環境だなと思います。
ここまでマキノは本当にストイックに休みなくやって来てると思うんですよね。
自分の仕事は全部把握しているし,スタッフに対価として報酬は出しても丸投げすることはありません。それが経営者たる責任でもあるかもしれないけど,本当にそうかな? 任せられる力がある人がいるなら任せるべきじゃないのかな?
そしてそれは,人生も生活も同じなんじゃないか・・。
筆者は昭和な人間でしたので,家事育児が自分の責任で,夫の仕事を手伝う事はあくまでも「お手伝い」であると思って来ました。
でもそれって,おかしいんじゃないのか?と最近になって思いはじめています。
人それぞれ考え方は違いますが,「それあんたの仕事。これ私の仕事。」って,わけてあったとしても,少しずつお互いを手伝いあえたら,人生とても円滑に回るんでねえかなと,声を大にして夫に言ってみたいです。
マキノは春樹さんの仕事を手伝う事はできませんが,春樹さんはマキノのやりたいことを理解してくれて,それをひっくるめて2人分の人生を背負ってくれるかもしれまんせん。(ああなんて大きな人なの)
人生とは,夫婦ってどちらかが背負ったり背負われたりするものではなくて,二人で協力して築くモノですよね・・。
25話~31話
どんどん新たな問題が湧いてきます。
ヒロトのお父さんの借金問題,春樹さんのクラスの問題,介護の問題,マキノの心の回復の問題。
高校生たちの恋なんかも織り交ぜながら,どうやって伏線回収していくのか,筆者も気が遠くなりました。
実は,苦しい思いをするのは筆者もいやなので,怖い事もショックなことも予想外な事もなにも起こりません。それでも全部うまくいくのが私が勝手に書いている小説というモノです。
ただ,私の書くものは現実的なので,都合のいい魔法などはないわけで,現実的に解決してもらうしかありません。
怒涛の反撃を・・見せる・・・?かな。とにかく,これらすべての問題を解決するのが筆者の願い・・。
この,怖いおじさんが登場する辺り,筆者の実話だと言ったら笑いますか? 笑えませんが今となっては笑い話です。
借金の金額は適当に設定しましたが,筆者の経験では本当はもっと大きな数字でした。(おとん,何してくれてんねん)
筆者がこれを解決できる方法を知っていたのは,実際にやって来た通りに書いているからです。自己破産もせず,夜逃げもせず,正面から戦って返せる額ではないと思えましたが,返せました。この物語には書いていない苦労はたくさんございましたが,終わってしまった今となってはすべてすべて笑い話です。
(料理上手はすべてを解決するんですね・・・。)
そして,まるでヒロトのお母さんのような筆者の母が,家に来る怖そうな人に片っ端からご飯を食べさせて接待していました。・・・・。・・・。・・。
32話~40話
このあたり,主にクリスマスとからめて,ヒロトの話をじっくり書いています。
まだ危機感も薄いし,アレですが,覚悟も気合も入れ直してもらって,昔の恋人とよりを戻してもらって,正常な軌道に戻ってもらいます。
スーパー出しのシーンは,なつかしく思い出しながら書きました。
お寿司の卸しをすることが効率はいいのか悪いのかわかりませんが,確実に売れるのと,タイムスケジュールが立てやすいのは大きな利点です。
そして,クリスマスパーティー。
時間経過や,ヒロトの疲れ具合とか,美緒さんとヒロトの父との接点とか,様々なところで話のつじつまが合わなくなるといけないので,このあたり,何度も何度も見直して確認しながら書きました。
美緒さんが,「うわーん。」と泣くところ,筆者の脳内妄想で,創作ですが我ながらめっちゃ気に入ってます。
ヒロト君は,実はキッスがお上手でした。(そんな設定もお気に入り)
41話~45話
年末年始のワラワラを書いてます。
お掃除超苦手の筆者が,お掃除の様子を書くこれ,苦痛・・・。
ま,それは横に置いといて。
そういう田舎の風物詩や日々のことを織り交ぜながら,マキノと春樹の事,遊の家族の事,ヒロトと美緒の事を,少しずつ心の動きを進めてます。
地方によってお雑煮が違うところとか,わざわざ書いてみたのよね。うふふ。
筆者,「安定」が好きなんです。
「完全悪」みたいなキャラを作れないし,裏切ったとか,だましたとか,傷ついたとか,そう言うのがイヤなので,人間関係にとことん恵まれている状態のままで,登場人物たちには適度に試練を考えてます。
だって,試練がないとお話しおもしろくないし・・。
47話~49話
筆者の大好きな箇所です。
ちゃんと青春,書けたかなぁ・・・。
片想い。伝えたい。伝えるのが怖い。
手に触れるだけで,キュンキュンする。
ああこの・・・ああこの青春よ・・。
50話~51話
じわじわと,ヒロトの覚悟が育って行きます。
でもそんなにあっさりヒーローにはなってはもらいません。
当分ヒロトには,トホホな立ち位置で,いてもらう予定。
千尋さんちのおじいさんや,ヒロトのおじいさん(ここではまだ死んでないけど),失われていく命のことと,介護からの解放なども,淡々と流れて行きますが,これ,掘り返そうとするとものすごい事になりそうです・・。
小説を書き始めたときは,主人公以外の付属物(親とかも)を考えるのが,正直面倒でして(ごめんなさい)たとえばマキノのお父さんとか,春樹の両親にしても,私の都合で物語の初めから「いない」ことにしてしまったんですけれども,こんなに長く書き続けることになって,今になって後悔しています。少しずつ書けばよかったな。
ほんとうは,遊に妹がいたり,仁美さんや敏ちゃんの子どもの事も細かく書いてもよかったのに。
主人公たちの生い立ちは,今現在の生活に密着している物だから,丁寧に書こうと思えば思うほど,いい加減な事をせずにもっと時間をかけて設定を練っておけばよかったなと。
後悔は先に立たずでありまする。