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トリオとコンビ  作者: 若松ユウ
第1部
52/164

第52話「小噺」

「葛飾北斎って、何度も改名してるんやって」

「鉄の女が、余談で、そういうことを言うとったな。亡くなる直前の名前も、変わった名前やったな」

「画狂老人マンジやろ? 何か、戦隊物の悪役か、怪盗っぽい名前やんなぁ」

「そうやな。出たな、画狂老人マンジ」

「悪いな、ヒロシゲくん。これは、私が頂いて行く」

「何してはるんですか、会長、隊長?」

「あれ。何で、こんな話になったんやっけ?」

「長ったらしい名前の話やったな」

「パブロ、ディエーゴ、ホセ、フランシスコ・デ・パウラ、ホアン・ネポムセーノ、マリーア・デ・ロス・レメディオス、クリスピーン、クリスピアーノ、デ・ラ・サンティシマ・トリニダード、ルイス・イ・ピカソ」

「ピカソの本名か」

「よぅ覚えてるもんやね」

「中之ぺディアには、天文学クラスの情報が詰まっているのです」

「その調子やったら、タイの首都の正式名称も言えそうやな」

「バンコクやないのん?」

「違いますよ、隊長。クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットです」

「ウィキ之島は、高性能やな」

「あ、思い出した。落語の話や」

「そうや、そうや。植木の剪定をする動作が、リモコン操作に見えるって話やった」

「江戸時代の生活は、今とは、かけ離れてますもんね」

「薬籠が、薬を持ち歩くための入れ物や、って伝えたら」

「ご隠居を、麻薬の密売人と勘違いした奴が居る、って話もあった」

「葵の御紋が、反社会組織のシンボルマークって訳ですね?」

「三ツ葉や無うて、双葉や四ツ葉かもしれへんね」

「ほんで、寿限無の話になったんやった」

「小父ちゃんところの、寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ、海砂利水魚の、水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに、住むところ、やぶら小路の、ぶら小路、パイポ、パイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイの、ポンポコピーの、ポンポコナーの、長久命の長助が、って話ですよね」

「そうや。それで、歴史上の変な人物名の話になって」

「北斎の話になったんやったな」

「ほんで、怪盗と探偵になってたんですね」

「すっきりしたわ」

「落ち着いたな」

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