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トリオとコンビ  作者: 若松ユウ
第1部
44/164

第44話「着替え」

「秋さん」

「あら、華梨那ちゃん。どうしたん、その格好?」

「あ、鳳さんや。寒くないん?」

「それが、ジャージを忘れてしもうたんです」

「それは、お困りやね。今日は、二組は体育がないから、うちは持ってへんのやけど、夏海ちゃんは、持ってる?」

「昨日、持って帰ったところや。金曜は、体育がないから、弱ったなぁ」

「もう、これで受けようかなぁ」

「さすがに、それは寒いんと違う?」

「副長に聞いてみようか。あ、でも、男子は嫌か」

「貸してくれはるんやったら、誰でも」

「珍しいな、こんなところで」

「春樹くん」

「春樹。今、体育やったん?」

「あぁ。一組は今、終わったところや」

「ということは、北条くんも?」

「そうや、春樹。冬彦くんを呼んできて」

「冬彦に用やったんか。分かった。すぐ、呼んで来たるわ」


「お待たせ。着替えてたんだ」

「北条さん。そのジャージ、貸してください」

「え、でも、体育で来たあとだから、汗臭いよ」

「北条くん、そんなに汗掻くほうと違うやん」

「鳳さん、これ、どない?」

「……臭くない」

「それじゃあ、お貸しします。あとで持ってきてくれるかな。それとも、放課後に取りに行こうか?」

「月曜日の朝一に、洗うて返します」

「そこまでしなくても良いよ。持って帰ろうと思ってたから」

「鳳さんの好きにさせたら、冬彦くん?」

「華梨那ちゃんの気が済まへんやろうし」

「洗濯させてください」

「わかりましたよ。でも、急がなくても、火曜日まで体育はないからね」

「よかったなぁ、鳳さん」

「華梨那ちゃん。早う、着て行かんと」

「おおきに、先輩」

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