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トリオとコンビ  作者: 若松ユウ
第1部
40/164

第40話「憲法第二十条」

「秋ちゃんって、星座は何なん?」

「さそり座やけど。それが、どうしたのん、夏海ちゃん?」

「この雑誌に、星座別の相性占いっていうのがあるんやけど、よく当たるらしいんよ。さそり座と相性がええのは、うお座やね」

「ほんなら、華梨那ちゃんと相性がええんや」

「鳳さんは、うお座なんや。覚えとこ。えぇと、一月一日はやぎ座か。うわぁ、中之島は朱雀と相性がええんや」

「朱雀くんは、何座なん?」

「おとめ座。男らしゅうないって、本人は嫌がっとるけど」

「そんなん、関係あらへんのに。やっぱり、変わってるわぁ」

「他人とは違うことがええと思うてるから、ぴったりやな。冬彦くんはバレンタインの前日やから、みずがめ座で、おうし座と相性がええのんか」

「せやったら、春樹くんと相性がええことになるわ」

「のっそりしてるところが、おうし座らしいわ」

「誰が、のっそりやって?」

「あ、春樹くん」

「自覚してないん、春樹?」

「俺は、認めへんで。それより、雑誌を広げて、何の話をしてたんや?」

「星占いよ。それで、夏海ちゃんは、何座なん?」

「あたしは、しし座や。おひつじ座と相性がええらしいんやけど」

「それやったら、青衣が、おひつじ座や」

「そういうたら、青衣ちゃん、おひつじ座やったね」

「それも、覚えとこう」

「こんなもんが、ほんまに当たるんか?」

「うちは、華梨那ちゃんと仲ええし、春樹くんは、北条くんと仲ええやん」

「副長と朱雀も、仲がええほうやし、あたしも、青衣ちゃんと仲ええと思うし」

「まぁ、外れてはないな」

「占いを否定するのは、春樹くんの勝手よ。せやけど、イワシの頭も信心からって言うし、他人が信じてることを、横から止めさせる権利はあらへんのと違う?」

「何も、あたしらは春樹に、この占いを信じるように押し付けてる訳やないんやで?」

「分かった、分かった。そう、むきになるなや。おっかないなぁ」


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