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トリオとコンビ  作者: 若松ユウ
第2部
155/164

第55話「南瓜のランタン」

「蝋燭出せ、さもなくば、庭木にトイレットペーパーを巻きつけてやる」

「違うもん混ざっとるで、中之島。それやったら、ただの恐喝やないか」

「トリック・オア・トリート」

「菓子でもてなさないのなら、悪戯するぞ?」

「分かった、分かった。今、用意したるから。青衣、準備は出来たんか?」

「この通り。うちも、お菓子ちょうだい」

「妹さんは、魔女なんやね」

「隊長殿がキョンシーで、我輩がドラキュラで、冴絵殿が化け猫と来て、妹君は魔女か」

「こっちへ来る前に、楠浜のマンションに行って来たんですけど」

「千林や委員長が住んどるところか?」

「そうですよ。書記さんがフランケンシュタインの怪物で、委員長がジェイソン、樟葉は狼男やったんですよ」

「向こうも向こうで、仮装済みやったんか」

「ここで騒ぐと、他の住民から目を付けられるからと言われたので、場所を七士館に移すことにした。このあと、合流する」

「二手に分かれたんか。千林班は今、どこに行ってるんや?」

「白蝶貝に寄って、狐火に扮することになってる部長さんをピック・アップすることになってるんです」

「七士館では、大所帯になるんやな。まぁ、玄介さんも黒江さんも、打ち合わせから乗り気やったから、賑やかなほうがええんやろうけどな。こんなもんで、ええか?」

「十分ですよ、東野先輩。ほんなら、移動するで」

「おおきに、春樹先輩」

「邪魔したな。騒がしくしたようで、済まなかった」

「行ってくるわね、お兄ちゃん」

「おぉ。気ぃつけてな」


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