表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トリオとコンビ  作者: 若松ユウ
第2部
154/164

第54話「柔らか頭」

「七六銀」

「四八角、王手」

「うっ。三六王」

「二四桂、王手」

「しもうた、詰まれた。参りました」

「もう一戦するか? 何なら、チェスでも構わへん」

「何をしてるんっすか、会長?」

「目隠し将棋や。将棋は、強いつもりやったんやけど、委員長には勝たれへん」

「小学校、中学校と、クラブで鍛えられたからな」

「将棋も、チェスも、駒の種類や動きすら怪しいんっすよね。どんな駒があったっすか?」

「将棋は、王将、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香車、歩兵の八種類や」

「チェスは、キング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、ポーンの六種類」

「それぞれに動きが違うんっすよね? 俺には、覚えきれないっすね」

「覚える気がないだけやないのんか?」

「たしか、ポーカーが強かったな。咄嗟にどの役を作るか考えるほうが、俺にとっては難しいと思うがな」

「勘でやってるんっすよ。何も難しく考えることはないっす」

「せやけど、樟葉。ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペアの八通りの役あるんやで?」

「役にならへん場合もある」

「策士、策に溺れるって言うやないっすか。作戦を立てないのが、秘訣っすよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ