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ASS in the ドツボ

らのまが 2016年 5・6月号 掲載作品

※R17注意

 休みがない、というのは、ずいぶん贅沢な悩みなのではないかと思うときがある。休みがないということは、それだけ充実しているという事だ。素晴らしい事だ。退屈を生む事も無い上に、仕事やバイトならば、金がもらえる。レポートなどなら、やれば単位がもらえる。勉強であれば、後々役に立つ。やはり素晴らしい。そんな事を、学生アパートの自分の部屋で、俺は寝転がりながら考えている。

「あ~、平日休みマジファッキン」

 本日バイトも無ければ、大学の授業も突然の休校。やる事があまりにも無く、俺は退屈をしていた。

 どうする、勉強をするか?

 ……却下。いくらなんでも、健全な大学生にあるまじき行為だ。

 昼間から酒盛りでもするか?

 ……却下。空しくなるし、二日酔いになったらヤバイ。そんなタイミングで頭のおかしい隣の部屋の女、もとい元カノが訪ねてきたら既成事実を作られかねない。流石に俺も、大学生で一児の父になどなりたくない。俺はもう少し、適当やって楽しみたいのだ。

「致し方なし、エロ動画でも観るか」

 ワザと少々大きめの声で、頭の悪い事を言う。これには、一応の理由があるのだ。隣の部屋に、元カノ、もとい美菜がいると、こういった類のことを言えば、すぐに壁ドンされるのだ。少女マンガの壁ドンにあらず。始めのうちはスーパー怖かったが、次第に慣れて美菜がいるかどうかの確認を取る手段となった。

「珍しいな、壁ドンがねえ」

 バイトか何かか。それとも、引っ越したか。出来れば、後者であって欲しい。前に俺の部屋に入ってきたときは、なんとかドロップキックで撃退したものだ。やましい事はしていない。嘘だ。気絶している美菜の胸を揉んだくらいだ。

「マジで久々にエロ動画でも観るか……おぅ?」

 身体を起こし、猛り狂いそうになった、持て余している青い春の力を発散する準備のため立ち上がると、携帯からオサレなアニメのオサレなオープニング曲が流れ始める。この着信音は、三原か。

「はいもしもし」

『もしもし、ジン? 今何してる?』

 三上。こいつは俺の高校の頃からの友人で、音ゲー廃人。更に言えば、第一志望の大学に願書を出さなかった謎のアホ。聞けば、「天下一音ゲ祭で忙しかった」かららしい。流石にやばいが、彼女もち。ちなみにそのせいで、こいつは家から遠く離れた海の方にある大学に通う羽目になった。

 ああ、嫌な予感がしてくる。こういう時に三上が電話をしてくるというのは、基本、人の予定を省みない、遊びに誘う電話だ。

「すまんな三上。俺は今宇宙と一つになろうとしているのだ」

『昼間から汚い事するのやめろよ、ジン。そんなんだから元カノに付きまとわれるんだぞ』

「余計なお世話だ、音ゲー廃人め。んで、なんの用よ?」

 本当に余計なお世話である。だが、もし本当にそのせいで付きまとわれているのであれば、この思考を正さないとならないな。しかし、この話題は出来るだけ触れて欲しくない話題。だから俺は、本題に入るよう促した。

『いやさぁ、今日塾のバイトが休みになったやんね?』

「知らんがな」

『それですげえ暇になったからさぁ、お前んち行っていい? どうせお前暇っしょ』

 ああ、なるほど。三上も暇だったわけか。俺は少し思案するような声を出す。確かに俺も暇であり、互いにウィンウィンなのだが、コイツに見透かされてると思うと少し腹が立つ。しかし、それでも俺は退屈には勝てなかった。

「ッケー、今から来る?」

『ああ、今スーパーにいるから、食材やら酒やら買い終えたら向かうわ。何か買っとくものとかある?』

 夜までいるつもりか。別にいいのだが、やはりこう、釈然としない。何故だ?

「じゃあ、肉」

『部位の指定は?』

「特にねえ」

『わーった、んじゃあまた後でな」

 電話が切れる。これでアイツ、レバーを買ってきたら全力でバックドロップ仕掛けてやろう。

「三上来るまで、準備……って、今度は城崎かよ」

 また俺の携帯が鳴る。お次は、某コマンドゲー化した格ゲーのBGMだ。主人公のテーマでもあり、中々カッコいい。因みに俺はまだ、とび蹴りのコマンドしか入力できない雑魚だ。

「はい、もしもし」

『おお、ソウルメイト! 出てくれたか!!』

 ああ、この変なテンションはやっぱり城崎だ。因みにこいつも高校時代からの友人で、波長が合ったのか俺のことを「ソウルメイト」と呼んでくるイケメンの変態だ。許されない。ただの俺の嫉妬だが、許されない。

「はいはい、いつも心に太陽を。おはようからおやすみまで貴方の暮らしを見つめるソウルメイトのジンですよー」

『うわっ、それくっそ久々に聞いたんだけど! 懐かしいなあ、それ!』

 よく高校の頃にやっていたやりとりだ。だからなんだ、と言われればそれまでの、くっだらねえやりとり。それが非常に懐かしかった。

「で、どうした。珍しいじゃねえか、いつもメッセージで済ませるお前が電話なんて」

 城崎は基本的に電話をして来ない。理由を聞けば「電話代がもったいないから」とか言っていたが、実際はただただ面倒なんだろう。確証はないが、きっとそうだ。俺は詳しいんだ。

『ああ、今ピンチなんだよ。それも、今まで生きてきた中で最大のピンチ』

「は?」

 思わず間抜けな声が出た。ピンチ? 自信過剰でテキトーで、その癖ガチで殆どの事をなんとかしてしまう城崎が、ピンチ?

『おい、今微妙に失礼な事考えたろ』

「まさかそんなこと。んで、ピンチって何がピンチなんだよ」

 ヤのつく自由業のお兄さんたちに捕まったか? いいや、それだったらもっと痛そうな音が響いてくるイメージ。あくまでイメージだが。

『実はな、ちょっと、こう、普通じゃ考え付かないようなピンチでな』

「いいから話せよ、テクノブレイク一歩手前か?」

『それは先週な』

「オカズは何を?」

『そりゃあお前熟女ものを……って、んなこと今はどうだっていいんだよ!』

 途中からノリノリで返してきてたじゃねえか。しかも熟女ものって、やっぱりこいつ業が深いわ。

「はいはい、じゃあどないしたん?」

『ああ……実はな、ケツがトイレに嵌まって抜けなくなった』

「……は?」

 本日二回目の「は?」。いやいや、そうじゃねえ。今、こいつなんつった? 俺は理解が出来なかった。いや、言葉の意味は理解できたが、状況は理解できなかった。

『別に変なことしてたわけじゃねえやんね? ただ、寝ぼけて便座を上げた後にトイレに座って、こう、な?』

「な? じゃねーよ、ちったぁ気をつけろよ。で、何? 今から来て助けろって?」

 城崎と話を続けながら、鍋の準備を始める。基本的に三上が来ると鍋になる。きっと今日も鍋だろう。

『それが一番楽だけど、俺今、家のトイレだから、鍵開けれないんだよね。だからさ、なんかいい案くれよ』

 またこいつは無茶をおっしゃる。高校の頃から、城崎は無茶振りが多かった。そこは直せよ、城崎。だから変な女に付きまとわれるんだぞ、ヤンデレマイスター城崎。

「そうだな、気合入れて立つとかは?」

『それが出来たら苦労しねえよぶっ殺すぞ』

 なんだこいつ。確かに俺も適当な事を言ったが、ぶっ殺すは酷くねえか? と、抗議の声を上げようとしたら、部屋のチャイムが鳴る。

「すまん、誰か来た。ちょっと待ってろ」

 携帯から聞こえる『おい、ちょっと待てジン!』との声をスルーして、玄関に向かう。三上か、別の誰かか。美菜だったら開口一番「チェンジ!」と叫んでやろう。その後に「ゲッター2!」と返してきたら、よりを戻すのも悪くは無い。

「はい、どちら様ですか~っと」

「おっす、買って来たぞ安い豚肉」

「あざ」

 玄関を開けて、立っていたのは三上だった。そのまま部屋へ招き入れると、三上はすぐに冷蔵庫の方へ向かった。俺は玄関の鍵を締めると、電話をスピーカーモードへ変える。

「よかったな城崎、相談相手増えたぞ」

『は? 今誰か来たの?』

「ああ、三上が来た」

「ジン、なんか呼んだ?」

「ああ、呼んだ呼んだ。ちょっとこっち来て」

『ま? いや、ありがたい事はありがたいけど、流石にはずいぞこれ』

「今更だろうが。さっさと抜けたくないのか?」

 正直俺に電話してる時点で恥ずかしいもクソもねえだろう。便器に嵌ってドヤ顔してる城崎が脳裏に浮かぶ。想像しやす過ぎだろ。

「来たけど、何?」

「今城崎と電話してんだけど、城崎がよお。便器にケツが嵌って、抜けないとか言い出してんだよ」

 三上に城崎の状況を説明してやる。すると、いきなり噴き出しやがった。確かによくよく考えるとくっそ面白い状況だ。

「あっはっはっ、マジかよ、最高じゃん!! いやあ、最高っすわ城崎パイセン! んで何? ジンに助けを求めちゃってる系男子?」

 腹抱えて大笑いする三上。言っとくけどお前も一回クソ漏らして、俺に電話してるからねー。

『まあ、そうなるな。もう笑っててもいいから、なんとかしてくれよ……かれこれ、1時間近くケツはまりっぱぞ』

 うーん、どうしたものか。放っておいたらそれはそれで楽しそうだが、流石に俺もそこまで鬼ではない。あっ、そうだ。

「そういえばケツ拭いた?」

 城崎に確認していないことが一つだけあった。ケツを拭いたか拭いていないか。もしかしたら、からかってるだけかもしれない。だったら、この質問に対して『拭いてるに決まってんじゃんかよ』と答えるはず!

『拭けるわけねーやんね、ジン。この状態から拭けたらマジで神ってる』

 現実は非常であった。からかっているわけではなく、マジにはまってやがる。クソかよ。

「取りあえずさ、城崎パイセン。ウォシュレットでケツ洗えよ、その水圧でもしかしたら外れるかもしれん」

 何言ってんだ三上。暑さで壊れたか?

『可能性は……ゼロじゃないなら、賭けてみるか』

 しまった。こいつら、悪ノリ始めやがった。

『俺はこんなこともあろうかと、ウォシュレットの水圧の限界を更に上げておいたんだ。見せてやるよ、俺の生き様!』

「よっ! 流石城崎パイセン! ウォシュレットの改造の為だけに、工学を学んだ男!」

「くっそ汚ねえ生き様だなぁ、スペクターに謝れ」

 携帯からウォシュレットの起動音がする。ここまでは普通のウォシュレットだが、水が噴き出す音が違った。というよりも、車を洗う時に使うシャワーのジェットモードみたいな音だ。これやべえのと違う?

『おっぉ!? おぉぉぉっぉぁぉ!?』

 何が悲しくて、俺は友人の悶える声を聞かないとならんのだ。正直、きめえ。

「抜いてもええんやで?」

「誰が抜くかよ」

 三上がアホなことを言い出す。俺を一体どんな目で見てやがるんだっての。俺は別にホモじゃねえ。

『んほぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉぉぉ!!』

「死ね」

 俺はそれだけ言うと電話を切った。男の対魔忍みてえな喘ぎ声聞いて喜ぶ趣味はねえ。今回ばかりはガチでドン引きだ。

「三上、鍋の準備――またか」

 また格ゲーの音楽が携帯から流れる。

「はいもしもし、何か言いたいことはあるか」

『いや、流石にすまんかった』

 流石に冷静になったのか、城崎は情けない声を出して謝った。それを聞きながら三上は、携帯を出してメールを打ち始めた。

「これ城崎が人の手借りたら一発で終わるよな、ジン」

「そうだけど、それが出来ねえから城崎は困ってんじゃねえの?」

 三上、お前どこにメール打ってんだ?

「まあ、確かにそうだな。じゃあ、なんとか出来そうなヤツに頼めばいいんじゃね?」

『何とか出来そうヤツって、誰だよ?』

 疑問の声を上げる城崎。俺も、何とか出来るヤツと言われても察しはつかない。

「警察か?」

「いいや、もっとやばいヤツ。まあ見てろ……じゃなくて、聞いてろよ」

 と三上が答えたそばから、『ひっ』という城崎の声が聞こえた。

「どうした、城崎。ついに脱肛したか?」

『ち、ちげえよ、ジン。急に足音して、俺しか家にいねえのに……ひっ!? お前、どっから、やめ、なんで脱いで、あっ、助けっ』

 意味のわからない事を言って、電話が切れる。誰かが入ってきた? 流石にこればっかりはやばいかもしれん。

「三上、なんか城崎がやばいかもしれん、行こう」

 俺は玄関に向かって歩き出すが、三上は腹を抱えて笑ったまま、玄関にすら向かおうとしない。

「おい三上、早くしろよ! もし城崎が」

「大丈夫だって、落ち着けよジン」

 苛立った俺が声を荒げると、笑いすぎて目尻に浮かんだであろう涙を拭いながら、三上は俺の言葉を制した。

「たぶんそれ、オレが呼んだ『黒宮さん』だから」

 唖然とする俺。今こいつなんつった? 黒宮さんを呼んだ?

「……いやいやいや、お前、それマ?」

 黒宮さん。それは、大体の事をなんとかしてしまう城崎が、俺たちが知ってる限り、唯一なんとか出来なかった存在。

 黒宮さんは、背丈がでかい、俺たちより一個上の美人な先輩だ。城崎と話したことは無いそうだが、一目ぼれでずっと城崎のことを追いかけてる……らしい。詳しい事は知らんが、かなりアクティブなお方とは聞いてる。逆セクハラ上等とか、夜の公園で城崎を押し倒して襲おうとしたとか。パワフルってレベルじゃねえ。因みに、城崎はなんとかバックドロップでその場を制したが、その後家に帰って、その事で自分を慰めたらしい。だったら襲われればよかったじゃねえか。

「マジで言ってる系男子。まあ、ワンチャン違う可能性もあるから、行くべ」

 立ち上がって、玄関に向かい、靴を履く三上。大学生二人が狭い玄関に一緒はくっそ狭いわ。俺は玄関を開け、先に出る。すると、続いて三上も出てくる。

「三上お前アシあんの?」

「いいや、歩き」

 役にたたねえなぁ、こいつ。俺はため息を吐き、エレベーターに乗って降りて行く。三上は、「エレベーターよりも階段のが早い」とか言って階段で降りていった。

「ジンおせえ」

 こいつまじで腹立つな。その場でドロップキックをしたい衝動に駆られながらも、抑えて城崎のいるアパートへと向かう。城崎が住んでる貸家は、遠いわけじゃない。歩いて十数分の距離だ。チャリならもっと近いかもしれん。

「あらぁ、ジンくんじゃん。珍しいねぇ、何も無い日に外に出るなんて」

 後ろから声をかけられ、足を止める。誰かと思えば、前に一度飲み過ぎて、ゴミ捨て場にぶっ倒れてた時に俺を介抱してくれた美人婦警の「川村さん」だった。自転車に跨っていて、ミニスカから見えるおみ足が眩しい。なお胸は大きめの模様。

「いやぁ、ちょっと友人の家に……そういう川村さんは? パトロールっすか?」

「ま、ねー。そんなとこかな。あんま飲みすぎちゃあダメよ、じゃねー」

 それだけ言うと、自転車を漕ぎ出し去って行く。まったく、自由な婦警さんだな。俺に気でもあったら最高なんだが。まあ、ねえわな。

「なあ、ジン。お前って、さっきの婦警さんに今日何も無いことを伝えた?」

 三上が何か考え込んだような顔で俺に尋ねる。なんだ、やぶから棒に。まるで意味がわからんぞ。

「いいや、伝えてねえけど」

「……そっか、いや、なんでもねえよ。後さ、ジン。なんかこう、視線感じねえ?」

「視線だぁ? ああ、多分美菜じゃねえか」

 バイトか用事かが終わって、俺を監視しているのかもしれない。いや、まあ慣れたからどうってわけでもねえんだけどな。

「まあ、早く行こうぜ。リアルに城崎が刺されてたらやばい」

 三上と一緒に、多少早歩きで城崎の家へ向かう。その間にも、三上はきょろきょろとしている。なんだ、お前慣れてねえのか。まだまだ人生経験あさはかですなあ。

「意外と早く着いたな……うわっ、城崎の部屋の窓割れてんじゃん」

「うーっわマジだ。割れちゃってる系男子部屋じゃん」

 とりあえず、俺と三上で大家にテッキトーに事情を説明し、鍵を借りる事に成功。まあ、大家のおっちゃんには防犯上のあれこれで、玄関で待っててもらっているが。

「おじゃましまーす」

「お邪魔させてもらうンゴ」

 三上、こんなときになんJはやめろ。俺と三上は、城崎の家の内部に侵入。すると、便所の方から艶かしい女性の息遣いと、我らが自称ヤンデレマイスターの、途切れ途切れの助けを求める声が聞こえる。

「ジン、これ開けたくねえんだけど」

 三上が嫌な顔で俺のほうを見る。何って、そういう臭いがぷんぷんする。くさいわけじゃねえんだけど、こう、明らかにそういう事してますよー的な臭いだ。

「俺だって嫌だよ……でも、まあ、一応な」

 俺は意を決して便所のドアノブを握って捻る。すると、何の抵抗もなくするりと開いて、中には全裸で、汗だくで、嬌声を上げながら男を抱きしめて腰を振っている黒髪ロングの美女と、その黒髪ロングの美女に抱きつかれてなすがままにされている、ケツが便器に嵌った男がいて――

「さーせんした」

 俺はドアを閉めた。中から「ソウルメイト助けてー!」という声が聞こえるが、それも直ぐに「んー! んむー!」としか言わなくなった。恐らく、口を封じられたのだろう。口で。

「これはひどい」

「わかる」

 俺たちはおのおの、感想を言って部屋を出て、大家のおっちゃんに鍵を返す。大家のおっちゃんには、「ああ、城崎くんは彼女といちゃいちゃしてただけでした」と伝えたら、納得して帰っていった。それでいいのか、おっちゃん。

「……俺、ダチの情事みたくなかったわ」

「そんなん、オレもだって」

 げんなりとした表情を見せる三上。きっと、俺もかなりげんなりしたツラしてるんだろうなぁ。まあ、気はくっそ滅入っているが。

「この後、どーする?」

「すまん、オレもう帰るわ……あの食材、勝手に使って食ってくれ」

「ああ、サンキューな。そうだ、三上。お前、なんで黒宮さんのメアド知ってたわけ?」

 こいつどこから黒宮さんのメアドを手に入れたのか。はて、三上って黒宮さんと接点あったっけ。

「メールで、情報提供しなきゃ殺す、って脅されて、な」

 それだけ言うと三上はとぼとぼ歩いて帰路についた。三上も大変なんだな。俺は帰ってあれで一人鍋でもするかね。

「どうせなら、AV借りて帰るべ」

 DVDレンタルショップへと向かう俺。そんな俺を、真っ赤な夕日が照らしていた。


「クソ書き」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!

実は、お風呂で適当に思いついた「ケツバット松永」という名前が始まりでした

本当は話のネタなかったのですが←

ケツバット松永を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw

以下、ジン達のみんなへのメッセジをどぞ


ジン「みんな、見てくれてありがとう

ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」


三上「いやーありがと!

オレのかわいい系男子的なサムシングは二十分に伝わったかな?」


城崎「ケツがトイレに嵌ったところを見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいね・・・」


黒宮「見てくれありがとう!

正直、作中で行った私の行動は本当だよ!」


川村「・・・ありがと」手錠ガチャー


では、


ジン、三上、城崎、黒宮、川村、三上が気付いた視線の主である青沢「皆さんありがとうございました!」



ジン、三上、城崎、黒宮、川村「って、なんで三上が気付いた視線の主である青沢さんが!?

改めまして、ありがとうございました!」


本当の本当に終わり

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