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無限迷宮の主  作者: 龍一
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 とある世界に存在するとある迷宮。その最深部に世界最強種として君臨している竜が住んでいるという伝説がある。


 しかし今や竜という物自体が伝説上の生物とかしていた。


 ある者は全て滅んだと言い、ある者は自分達の知らない何処かにひっそりと暮らしているのではないかと言い、ある者は元々存在していなかったのではと言った。


 そしていつしか迷宮の主などと言われていた竜の存在は忘れ去られたかのように思えた。あの事件さえ無ければ。


 

 それは先代の勇者と魔王が互いを認めあい、手を取り合ったという異様な光景ではあったがその一行が迷宮へと挑んだのだ。己の実力を証明する為、自分達が最強であると知らしめる為、そして魔王率いる魔族達との共存を実現する為に。


 しかし、一月経っても一行が戻ってくる気配はなかった。


 それから数ヶ月後瀕死寸前の状態でたった一人だけが迷宮から帰ってきた。それは勇者と共にいた魔法使いであった。


 魔法使いは一言言葉を発し死んだ。



「り・・竜に全員こ、殺さ・れ・・・た」



 魔法使いが最期に残した言葉は世界を揺るがした。


 伝説上の生物でしかなかった竜な存在したこともそうだが、あれ程強大であった魔王や勇者達がたった一人を残し全滅したというではないか。


 それから様々な国の王が竜を我が物にせんとしようと己のすべてをかけ動き出したが結局竜どころか最深部に行く事すらかなわなかったという。



 それから数千年が経った今でもそのような動きは見られるものの公には動いていない。


 そして今新たな勇者が誕生し魔王を倒さんと日々戦い続けている。


 本当の恐怖が魔王なんかではないという事を知らずに。

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