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だから私は眼鏡を掛ける。

作者: リーヤ

 今日、初めて眼鏡を買った。


 私は視力は悪くない。

 右1.2左1.5で少しガチャ目なだけで、目はどちらかと言えばいい部類の人間だ。視力調整の為に買った訳ではない。


 私は容姿が悪くない。

 端麗、と言う意味ではない。ただ単にどこにもいそうな顔と言う意味である。しいて言うなら、少々黒子が顔に多い程度か?


 私は老眼ではない。

 私はまだ二十歳を少し過ぎたぐらいだ。この歳で老眼になってたまるか。


 私はコンプレックスを持っていない。

 いや、正確には目にコンプレックスを持っていないが正しい。コンプレックスは普通に持っている。それが目ではないので言い替えた。私は日本人らしい黒目である。


 私は厨二病ではない。

 寧ろ万年高二病だ。コスプレ等は憧れるが、邪眼が~とか右手が~とか恥ずかし過ぎてひく。


 私はファッションで買った訳ではない。

 人並みに服装は気にするが、特にこだわりがある訳でも流行に敏感な訳でもない。寧ろそんな金が有るならゲームを買う。







 私が眼鏡を買った訳。


 ツラかったからだ…。


 中学三年の時、ソレははじまった。

 始め、私は気のせいだと思った。諸事情で家を引っ越し、色々な疲れと受験のストレスが溜まっていた。だから気のせいだと、私は思った。


 気のせいではないと、気づいたのは高校二年の時だ。

 偶々見たニュースの特集に、ソレは載っていた。

 紹介される一つ一つが当てはまる。私はそのニュースを消した。


 気がついてから、状況を自覚してしまった。


 気がつけば無視することが出来なかった。日に日にそれは強くなり、私の日常を蝕み始めた。




 ツラかった。苦しかった。


 私は目から涙を流し、声を枯らした。鼻水を垂れ流し、耳からも血がながれ、東北生まれの母からもらった白い肌からも血が滲む。


 勿論休まる時もあった。

 けれど、それは一時的で、すぐにソレはまた襲ってくる。本当に安心なんて出来なかった。


 だから私は眼鏡を買った。

 ソレから私を護ってくれると信じて…。

















「檜6に杉が4、ブタクサも6だね。今まで辛くなかったの?」

「めっちゃ辛かったですよ、コンチクショウ…。」


 現在、私はアレルギー科のあるクリニックにいる。

 

 何故って?花粉症だからだよ!!畜生!!


 鼻水は止まらねぇし、耳は痒くて掃除しすぎて血がでるわ肌は掻き過ぎて荒れるわサンザンだよ畜生!!


 特に酷いのは目だよ目!!


 睫毛と眼球の間がメチャクチャ痒い!!掻き過ぎて目腫れるわ涙が止まらねぇわ酷いッつーの!!

 せめてもの防具として花粉防止眼鏡買ったから少しはよくなったが、眼鏡がマスクからくる息のせいですぐ曇る。全然見えねぇ!!意味ねぇじゃねぇか!!


「あはは。しょうがないですよ。梅雨になるまで我慢して下さい。はい。これが今月分の薬ね。」

「はい…。アリガトウゴザイマシタ…。」


 あぁもう、花粉なんて滅んでしまえコンチクショウーーーーーー!!

今日の出来事。


花粉症ツラい…。

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