表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天界に異変が起きてます  作者: よむよみ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/40

第九話 お隣さん

私は、ミカエル。ホープ様のお使いの天使。


ホープ様は、手紙を見せたら、案の定、生命コンテストの準備で地球に行っちゃった。

私も、早速、お隣さんにお引越しのご挨拶しに行こっと。


ご挨拶用の品を用意して、お隣さんの家に向かう。玄関でベルを鳴らし、声をかけた。

「こんにちは!隣に越してきたミカエルです!」


しばらく待っていると、「はい」と声がしてお使いの天使が玄関先に出てきた。

でも、私の姿は見えていないのかしら…?よく見ると天使ではなくお人形のようだ。

私はすぐに、人や人形、機械に見えるように体の構成を変えた。


「こんにちは!お隣に引っ越してきたミカエルです。

本当は私の神様、ホープ様もつれてきたかったんですけど、今、生命コンテストの準備でこれなくて…。

また、今度一緒にきますね」

「私はミレイユ。ちょうど今、うちの神様、レグルスさんっていうんだけど…、仕事で出ちゃって…」

「あっ、そうなんですね。これからお隣さん同士、よろしくお願いします!

それと、よかったら、これどうぞ」

「あら、ありがとう!こちらこそ、よろしくね」

「では、また今度!」

私は、ご挨拶用の品を渡し、家に帰ってきた。


家に着くと、お隣の天使が人形だった事が気になってきた…。


この世界は、様々な物質で構成されている。

①同じ性質どうし集まり、違う性質をはじく物質。

②違う性質どうし集まり、同じ性質どうしはじく物質。

③①②の物質に全く反応しない物質。

④物質とは全く関係のない流れ。


これらすべて、神や天使であれば視認できるが、人や人形、機械などは③と④は視認できない。

神の体は、③に該当し、人形からはそのままだと視認されない。だからミレイユさんは、初め、私を認識していなかった。


「最近は、天使を人形で代用するのが、流行だったりするのかしら…?」

私は家のモニターで調べてみた。

このモニターはとても便利で、星の観察にも使えるし、必要な情報を取得するときにも使える最新機械。


調べてみると、天界で思念体が大量発生した事件が起きていたらしい。

思念体っていうのは③に該当し、人や機械、人形からは見えず、人や神様の思考を乗っ取りながら増えていく生命体。

そんな生命体が天界で大量発生?とても危険な状況だったんじゃないかしら…?


そしてその事件の時に体が人形になってしまった神様が、天界には少しだけどいるらしい。

ミレイユさんは、それで人形になっちゃったのね…。本人は人形にされていることすら気付いてない雰囲気だった…。


さらに調べても、天使を人形で代用するなんて流行はないみたいで、私は少し安心した。


天界で思念体が大量発生か…。

そういえば、私たちも大量発生した思念体に焦っていた時期があったな…。


一通り用事が一段落し、落ち着いたので、私は地球の様子を見ることにした。

小説を読むことが大好きな私は、地球の小説サイトを見るのが、最近の暇つぶしの一つ。


私は、早速、「私の神様、実はできる男!」というタイトルの小説を読みはじめた。

よかったら、コメント、感想、ブックマーク、評価をぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ