最終話 神のお詫び
それから、私たちは、町を巡って、食べ物や景色を楽しむことにした。
札幌、青森、盛岡、仙台、新宿、名古屋、京都、大阪、広島、博多…。
行きたいところを上げ始めたらきりがない…。
今回は、甘いものというルミエルからのオーダーもあるし、あの店かな~。
私は、イチゴ大福のお店を選んだ。
甘くて、酸味があって、おいしい…。地球の食べ物ってずるい…。
食べながら、ふとミカエルが聞いてきた。
「そういえば、生命コンテスト、急いでいたから今回はカエルを選びましたけど…、今なら何を選びますか?」
「う~んと…、えっと…」
「ふふっ。これは長くなりそうですね。もし、思いついたら教えてください」
その後、みんなで、高い塔に上って景色をみたり、おいしい食べ物を食べたりした。
皆で旅行しながら、ずっと生命コンテストについて考えてた。
私は、今なら、地球の人々を選ぶかな。
ただ、展示するという事ではなく、私は人々と参加したい…。
神の力なんて持たなくても、こんなに平和に、豊かに、そして、穏やかに暮らすことができる。
今回、天界の異変から始まって、天界の様子を見てきた。
すごい神たちもいれば、怠惰な神、規則を破る神もいた。
そして、おそらく、それは地球の人々も変わらない。
神の力の有無なんて、全く関係ない。
神の力なんてなくても、おなかが減ればその分食料を生産し、不足している物があればその分作成すればいい。
自分のできることを知り、自分にできることをやる、それだけでこんな豊かな星になる。
そんな人々を、生命コンテストに招待したい、語り合いたい。
でも、それは少し難しいだろうな…。
で、結局、やっぱり、展示品として“カエル”を選んでしまう気がする。
今の自分には、時が戻る前の自分がどんなことを考えていたかはわからないけれど、多分似たような葛藤を経て、結局“カエル”にしたんだと思う。
「そうだ、天界での事件に巻き込んでしまったお詫びをしないと…」
私は、悪魔の子供のちょっとしたいたずらで済んでよかったと思うと同時に、地球にささやかながら祝福をかけることにした。
「今は、まだ寒い冬だけど、暖かい春が、今までより心地よく感じられますように」
私の神の力では、とびきり大きな変化は起きないと思う。
でも、地球全体が少しずついい方向へ変わっていくはず。
みなさんの明日は、きっと今日より少しだけいい日になっている。
遠くに出かけたっていいし、近くを散歩してみるのもいい。
家の中で、窓を開けて風を感じてもいい。
地球の皆さんに幸せが訪れますように。
第六章 神の祝福を 完
最期までお読みいただきありがとうございました。
推理部分が気に入らない作品になってしまったなと思っています…。
叱咤激励お待ちしております。
本作は第二部。第三部を読みたい方は、「天界の神々、実はちょっと本気です」をどうぞ。
明日からは第四部「太陽は今日も元気です」を投稿します。
ジャンル:ハイファンタジー
20:00~
こちらもよろしくお願いします。
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