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天界に異変が起きてます  作者: よむよみ
第五章

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第三十三話 ルミエルの反撃

ルミエルは笑みを浮かべながら、話し始めた。

「なかなかやるじゃない…。まあまあといったところね…。ちなみにあなたは、このキメラに勝てるのかしら?」

「当然であろう。我は魔王であるぞ」

「ちょっと試してもらってもいいかしら?それとも勝てないのかしら?」


「そうだな、我の作った完成系の合成獣、我自身で試すのも面白かろう」


ヴァルグレアは合成獣と戦い始める。


合成獣は、善戦するも魔王には届かないようだ。攻撃してもダメージを与えられず、魔王の攻撃に徐々に弱っていった。

「これぐらいでよいかな?」魔王は余裕の表情を浮かべている。


ルミエルは合成獣に近づいて、話しかける。

「ごめんね。痛いよね…。でももう少しだけ頑張って…。そうしたら元に戻してあげるから…」

ルミエルは精霊の力を使って、合成獣を回復し、そして強化する。

「私は、精霊。私の能力は、生命体の強化がもっとも得意なの。私が強化した生命体でも勝てるかしら?」


強化された合成獣は回復し、再度、ヴァルグレアに向かって行く。


合成獣は、先ほどより、はっきりと強くなっている。それに合わせて魔王も強い魔力を解放している。

余裕のあったさっきの戦いとは違い、少しずつ魔王の余裕が失われているように見える。

だが、やはり魔王には勝てない。というよりも、合成獣の体自体が崩れ始めた…。

無理やりな合成で作られたつぎはぎの体が、精霊による強化に耐えられなかったみたいだ。


「やっぱり、合成ではだめね」ルミエルはそう言って、会話の流れで自然と合成獣を分離していく。

ドラゴンの体を分離し、回復強化して、声をかける。

「もう少しだけ頑張って」


ルミエルはドラゴンの肩にのり、ドラゴンと一緒になってヴァルグレアと戦い始めた。

その間に、私とホープ様がオルディアの体を保護した。


ほぼ互角の戦いのようだ。

長い間、戦っていた。


「あれ?魔王が小さくなっていない?」ホープ様は私に話しかけた。私はにっこりして頷いた。

確かに、元はいかつい体をしていた魔王が、今は子供の姿をしているように見える。


ルミエルが、魔王に話しかける。

「あまり進化の過程で生き残った生命を馬鹿にしない事ね。

合成なんかしなくても、精霊の力でここまで強くなれる。

あなたもなかなか強いじゃない。名前はなんていうの?」


「僕は、フィリカ。悪魔のフィリカ」フィリカは答えた。


ホープ様は驚いた表情でこっちを見ている。

「えっ…。もしかして、悪魔の子供だったってこと?みんな気づいていたの?」

私は、頷いて答えた。

「本物の魔王にしては、今までの行動が幼稚すぎます…。それにそれほど大きな魔力は感じられませんでした…」


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