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天界に異変が起きてます  作者: よむよみ
第五章

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第三十話 星の様子

ホープ様は魔王という響きに少しおびえているし、ルミエルはやる気満々で夢中になっちゃってるし、ここからは、私、ミカエルが話を続けましょう。


カードに記載された3つの数字を調べると、やはり宇宙の座標のようだった。

天界を基準にx座標、y座標、z座標で位置を示すのが、天界の決まりだ。

モニターでその座標を確認すると、その座標に確かに星は存在した。


私は、ホープ様、メモリナ、ルミエルを連れて、その座標にテレポートした。

目の前には、少し小さめの星がある。

その星は、遠目から見た感じ、少し荒廃しているようだ。

文明が失われてしばらく経過しているかのように見える。


星を周囲から観察していると、大きな城をみつけた。

荒れた周囲の様子とは違い、この城一つ、文明の存在を示している。

とても大きく壮大な城ではあったが、細かい部分は少し雑な印象を受ける。

なんというか少しのっぺりしている気がする…。


星にはこの城が一つだけ。間違いなくこの中に私たちを招待した主がいる。

私たちは、そう確信し、城の正門の前に降り立った。


「我が城へようこそ」

皆の意識の中に、ヴァルグレアの声が鳴り響く。

「神々の体、返してもらうわよ」ホープ様が城に向かって叫ぶ。

仲間全員で来たことが、少し勇気につながっているのかもしれない。


城の正門が静かに開き、中庭へ誘導される。

外とは違い手の行き届いたきれいな庭だ。

中央には噴水、その周囲には色とりどりの花が咲く花壇がある。

さらにその外側には、畑も兼ねた植物園のようだ。

そろそろ収穫直前なのか、多くの果実が実っている。


城の雑な作りとは一味違う…。築城と庭の管理は、別人なのかもしれない…。

もし別件でこの城に訪れていたら、もう少し周囲を観察していたかったが、残念だ。そういうわけにはいかない。

私たちは、ゆっくり歩き、城門に近づいていく。


ホープ様は、城門だけをみつめ歩いている。周囲に気を遣うゆとりはないみたい。まだ緊張しているのかな…。

反対にルミエルは、まわりの花の様子を見ながら、手をホープ様の後ろに添えて、ホープ様についていく。

メモリナと私は、さらに後ろからその様子を見守りながら歩いていた。


城門の前にたどり着く。

城門が厳かに自動で開いていく。


「もう、引き返せない。さぁ、行くわよ」ホープ様は自分を鼓舞するかのように言い聞かせて歩き出した。

私たちも続いて城の中へ入っていった。

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