第二十六話 3度目の異変
私は精霊のルミエル。母は精霊のミリス。
私の生まれたルミナスって星は、ホープに救ってもらっている。
私は、救ってくれたホープと一緒に旅するように、母にも勧められて、今は天界のホープの家に住んでいる。
私は精霊だから、姿かたちは変えられるの。いつもは5~6才ぐらいの女の子の姿をしてる。
これぐらいの年齢の方が、余計な事言われないし、お願いを通しやすいし、何かと便利なの。
本当の年齢?秘密よ。レディーに年齢を聞くなんて、ちょっと失礼じゃないかしら。
今日は引っ越し作業のはずだったんだけど、ミカエルが地球の小説サイトで天界の異変に気付いて以来とてもばたばたしてる。
私も読んでみたけど、みんな難しく考えすぎじゃないかしら?精霊の私からしたらこんな事件、大したことないと思うのだけれど…。
第一章はお隣のミレイユ、第二章はホープとミカエル、第三章はメモリナが書いているから、第四章は私が書くみたいな無言の圧力を感じてる…。
以前の記憶なんて全く記憶にないのに、なんか理不尽な仕事を押し付けられた気分…。
これまでの小説を読む限り、私の出番は少ない…。きまぐれな私の事、ものすご~~く退屈していたと思うの。
多分、ホープたちを冷めた目で見ながら、日向ぼっこでもしていたに違いないと思う…。
だから、退屈しのぎも兼ねて、小説を“この私が”書くことにするわ。感謝してよね!
怪しい人を、再度リストアップするわね。
万が一時間が巻き戻った時のためにも、わかっていることをまとめておいた方が、私たちには都合がいいの。
それに、地球でWEB小説読んでいる人も、これまでのことなんて覚えていないでしょ。きっと。
推理小説のようによく読んだりしないで、軽~く読んで、天界ってそんな感じなんだぐらいに読んでくれればいいと思うわ。
…だって、推理小説なんて書いたことのない私たちが書いているんだから。
黒:
科学技術班ヴァルナス ミレイユの体を奪った人。この人が捕まると時間が巻き戻る。
時の規律クロノヴァ 前回、不正で捕まった人。この人も捕まると時間が巻き戻る。
ヴェルティア 前回、時間の巻き戻しの力の発生源となった。天界の時間戻しの実行犯と思われる。
かなり怪しい:
科学技術班ジェノヴァ 生命コンテストで異なる生命を展示している人。
ざっと、これぐらいかしら。
ヴェルティアは実行犯だと思うけれど、主犯はあの神な気がする…。
他に関係者がいたとしても、捕まえて言わせればいい!
おそらく退屈していたであろう今までの私のためにも、今回で終わらせてやるんだから!
でも、私だけだと少し大変ね…。まずは味方が欲しいわね…。神という立場のホープより、動きやすいミカエルの方がいいかしら…。
「ミカエルー。ミカエル―。ちょっと相談があるの」
打ち合わせの隙間を見計らって、私は5~6才ぐらいの女の子の姿のまま、ミカエルに話しかけた。
「どうしたの?ルミエル」
「明日の生命コンテストで見たいところがあるの」
ミカエルは少し考えてから答えた。
「いいわよ。生命コンテストの時に、先に回りたいところがあるの。そこに立ち寄ってからでいい?」
ミカエルはこう見えて、かなり聡い天使だ。おそらく私の意図を感じ取ったうえでの発言かもしれない…。
「やったー。じゃぁ、明日よろしくね」
「明日は楽しみね!」
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