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天界に異変が起きてます  作者: よむよみ
第二章

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第十五話 天界の時間の戻し方

ホープ様とメモリナが戻ってきた。

「ホープ様。ノエリアさんと会話しましたよ」

「そっか、ノエリアさんって審査員だもんね。何か言ってた?」

「いつも人類への敬意と愛が感じられていい観察ねって、ほめてましたよ」

「えっ。ちゃんと読んでいるんだ…。ちょっと恥ずかしいね…」

「それと、時間が進んでいるみたいな、もし変わったことがあったら、連絡をくださいって…」

私は、ホープ様にノエリアさんの名刺を渡した。


「ノエリアさんなら信じられると思うし、明日、行ってみようか」

「はい、私もついて行きますね」

「うん。お願い。天界の事とか聞きたいよね…。上層部の様子とか知らないし…」

「そうですね…。それと、天界の時間の戻し方とか…、もしかしたら星の時間の戻し方とは違うかもしれないし、念のため確認しておきたいですね…」

私たちは頷きあった。


翌日、ノエリアさんの事務所前につく。

「こんにちはー。ホープです。ノエリアさんはいらっしゃいますか?」

「あら、ホープじゃない。早速来たのね。来ると思ってたわよ。天界の時間が戻っている件ね」

「はい。やっぱりノエリアさんも気づいていらっしゃっるんですね」

「ええ、もちろん。私は、観察を司る神ですもの。気づいてますよ。それより、聞きたいことがあるんじゃないかしら?」


二人の会話をホープ様の隣でだまって聞いていた。

ノエリアさんは、ホープの全ての行動が想像通りとでもいうふうに、余裕をもって少し微笑みを浮かべながら話していた。

少し突き放すような…、対応はまかせるというような…、そんなニュアンスが感じられるような気もする…。


ホープ様は、天界の時間を戻すにはどうすればいいかという事と、疑わしい天界の上層部の話を聞いた。

2点について1時間ほど教えてもらって、お礼を言って私たちは帰途に就いた。


「なんか、会話中もずっと観察されていたように感じたわね…」

「はい、私たちが今後どう動こうとしているか見定められているような…、任されているような…、そんな不思議な感覚でした…」


天界の時間戻しについては、禁忌事項のため広く知られていないだけで、難しい話ではなかった。

一般的な神の力は、神の力を管理する神が、対象者の神の力を解放することによって、対象者が神の力を使えるようになる。

天界の時間戻しについても同様の仕組みだった。

つまり、誰かが天界の時間戻しの力を解放して、解放されたものが天界の時間を戻したという事だ。

そしてそれは、この天界の時間戻しについて、少なくとも二人の関係者がいるという事を意味している。


それと、時間戻しの話のついでに、神の力を検知するタブレットを渡された。

天界の時間戻しには大きな力が必要となるが、天界で広く流通しているエネルギー増幅装置で足りてしまうため、そこから特定することはできない。

その代わり、時間戻しの瞬間の大きな神の力を、タブレットで検知することができるらしい…。これは試してみる必要がある…。


私は、タブレットを起動する。起動すると天界の地図が表示された。

私は、すぐとなりで、神の力でコップに紅茶を注いでみた。

天界の地図のちょうどホープ様の家、つまりここが赤く点滅し始めた。

他にも、天界の多くの場所で、小さい赤い点滅が見られる。

それだけ神の力は、天界で日常的に使われているってことなんだろうな…。


「きっと、大きな力の時は、もっと大きく強く点滅するのね…」

私は、一旦タブレットを起動したまま、机の上に置いておいた。


投稿するときになって、ノエリアさんが投稿していること気づく。

やっぱりノエリアさんは静観、私たちに任せようとしているみたい…。

強い後ろ盾がついたような気がして、少し自信をもって私は投稿ボタンを押した。

注意!一つのアカウントを複数人で使うことは、禁じられているはずです。

でもノエリアさんは神であって、人じゃないからいいのかな?


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