表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イタズラ  作者: 蓉司貴史
6/7

気まぐれ

ドラマの撮影で少し遠くまで行く事になってしまったのでほんのしばらく学校はお休みだ山本さんにしばらく会えないのが寂しいがしょうがない。彼女携帯も持っていないみたいだから話したくても話せない。さぁ本番だわたしはいつものペースを崩さずに演じる。

三日ほど学校を休んだそういえば山本さんは喫茶店でバイトをしていると言っていた。今は16時前今日山本さんはバイトをしているだろうか?とりあえず山本さんのバイト先へ行く事にした。歩いて向かう目指してきた喫茶店が見えてきた。扉を開けるとカランカランと音がするなんだか懐かしい音だ。カウンターの席に座る山本さんが振り向くこっちを見て驚くような顔をしていた。私は彼女に近づいて飲んでいる物を覗き見る。「今は休憩中?私も同じコーヒーが飲みたいな」「あっはいわかりましたマスター!ウインナーコーヒー1つお願いします」

すぐに頼んでくれる学校にいるときと違って声も出ている。窓際の席に座って山本さんを眺める。なにやら店主と話してるようだ。すると山本さんがコーヒーを持ってくる。「ウインナーコーヒーですこちらはマスターからのサービスです」「えっ?いいの!やった!でも悪いからサンドイッチも頼もうかな?」店主が気を遣ってくれたのだろうコーヒーをサービスしてくれた単純に嬉しい今日は山本さんと一緒に帰りたかったのでサンドイッチも頼む。「鈴木さん無理に頼まなくても大丈夫ですよ」「無理じゃないの今日はここに長くいさせてもらうつもりだからね」彼女が不思議そうに「え?」と口にする。「ここのお店何時に閉店するの?」「18時閉店ですけど」「そうなら一緒に帰ろう私たち家の方向一緒じゃない」「あっ…はいわかりました」遊園地の帰り際私の家と同じ方向に歩いていったのをみたまぁ家まで送るのを断られたので公園によって暇潰ししていたが。方向が一緒だからと言ってついていこうとも思ったが何となく一人で遊園地のことを思い出しながらブランコにしばらく座っていたあの時のことを思い出す。「あの洗い物が残ってるので失礼します」「はーい仕事がんばって!」入れ替わりに店主がサンドイッチを持ってきた「おぉもしかして鈴木佳那さんかい」「はいウインナーコーヒーありがとうございます」「いいんだよそれにしても咲ちゃんの友達だったのか」「えぇまぁそうですね」「咲ちゃんは真面目でいい子だからこれからも仲良くな」「はいもちろん」店主がまた厨房に戻っていく。山本さんはお客さんが居なくなったテーブルを片付けたり洗い物をしたり忙しそうだ。そんな様子を眺めながらサンドイッチを食べる。たまごとハムとトマトにチーズがはさまったミックスサンドだ

辛しマヨネーズがアクセントになっていて美味しいゆっくり食べながら忙しく働く山本さんを見ていた。「咲ちゃーん今日はもういいよ後は俺がやっとくから」閉店の5分前くらいに店主がそう山本さんに声をかけていた多分何時もの調子で働いていると山本さんは時間をオーバーしてもやることを全部やって帰るのだろうそんな気がする。「ありがとうございますお疲れ様でした」「おつかれさーんまたよろしく」「鈴木さんお待たせしました」「喫茶店て結構忙しいのねお疲れさま」「じゃあ一緒に帰ろ!」「はい」外に出るとまさに曇天私が喫茶店についた時は晴れてたのに。「これは雨降るかもな」と私が呟く山本さんも空を不安げに眺めていた。山本さんは自転車を押しながら私のとなりを歩く橋を渡っている途中からポツポツと雨が降る渡りきる頃にはどしゃ降りの雨だった私は山本さんに提案することにした。「わーすごいあめ!」「はい!」「ねぇうちによらない?」「はい?」「私一人暮らししてるし迷惑かける人いないから!」「でも」「いいでしょ!まだ門限まで時間あるじゃない!」「はい!わかりました…」雨の中二人で私のマンションまで走る。エレベーターに急いでのる12階のボタンを押しため息をつく「はぁもう」

山本さんの自転車は屋根付きの駐輪場があったのでそこに置かせた私は自転車には乗らないから初めてマンションの駐輪場を見た。エレベーターをおりる。廊下の突き当たりにあるのが私の部屋だ。山本さんは物珍しそうにカードキーで扉を開けるのを見ていた。「今タオル持ってくるからちょっと待ってて」「あっはいありがとうございます」取り合えずリビングの明かりを付ける。寝室のタンスからタオルを取り出す。柔軟剤を入れて洗って閉まったから匂いは大丈夫だろう。山本さんにタオルを渡す。

「はいこれで拭いて」彼女は頭を拭いた後腕を拭いていたが何故か挙動不審になる。どうやら靴下を脱いで足を拭くのを躊躇っているようだ。見てるとじれったくなる。「もうお風呂に入っちゃった方が早そう」「そのままでいいからこっちきて」廊下横のお風呂場の扉を開ける

「ここお風呂場タオルはこれ使って着替えは後で持ってくるから」「あの…」「いいから速く入る!」「でも鈴木さんも濡れてるのに」「私は大丈夫水で濡れる撮影もするから慣れてるタオルドライして着替えるから」「じゃあ失礼します…」「ああそうそう洗濯物はここにいれて洗ってすぐ乾燥するから」「はいありがとうございます」「じゃごゆっくりー」私は寝室に服を取りに行く山本さんに何を着せよう取り合えず上はTシャツ下はショートパンツにしよう彼女は制服を着ているときでも素足を出さないようにして着ているので気になっていた。下着は買ってきて使っていない下着を用意する。お風呂場まで持っていく。「山本さん!着替えここに置いておくからシャンプーとかも好きに使って」「はい!」たぶん彼女は素直に私の洗剤を使っているだろう今日は彼女にどんなイタズラをしようか考えるタオルで優しく髪を拭いたあとびしょびしょの服を乾いた服に着替える。何をしようか想像するだけで楽しかった。リビングのソファーに座って山本さんを待つ。

お風呂から出てきた山本さんを見て少し驚くスラッと長い足が綺麗だった。濡れた前髪もかき上げて何時もと雰囲気が全然違う学校の友人たちが見たら驚くだろうその雰囲気はまさに美少年という感じだ。「そんなところに立ってないで横座ったら?」「…はい」私はそんな驚きを隠して座るように促す。彼女は私から少し離れて座るそれが気にくわなくて私は彼女との距離を詰めるそして首筋の匂いをかいだ私の使っているボディソープの匂いを彼女がつけていることに高揚する。「うんちゃんと洗えてる」彼女の首筋を舐める「…っふ」堪えきれないのか吐息を漏らしていた。彼女の表情をちらと見る顔は紅潮し睫毛が震えている目をつぶっているからあの綺麗な瞳は見えない。ショートパンツの中に手を入れて撫でるきめ細かく滑らかで温かい肌触っていて気持ち良かった。「はぁもう…」もう…の後はなんだろう次の言葉を確かめたくなった。「ねぇもしかして気持ちいいの?」「!そんなこと…」彼女は否定するが私に触られて感じているのが手に取るようにわかるなおも首を舐め足をまさぐる。「…ぃや」切ない声がする。が突然音楽が鳴り響いた洗濯乾燥が終わった音だ。「洗い終わったみたいね」と何もしてなかったように振る舞う。だけどそこから先のことも考えてはいたが今日はやめだ。

「待ってください…どうしてこんなこと」「キスのときも…」「さぁなんでだろふふっ」「さぁ服も乾いたし門限あるもんね帰らなきゃね」「…はい失礼します」山本さんは制服に着替えて出ていった。彼女の顔や熱を思い出していたらこっちまで体が熱くなってきた。取り合えずシャワーでも浴びよう。私は山本さんのことを考えながらシャワーを浴びた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ