表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジン  作者: 桃巴
1/6

ジン1

*今作は書き終えていない作品の公開となります。完結追いの読者様はご注意ください。

***


 俺だって、本当はかっこいい剣がよかったさ。剣じゃなくたって槍でもいいし、弓でもよくて、もう最悪大男が持つような大鎌でもよかったのに。なんで、俺の武器はこん棒なのさ。なんで武器が変えられないのさ。


 武器召喚の儀式、どんな荘厳な武器が召喚されるのかと皆が期待を寄せる中、現れたのは……


 カラーン


『こん棒』だった。


 重厚で荘厳な召喚台の上にこん棒。

 それも、細く軽々しい単なる棒。


 例えるなら、筋骨隆々の弱い兵士……分かりづらい。ならば、玉座に座ったぬいぐるみが妥当か。

 召喚者の王は、一瞬そんなことを思ったのだと後で言ったとかなんとか。


 さて、期待のボルテージは『こん棒』が出現した瞬間霧散する。

 代わりに言い知れぬ恐怖の静けさが支配した。

 拍手喝采もなければ、歓声も起こらない。だって『こん棒』だから。


 王が静けさを破る。


「……飛龍紋、勇者ジンに、『こん棒』を授ける」


 そして、ジンは『こん棒』を賜った。


***




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ