4話 そうしき
人は死ぬことは確かだ。率直な疑問なんだが、死んだ幽霊が死ぬことはあるのだろうか。
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小学2年生の頃の話だ。年齢を覚えている理由は、その年に母方のひいおばあさんが死んだから。
特に、ひいおばあさんと仲良くしていなかったのだが、人生初の葬式だったので、少し浮足立っていたのは覚えている。
だが、今回語るのは葬式で起こった事じゃない。第一、葬式なんてワンパターンだ。
信長みたいに抹香を投げる人なんか今この世にいない。てか、社会人なら投げるな。不敬にも程がある。
話を戻そう。これは、ひいおばあさんが死ぬ1週間程前の話だ。
小学1年の頃から、仲の良かった吉田と遊んでいた時の話だ。
ちなみに、吉田は男だ。しっかり、登場人物紹介で「女」と誤字をしていた。
「あ、花浅葱?」
「何?」
「花浅葱のおばあちゃん、死んだ?」
「ピンピンしてるよ?なんなら、フラメンコしてる」
「あー...なら、死ぬかもよ」
「本当に?根拠は?」
「予言が見えた」
「wiiのマリカーの順位予想する時自慢してたやつ?」
「そう」
「死なないと思うな。ちなみに、なんで死ぬの?」
「家だから年じゃない?」
「へぇ、」
その約一週間後、ひいおばあさんが死んだ。吉田は俺の祖母と曾祖母の違いがつかなかったのだ。
吉田曰く、予知夢などではなく不意に降りてくるのだと言う。吉田の予言は当たるので信用してる。
でも、吉田の漫画の考察は当たらない。何が、ヤマトは仲間になるだよ。