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8話 クルシア

「お主一体なんなんだ? 魔王はこの私が打ったはずだが」

「笑わせるな、私こそが魔王だ。お前が打ちそびれただけだ」


ソフィが自身が使っていた魔剣を取り混んだ瞬間、髪の色が空色に変わった。


「その色の髪…まさか! 貴様あの子を殺したというのか!」

「馬鹿なことな事を言うな、叔父様私ですよ?分からないんですか?」

「う、嘘だ。その声はクルシアの声じゃないか! なぜ貴様が…」

「説明するとエリシア達が帰ってきてしまうけどまぁいいでしょう。」


ソフィの身体でクルシアはあの日のこと話し出した。

ソフィと出会ったのは私が産まれてから翌日のことです。

私はなぜかわずか0歳で言葉を覚え発することが出来ました。

その時、私の目の前現れたソフィが言った。


「私と契約しないか?」


目の前に突然現れたソフィに驚きいつの間に私はソフィに抱きついていた。

怖かったのだろう。でも私には抱きつけるものが他になかった。

契約をしたあともソフィは、毎日私の部屋に現れた遊び相手をしてくれた毎日寂しくないように、

ある日エリシアが産まれた途端私はあの子に引かれた。


「妹ねぇ〜。私と遊ぶ機会減るかなぁ」

「そうだね〜。ごめんね何も出来なくて」

「いいよ。別に」


そのうち私の前からソフィは姿を現すことがなかった。

でも、あの日。私が死んだ日にはソフィが目の前に現れたの。


「ごめんね。ほんとごめんね…。クルシア私のせいだよね貴女のお父さんとお母さんが死んだのも」

「別に気にしてないよ? 私には貴女がいるもの」


その瞬間私は背中を刺された。


「見つけましたよ魔王様」

「お前達! 私の友達を殺すなんて許さないぞ!」

「では帰りましょうね。魔王様」

「ちくしょう!!!!」


徐々に口調が悪くなっていくソフィの声を聞きながら私は息を引き取った。

でも、その時私とソフィが交した契約が発動した。

私はソフィの心の中で生きていてソフィ自身もその事を分かっていたの。

彼女が魔王の姿になった時だけ私の心が解放される。


「では、いつもみていたのですか? エリシアを」

「当たり前です。ソフィがアルに召喚されて実際に見たエリシアの立派な姿に泣きましたからね」

「全く、契約の内容忘れたくせによく言うよ」


親父がソフィと話している所を見つけて手を振りながら向かうと突然「来るなあ!」と怒られた。

何故だろうと思いソフィを抱きしめると、反応が違った。


「大胆になりましたね。アル」

「は? その声クルシアなのか?」

「ええ、あらエリシアじゃありませんの!」


俺の腕から突然抜け出しエリシアを抱きしめた。


「お、お姉様なの?」

「ええ、そうよ。大きくなったね。えらいえらい」

「お姉様だ。この声お姉様だよ〜」


エリシアはクルシアの腕の中で泣き出した。

そばに居たガルがその光景を見て涙を流していた。


「おかえり。クルシア」

「ただいま。ガル」


しかし、髪色はすぐに白髪に戻ってしまった。

雰囲気は全くもって別物になっており、それはソフィだった。


「そんなわけ」

「突然変わられても困るぜソフィちゃん」

「別に、制限時間が切れただけ。彼女自体あることを成し遂げれば蘇生できるけど世界が崩壊しかねない」

「なるほど、制限時間かぁ〜。世界が滅びかねないてどういう…」

「簡単。私が魔界に戻ればクルシアは蘇生することが出来る。でも代償が大きい」

「代償てなんだ!」

「人間の生贄を千人ほど、それぐらいないと元に戻れない」

「無理だろそんなの…」


おぞましい事を言っているソフィは、平然とした顔で俺達を見ていた。


「別の手段もあるけど、今はクルシア自体蘇生して欲しくないて言ってるから無し」

「別の手段ね〜。嫌な予感しかしない。」

「あ、言い忘れたけどふわぁ…眠くなってきた。おやすみ〜」


ソフィはおやすみと言った途端その場から姿を消した。

存在することが出来るマナが不足したのだろう。

そして俺もその場で倒れた。


『無理しすぎだろソフィ』

『あれぐらい無理しないと、クルシアは呼べない。』


それよりとソフィ。

『なんでここにいるの?』

『俺が聴きてぇよ』

ここまで読んでくれてありがとうございます!

・空色の髪のソフィ

・クルシアと話す

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