九月スタート(入学)のメリットは?
新型コロナウイルスにより学校の休校延長が取り沙汰されている中、九月スタート(入学)説が浮上している。
このことについて物申す。
学校の休校延長により多くの児童生徒が授業を受けることができない状況の中、今問題になっているのが学力の低下である。それもそのはず、約二か月もの間学校に行けず授業を受けていないからだ。
現在、この二か月の空白を埋めるために、オンライン授業を行っている学校も少なくない。しかしオンラインよりも、直接面と向かって授業を受けたほうがよっぽど効率が良い。
▽九月の理由
まぜ、なぜ九月にしなければいけないかが疑問だ。
それまでに新型コロナウイルスが収まっていればあり得る話かもしれないが、収まっているかどうかなんて誰にも分かりはしない。
▽メリットよりもデメリットが大きい
それはさておき、都道府県知事会(全国の都道府県知事の会議)では九月スタート(入学)にはこんなメリットがあるらしい。
一、海外基準に合わせられる。
ニ、以前にこのような話があったが、当時は実現できなかった。
三、留学などがしやすくなる。
はっきり言ってメリットが少なすぎる。
一については、海外でも九月ではない国は数多くある。そのため、わざわざ日本も九月にしなくてもいいのではないか。
ニについては、一時期東京大学が九月入学にする動きがあったが、「周りの学校はみんな四月なのに、うちだけ九月というのはおかしい」という声があり実現できなかった。
三の留学については、確かに九月にすれば長期休暇(夏休み等)の時期が重なり、留学もしやすくなるかもしれない。ただこの話は留学生にとってみればうれしい話かもしれないが、それ以外の人にとってみれば一切関係ない話である。
みんながみんな留学をするわけではないので。
なので私の意見としては、海外に合わせるとは言うものの海外でも九月ではない国も多く、留学をする人はほんの一部であるから、四月入学という日本の文化・名残を変えるのはいかがなものか。
▽今、やるべきこと?
今は新型コロナウイルスのために全力を注いでほしいのに、なぜこんな議論をしているのだ! 九月までに終息するとわかっていれば議論をしてもいいがそんなことは誰にも分らない。
もし本当に現段階で九月スタート(入学)を決定するのなら、反発の声が上がり社会全体を余計混乱させてしまう。
とにかく今は、終息させるために全力和注いでほしい。
九月にすると企業や学校、行政のシステムを大幅に変えなければならない。