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のんびり異世界商人生活  作者: 鳴宮 宮司
3/4

村を探すならこんな風に

応援してくれる方がいらっしゃるのでちょっと更新頑張ってみようと思います。

太陽が空の天辺あたりまでやってきた。頭の中がまだ整理できてないけど、とりあえず川を探して歩こう。街があるならきっと水辺に近いところだろうし。異世界特有のモンスターもいない安全な場所、のはず。さすがにスタート初日から野宿は遠慮したい。今はソロなんだから眠らずの見張りで徹夜なんてごめんだ。


ぴちゃん ちょろちょろ ざーざー


水の音がした。川辺は近いぞ!とちょっとだけ足を速める。


「あった!川だ!」


水は透明だったようだ。嬉しい。魚も数匹いるようだ。ジャンプしてる。だが川幅が狭い、水源からそう遠くないのだろう。この分だと街に着くのは厳しいか?あっても村のような気がする。村だとしたら何か手土産があったほうがいいよね。猪か野うさぎでも狩って持って行こう。食糧事情がわからないから裕福だとしてもあって困るものではないだろうし。魚も獲れるかな?食べるには小さすぎるか・・・。よしここから下流へ下りてみよう。


能力の鑑定を使いながら下っていく。薬草がそれなりにあったからだ。ポーションの材料になるヒルクク草。

蛇などの毒に効く解毒剤の材料になるポゾンナ草。スタミナが切れた時に飲むといい活力剤の原料のステンナ草合計で100束くらいになった。群生地だったのだろう。コツはいずれも地面から1センチ上あたりの茎を切ること。地面から抜いてしまえば、株がなくなるのでもうそこには同じ薬草は生えてこないのだという。


鑑定でわかったのはこれ位で、私がまだ錬金術を修めてないからポーションにするのはまた次回。

戦利品はヒルクク草50本 ポゾンナ草30本 ステンナ草20本といったところだ。


そして100メートル位歩いた辺り、若木の茂る、伸びた野草がざわざわと動いていた。


息を殺し、足元を確認する。指先を舐めて、風下にいることを確認して身を屈めて、土魔法で岩の鋭礫を空中に待機させる。


1分程経過した。MPが8も減っていた。顕現で2消費、維持で10秒に1消費だろうか。白い物体が角をつけて僕の目の前に出て来た。心臓がドキドキして息が詰まるのを覚えながら、岩が顔を貫通するイメージで魔法名を呟く。

 「アースニードル」

鋭く尖った岩は一角兎の頭を貫き、角と血が吹き出る胴体を残して一本の大きな木の幹に刺さった。


「ふう、初めてにしては上出来だよね」


同時に頭の中でファンファーレが鳴った。身体レベルと鑑定と土魔法と気配察知がlv2に、気配隠蔽がlv1と生えたようだ。

肉を鑑定すると、アルミラージと呼ばれる一角兎で、呼び名はどちらでも通じるとか。肉の味は淡白で塩と胡椒で味付けするのが一般的だとか。丁寧な説明文が前方の半透明なディスプレイに表示された。


兎の後ろ足を縛って近くの木の枝に吊るした。血が他の獲物を呼んでくれないかと期待しながら、ステータスオープン!


名前:アベル

性別:男

年齢:16

種族:ヒューマン

職業:商人

状態:興奮

身体レベル:2

HP:200

MP:210

筋力:70

体力:90

魔力:70

俊敏:80

耐久:70

器用:80

スキル:体術lv1気配察知lv2 気配隠蔽lv1 鑑定lv2言語理解lv1インベントリlvMAX ▪️▪️▪️▪️▪️ ▪️▪️▪️ ▪️▪️▪️▪️

魔法:土魔法lv2 水魔法lv1 回復魔法lv1


称号:異世界人 創造神の加護


ステータスプレートを暫く眺めていると、兎からの血が流れなくなったようだ。水魔法で血流を操作し絞り出すイメージで兎に触る。


「ブラッドコントロール」


兎が干からびたところでインベントリに収納。昂ぶる心を落ち着かせながら下流へ歩いていく。道中でまた兎に出会い3匹目の血抜きの最中で、猪に遭遇した。鼻息がここまで聞こえる。距離は50メートルくらい。間に合うだろうか、窒息を狙って大きめの水球をイメージする。大気の水分を集めて。


「アクアボール」


闘牛士の気分になって歩ける場所を見渡し、直前で避ける。サイドステップを上手く使って猪の前足に足を掛ける。転んだところで距離をとる。これを繰り返すこと2分くらいで猪は窒息し崩れ落ちた。

解体はせず首元に土魔法でナイフを作って、


「アースブレイド」


鮮血が舞うところにブラッドコントロールで血抜きをする。獣の血が勿体無いような気もしたがまた狩ればいいかと、瓶もないし、今回は諦めた。


解体はまだ自信がないため2メートルくらいの大きさのままインベントリへ。身体レベルは3になり、ステータスには体術lv2の文字と魔力操作、魔力感知がlv1で生えていた。


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