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のんびり異世界商人生活  作者: 鳴宮 宮司
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異世界に来る

青い空だ。雲と一緒に飛行機みたいなものが遥か遠くに飛んでいる。

僕は今森というより、陽が差し込む林の中にいる。あの空を飛んでるのはきっと怖い何かだ。ドラゴンだったりするのかもしれない。だってここは剣と魔法の世界だと先程、神様に言われたばかりなのだから。

僕は神様から沢山の贈り物を貰った。こんなに沢山もらってもいいのかと思うくらい至れり尽くせりだ。


まずは洋服。異世界にジャージで行く猛者も居るらしいが、メンタルがチキンな僕には些かハードルが高い。

だから貴族の服装は要らないから、商人や平民が着ける一般の綿で紡がれた洋服を上下5セットと、下着を10着頂いた。


次に水筒、これはチートの香りがする逸品だ。魔力を流せば幾らでも美味しい水が飲めるらしい。地球にいた頃の美味しい水と同じくらい喉越しがいい。


あとはテントとブルーシート、寝袋、ランタン、歯ブラシ、メモ帳とボールペン、スニーカー、革靴、等々。


そして一番大事なのがトイレットペーパー。これは妥協できなかった、神様に言うのを忘れていたが、ちゃんとインベントリに入っていた。無限使用という特典付きで。だってこの世界に似たようなものがあるとは想像がつかなかったから。あるんだろうか?ファンタジーの世界だし、あるんだろうきっと。それでも何も知らない僕だから街に行ってから色々と情報を集めようじゃないか。


あとはこの時代にどこでも手に入る堅パンと干し肉、お金が金貨10枚 銀貨10枚 銅貨10枚 銭貨10枚。銅貨一枚で1円=1ゴールドだと神様は言っていた。


最後に確認するのはこれ。待ってましたステータス!なんでこれが現代にないのかと度々思うことがあったのです。世間の言いたい事はわかるんだ。個人を数字で捉えちゃ碌な人間にはなりません。それには完全に僕も同意します。でもせめて何に向いているかとか、今の僕の立ち位置がどこなのかとか、将来の可能性を示す道具があってもいいじゃないですか。


というわけで、ステータスオープン


名前:未定

性別:男

年齢:16歳

種族:ヒューマン

職業:商人

状態:脱水(弱)

レベル1

HP150

MP160

筋力60

体力80

魔力50

俊敏70

耐久60

器用70


スキル:体術lv1気配察知lv1鑑定lv1言語理解lv1インベントリlvMAX ▪️▪️▪️▪️▪️ ▪️▪️▪️ ▪️▪️▪️▪️

魔法:土魔法lv1水魔法lv1回復魔法lv1  


称号:異世界人 創造神の加護


名前が未定?そういえばそうだった。僕、自分の名前知らないや。付けるとしても自分が名付け親?微妙な感じこの上ない。じゃあよくゲームで使ってた名前でいいよね。アベル。今日から僕はアベルだ。


名前:アベル とステータスの一部が変化した。そして不思議な感覚が心の中にすっと入ってきて、ストンと地面に足がついた感じがした。水筒からの水を一飲みしてなんとなく思う。これから私はアルテーティアで生きるんだと。貰い物の力もあるけれど、それも含めて僕なんだとそう思えた。


しかしスキル欄の▪️▪️ってなんだろう。あのおじいちゃんがくれたんだろうか。いくらなんでも貰いすぎだよね、色々と。近いうちに神棚作ろう、街に着いたら木材買って、インベントリに入れて毎日お祈りするんだ。


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