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命短し、恋せよ人魚  作者: ますみ
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第三章 命短し、探せよ恋人

第三章 命短し、探せよ恋人


バカ人魚。

もとい、セリア。

もとい、朝倉セリア(偽名)。

転校初日から、奴は噂のマトになっていた。

授業は全て爆睡。しかもイビキつき。 

最初は注意していた先生も、諦めてスルーするようになってしまった。

腑に落ちないのは、バカ人魚を俺の親戚ってことにしたせいで、俺が呼び出されて叱られるハメになったことだ。

いくら美少女転校生と言えど、ここまで性格や言動が破綻しているとやはり近づきづらいのだろう。

最初は男子に囲まれていたセリアだったが、放課後になる頃には誰も近づこうとしなかった。

メガネ命名の「セリアのドキドキ王子様探しの会」メンバーは、とりあえず誰もいなくなった教室に集まり、これからの作戦を練ることにした。


「とりあえず、この高校の男子全部脱がせればいいと思うのっ!」

「いや、何言ってんだ優!」


ヤバい。優が暴走している。優等生キャラどこ行った。


「それはいい考えですわね!」

「でしょでしょ!」

「バカ人魚お前も乗るな!」


変態女の集いかここは。


「聞けばいいんじゃないか?」


今まで何かを考えていた様子だったメガネが、ふと呟いた。


「聞く? 何をですの?」

「昼休みに聞いたいきさつだと、その男は溺れて倒れていたセリアさんを助けてくれたのだろう? じゃあ、校内放送とかで聞けばいいじゃないのか?」

「あ、なるほどな。しかもメガネ、お前放送委員だしな」

「ああ。わりと簡単に放送室はジャックできるぞ」


 確かに、この方法だと早く解決ができそうだ。


「こうないほうそう? それってどんな食べ物ですのぶふっ!」


またもや余計なことを口走ろうとしたセリアの口を、俺は光の速さで塞いだ。

全く、油断も隙もない。


「校内放送ってのは、この学校の中で機械を使ってアナウンスするってことだ」

「り、了解ですわ」


優とメガネに悟られないように小声で囁いた。

これから何度こんなやり取りをしなければならないのだろう。

そう考えるとげんなりしてしまう。


「とりあえず、明日の昼の放送は僕が担当だから可能だぞ」

「わぁ! なんだかおもしろそう! 私もやってみたいなぁ校内放送。私もついて行ってもいい?」

「あぁ、別にいいぞ」

「いいのかよ! 俺はいかねぇから、優とメガネ頼んだぞ」

「ええっ! 来ないんですのまさき!」


セリアが耳元で叫んだせいで、俺の耳は死んだ。


「お、お前……」

「どうして来ないんですの?」

「いや、放送室って狭いしさ。あんまり人が多くても邪魔なだけだし」


これは半分本当で半分嘘だ。

正直コイツのお守りに疲れてきた俺は、幼なじみに押し付けるというズルい手を発見してしまったのだ。

しかも、これで本当にセリアの探し人が発見できればそれでめでたしめでたし、だ。


「大丈夫だセリア! ちゃんと教室で聞いてるから、頑張って来いよ!」

「任せてまさき! セリアちゃんのことはちゃんとフォローするから!」

「あぁ。僕も放送委員の名にかけて協力する」


良かった、こいつらが純粋で。

持つべきモノは、人の良い幼なじみなのだ。

セリアはまだ何か言いたげだったが、


「……わかりましたわ。明日、楽しみにしててくださいですわ!」

 

と、すぐに納得したようだった。

嗚呼、短いようで長い一日だった。 

これでこの問題ごとが解決出来れば、俺の平凡でつまらない毎日が帰って来る。 

ビバ! 変わらない毎日よ! 

そんなことを考えながらほくそ笑んでいる俺に気がつかずに、セリアは高笑いをしていたのだった。


俺はコーヒーが好きだ。

コーヒーならなんでも好きで、それがインスタントであろうと缶コーヒーであろうと、ミルクを入れても砂糖を入れてももちろんブラックでも楽しめる。

学校でも時間があれば飲んでいて、特に校内の自販機に売っている赤いラベルの缶コーヒーはお気に入りだ。

昨日はバカ人魚のせいで、このコーヒーを楽しむ時間すらなかった。

しかし、今日は違う。


「なんて静かな昼休みなんだ」

 

俺は今、教室で大好きなこのコーヒーと優の手作りのサンドイッチを楽しんでいる。

バカ人魚は今頃、優とメガネと共に放送室にいるのだ。

休み時間も、あいつらは三人で今日の放送内容について相談していた。


(もう俺には関係ない)


この放送でアイツが望むヤツと出会えれば、それでハッピーエンド。

あいつも幸せ、俺も幸せだ。


(……にしても)


ふと、缶コーヒーを口に運ぼうとしていた手が止まる。


(なんか引っかかるんだよな)

 

そう。実は、俺はセリアの言葉に違和感を感じていた。

奴は、砂浜で助けられたと言っていた。

そして、手がかりはオレンジ色のネックレス。

何かが、引っかかるような気がするのだ。

その何かがわからないのだが。


(気のせい、だといいけど)


とその時。

教室のスピーカーから、校内放送が流れるチャイムが響いた。


「お、始まったか」


さすがにあのバカ人魚だけだと不安だが、あいつら二人がついているならば心配は不要だろう。

そう思って、校内放送に耳を傾けた。

……が。


「はぁーい皆様こんにちはですわぁぁぁぁ! 昨日この海風高校に転校してまいりました、朝倉セリアと申しますぅぅぅぅう!」

「ブフェ!」


俺の口に入っていたコーヒーは、放物線を描きながら机の上へとダイブした。

同じように、様々な飲み物をクラスメイトがダイブさせている。

セリアの放送は、音響設定を間違えているのかハウリングしまくりで、耳をつんざくような音量なのだ。


「あぁ。僕も放送委員の名にかけて協力する」

なんて言ってなかったかメガネ! 

アイツクビだろ完全に!

あわてて机の上にぶちまけたコーヒーを拭き取っていると、スピーカーからは雑音が響き始めた。


「ねえメガネ! なんか音量結構大きいみたいだよぉ? 大丈夫かなぁ」


聞こえてきたのは優の声だ。

全然大丈夫じゃねぇよ。


「大丈夫だ、問題ない」


だから全然大丈夫じゃねえよ! あのメガネは音さえ出ればいいと思ってんのか⁉︎

てゆーかそういう会話は! 一度! スイッチを切ってからやれ!


「このまましゃべって大丈夫ですの?」

「……ちょっと待ってくれ。一応、音量を調節しておく」


……やっとわかったか、メガネ。

あいつは頭は良くないが、意外とこういうことには気が回る男だ。

これでちゃんと放送を……


「失礼キィィィィイィィィイィインましたですわ! キィィイイイイイイですのでキィイイイイイイイイイイイイイイイイですの! 私は海キィイイイイイイイイイイ一目ぼキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」


ブツン。

不快な機械音を響かせて、そのまま放送は途絶えた。


「……なんであのアホメガネは音量上げたんだよ」


クラスのヤツらほとんどが耳を塞いでいる。

訂正。

俺の幼なじみも信用できない。

なぜなら、あの人魚と同じくバカだからだ。


放課後イン屋上。 

「セリアのドキドキ王子様探しの会」メンバーは、俺以外うなだれている。


「ごめんねぇ。私も機械のことよくわからなくって。まさか、あんな放送になってたなんて知らなかったんだよ」

「……優はまだ許す」

「私もてっきりうまくいったと思っていましたわ」

「……セリアも、まぁ言いたいことはたくさんあるが、とりあえず許す」

「じゃあ、僕も許されるな」

「お前が許される訳ないだろぉぉぉぉお!」

 

俺はメガネの脳天を思いっきりぶっ叩いた。

パコーンと気持ちの良い音がする。

あの地獄のような放送の後、俺らは全員説教された。

こいつらの幼なじみ、または親戚というだけでなぜか俺まで説教されたのだ。


「これで、校内放送作戦はできなくなったな」


メガネが、俺に叩かれたせいで飛んでいったメガネを拾いながら呟く。


「誰のせいだよ誰の!」


俺らは完全に先生達に目をつけられてしまったのだ。

今後、下手なことは出来ない。

今日でコイツとおさらばだと思っていた俺にはショックがデカすぎる。


「作戦を変えるしかないねぇ。ビラをバラまくとか?」

「ダメだ。先生の目があるからな。もう目立つようなマネはできねえよ! メガネのせいで」

「すまん。放送委員失格だった」

「本当にな!」


本来ならば平凡な毎日に戻っていたのかもしれないと思うと、怒りが倍増してしまう。


「ネクラを責めないでほしいのですわ!」

「メガネです」


セリアがメガネを庇うように前に立つ。


「ネクラと優は私のために、たくさん考えて協力してくれたのですわ!」

「メガネです」

「その結果があれじゃ意味ねぇだろ!」

「だから! 私はまさきにも来てほしかったですのに」

 

確かに、セリアが言うことはもっともだ。

あの時にめんどくさがらずに協力していたら、あんな風にはならなかったかもしれないのだから。

でも、気が立っていた俺は


「うるせぇな! これでお前のお守りから卒業出来ると思ってたのによ!」

 

最悪な言葉を、吐いてしまった。


(あっ……)

 

言いすぎた。

そう思った時はもう遅かった。


「まさき! 言いすぎだよ! セリアちゃんかわいそう……」


優がそう言い終わらないうちに、俺の右頬に激痛が走る。

――叩かれたのだ、セリアに。


「まさきなんて……まさきなんてチョウチンアンコウみたいな顔をしているくせに生意気ですわっ!」

「ち、チョウチン……」


謎な捨て台詞を吐いて、セリアは飛び出して行ってしまった。


「……なんだよ、アイツ」


俺が言いすぎてしまったのは認める。

だけど、叩くことはないじゃないか。そりゃ、俺はメガネをぶっ叩いてしまったが。


「いいのか、追いかけなくて」

「……」

 

メガネが心配そうに尋ねるが、俺の足は動いてくれない。

その時、ぐいと背中を押された。

犯人は優だ。


「行ってあげなよ、まさき。たぶん、私やメガネが行っても意味ないよ」

「……でも、どこにいるかわかんねぇし」

「だから探すんだよっ。ほら早くっ!」


なんで俺が。

そう思ったが、確かにセリアを傷つけてしまったのは俺だ。


「わかったよ!」


俺は、しぶしぶ屋上を後にした。


(探せって言われたって、そう簡単に見つかるわけねえだろ)


 と思いながら、とりあえず海の方へ来たのだが……。


(……って、いるし)


セリアはあっけなく見つかった。

しかも、制服のまま海に入っているようだ。


(あのバカ、あれだけ行動には気をつけろって言っておいたのに……!)


幸い周りに人の気配はないようだが、見つかったらアウトだ。

海に浸かっているセリアの足は、おそらく人魚の尻尾へと変わっているだろうから。


「おいバカセリア! 何してんだよ早く上がれ!」

 

浜辺から叫んでも、セリアは陸に上がろうとしない。


「無視かよ!」

「無視ですわ!」


俺に向かって一声だけ叫ぶと、また海の中へと潜ってしまう。

どうやら完全に怒っているようだ。

こういう怒りのスイッチが入ってしまった女はめんどくさい。

これは、優と長く付き合っているうちにわかったことだ。


「……悪かったよ! ひどいこと言って!」


俺は、海の中にいるセリアに届くように叫んだ。


「俺も、もっとお前に協力すべきだった! ごめん!」 

 

セリアが海から顔をのぞかせた。


「申し訳ありませんでした、セリア様。この下僕を許してください、と言ったら許してあげますわ」

「……お前」


ニヤリ、口の端を釣り上げるセリアはまるで悪魔だ。


「申し訳ありませ……」

「もっと大きな声で!」

「……っ。申し訳ありませんでしたセリア様! この下僕を許してください!」

「ふふっ、上出来ですわ」

「うわぁっ!」


屈辱的なセリフを言わされた直後、俺は海の中にいた。

正確には、セリアに引きずり込まれたのだ。

アイツはすごいスピードであっと言う間に俺の目の前まで移動し、そして手を引いたのだ。

人間には絶対不可能なスピードだ。

こういうのを目の当たりにすると、やっぱりコイツは人魚なんだということを実感する。


「な、何すんだよっ!」

「お返しですわっ」

「お返しって、お前さっき俺のこと叩いたじゃねえか! それじゃ物足りなかったのかよ」

「ええ。全然」

「即答! ……ったく、冷てぇし!」


いくら夏真っ只中と言えど、この時間の海は結構こたえる。

……それにしても、海に入ったのなんて何年ぶりだろう。

昔は毎日のように入っていた気がするが。


「……まさき、今日は私も悪かったですわ」

「えっ」


セリアが謝罪した。

想定外の言葉に、思考が停止ししてしまう。

コイツは死んでも謝るようなヤツじゃないと思っていたからだ。


「嬉しかったんですわ! 人間の仲間ができて」


パシャン、とそのままセリアは後ろに倒れた。

長い金色の髪が波間に揺れる。


「私、人魚の国でもあまり仲間っていないんですの。だから少しはしゃいでしまって……。まさきにも迷惑をかけてしまいましたわ」


ごめんなさい、と呟いたその声は、いつものセリアからは想像ができないくらい小さいものだった。

なんて奇妙奇天烈な女だと思った。出会った当初は。

でも今目の前にいるこの女は、繊細で儚げに見えた。

コイツの今置かれている状況を、自分の立場に置き換えて考えてみる。ずっと憧れていた人間界。そして、ずっと恋焦がれていた人間に会うことができるのだ。浮かれるのもしょうがないのかもしれない。

 

「……騙されねぇぞ、俺は」

「え?」

「そんなしおらしいこと言って、また破天荒なことやらかすんだろ? お前は」


そう言ってニヤリと笑ってやると、セリアも負けじと


「……当たり前ですわ」


と言って笑った。

俺は少しコイツのことを誤解していたのかもしれない。

コイツだって、人魚だということを除けばただの十八の少女なのだ。


「……不本意だが、俺もちゃんとお前に協力することにする」

「まさき……」

「だから、下僕はやめろよ。友達、な」

「友達……」

「ああ。まぁ、出来るだけのフォローはしていくから。改めてよろしく、セリア」

「……えぇ」


夕暮れの海の中。

俺たちは握手を交わした。

昨日の敵は何とやら。こうなったら、コイツが満足するまで振り回されてやるか。本気でそう思った。

しかし、なぜかセリアは寂しそうな顔をしている。


「なんて顔してんだよ」

「……別に。下僕がいなくなってしまって残念なだけですわ」

「はっ。そりゃ残念だったな!」

「友達、ならば……。一つお聞きしたいことがありますの」

「あ? なんだよ?」


セリアが急に真剣な顔になる。なんだか嫌な予感がする。


「まさきは、もう泳がないんですの?」

「!」


なんで、コイツがそのこと……。

……あぁ、そうか。コイツは俺のことをずっと海の中から見ていたのだ。知っていてもおかしくはない。


「泳がねえよ」


セリアの青い瞳を、真正面から受け止めながら答えた。


「俺はもう、泳ぐのはやめたんだ」

「それは困りますわ!」

「なんでだよ! お前には関係ないだろ!」


こんな俺でも中学校の頃は、水泳というスポーツに明け暮れたこともあった。たぶん、ああいうのがコイツの言う青春ってもんなんだろう。今の俺じゃ想像が出来ないくらい真剣に打ち込んでいた。

毎日毎日水を掻いて、数秒のタイムを縮めるためにがむじゃらだった。

でも、俺はその日々を自分から手放したのだ。


「お前、本当に悪趣味だな。俺が自分からやめたの知ってんだろ?」

「えぇ。だからこそ、また自分から初めて欲しいのですわ」

「だから、俺が泳ぐことでお前に何のメリットがあるんだよ!」

「……あ、あのっ」

「……」

「……」


その時、時が止まった。

それはなぜか。


「……今の、私じゃないですわよ」


そうなのだ。

この海には、俺とセリアしかいないはずだ。いないはずなのに、知らない女の声が響いてきたのだ。


「え、ヤバい。今の何だ? 霊的なもの⁉︎」

「空耳ってヤツかしら」

「イヤイヤイヤイヤ! はっきり聞こえただろお前も!」

「えぇ。バッチリですわ」

「じゃあ空耳じゃねえだろ!」  


辺りを見回してみても、やはり人影は確認出来ない。ヤバい。ついに俺は人魚どころか幽霊まで見えるようになってしまったのだろうか? 何てこった!


「あ、悪霊退散悪霊退散悪霊退散」

「あはは、まさきお顔が面白い感じになってますわよ!」

「何でお前そんな楽しそうなんだよ! おい、早く帰るぞ!」


ようやく人魚という非現実的なものを受け入れ始めたっていうのに、これ以上増えたら俺が死ぬわ!

そう思ってセリアの手を引き、陸に上がろうとした時だった。


「あのっ!」


――もうダメだ、逃げられない。

見えてしまった、はっきりと。 

俺とセリアの前に、突如一人の女が現れたのだ。

薄い緑色の髪は海に浮かぶほど長く、肌の色はまるで雪のように白い。

セリアや優よりは年上に見えるその女は、まるでルビーのように赤い瞳をしていた。

全身黒い衣服を身にまとっているその女は、まるで死神みたいに見えた。


「え……し、死神? お、俺死んだのか?」


神様よ。俺は別に善いこともしてないが、悪いこともしてないのにあんまりだ。

呆然としていると、黒ずくめの形の良い唇動いた。


「し、死神ではないです〜」

「あぁっ! モジョ! 来てくれたんですの⁉︎」

「あ?」


セリアが黒ずくめの手を嬉しそうに取った。


「え……、お前の知り合いなのか? この怪しい女」

「えぇ! 彼女の名前はモジョ。私が人間界に来るのに協力してくれた、海の魔女ですわ」

「は……」 


どこからどう見ても不審者にしか見えないこの女は、幽霊でも死神でもなかった。なかったが! 


「は、初めまして。海の魔女ことモジョと申します。よろしくお願いいたします、まさき様」

「何でだよぉぉぉぉぉおぉオォオお!」


もう人魚で腹一杯って言ってんのに、なぜ魔女まで登場するのか。神様はどうやら、本気で俺のことが嫌いらしい。

俺の叫び声は、夕焼けに染まった海辺に響いていった。


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