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始 3

 妙に電灯が多い道を進みながら、それなりに広そうなショッピングモールや寮……の割に大きなマンションを過ぎて、バスは無事に目的地に到着する。



 普通より豪華な作りの門をくぐり抜けてバスは次々と停車し、若き男子、若き女子たちはバスから降りていく。



 前の方に座ってはいたけど、一番後ろに座っていた男子が降りるのを確認してから僕もバスから降り、深呼吸をする。



 長かった。長い旅路だった。船で数十分かそこら、バスで数分。やっとこさここに着いたんだ。



 人工的に作られた島一帯を学園の敷地にした国立の高校、国立人工島高等学校。他の学校には無い、特殊な制度が存在する学校。そして今日から3年間、僕が通う学校だ。



 だがそうは言っても、普通の学校のように昇降口には第六十八回入学式の看板が立てかけられている。そしてその近くの掲示板にはクラス分けが書かれた表が張り出されているようで人だかりがすごい。



 乗り物酔いも、船に乗っていた時と比べたら全然マシだ。人混みで酔うことは今までなかったし、よし行こう。僕はあの戦場みたいな掲示板前へと歩き出す。



 人混みをかき分け、どうにかして掲示板が確認できる距離まで近づき、僕の名前を探す。



 ……3組か。とりあえずそれだけわかってればいいや。



 僕は無事に人混みから脱出し、昇降口から校内へ入る。どうやらこのまま入学式を行うようで、講堂へと案内する矢印が出ている。



 案内に従って、校内を歩く。国立というだけあって学校の設備というか、廊下が綺麗だ。一言で表すならお金がかかっているって感じ。しかも至る所に監視カメラが設置されているし防犯面にも力を入れているのかもしれない。



 廊下を進み、講堂に到着するともうすでに半分ほどの席は埋まっていた。一応クラス毎で座る場所がある程度決まってるみたいで、行動近くにどう座るかを声かけしている先生に耳を傾ける。



 どうやら左から縦毎に1組、2組なっているようで僕は3組だから、左から3列目の位置の付近。



 とりあえず同じ高校入学した人とか、知っている友人もいないのであまり他の人の邪魔にならないような位置を狙って座ることにした。


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