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こんな早く学校なんてなかなか来ないよ

無事でいてくれ、髪飾り!


教室へ行くと司がもう来ていた。

そしてなぜか私の作った髪飾りを持ってる。

え?司がなんで髪飾り持ってるの。

もしかして壊してたり、取っていたの司?

いや、でも一緒に行動してる時に取られたこともあるから、司じゃないよね。

でもなんで??



「おわ。来てたなら挨拶くらいしろよな。これ完成したんだな。めっちゃ上手じゃん。しかも簡単に壊れそうにないな」


「あ、ありがとう…」


ただ完成したかどうか見てただけ??

確かに昨日完成した事はグループトークで送ってたけど…

司に対して嫌な考えをしてしまってる。

大丈夫。司は友達だもん。そんな事しない。


ーーー『お前はダメな子なんだよ。周りから嫌われて当然の子なんだよ。友達も仕方なくお前といるだけなんだ。馬鹿なんだからちゃんとそこ理解しないとね。嫌々お前といるってことを』ーーー


ちがう。大丈夫。司は司。アイツはアイツ。

急にででくんな。昔のトラウマなだけ。

大丈夫。大丈夫。大丈夫。


「沙奈?大丈夫?顔色よくねーけど」


「あ、うん。平気、ちょっと寝不足で」


「これが心配できたんだろ?こんな早くに。俺も気になってたから来たんだ」


どうゆうこと?なんで心配?

私なにも言ってないよ?


「俺が最初に見た髪飾りとデザイン変えたって言ってたよな?変わったデザインとはまた別のデザインがこの前壊れてただろ?だからもしかしてなんか誰かにされてるんじゃないかなーと思ってね。お前昼休みの時も必ず髪飾りポケット入れてたじゃん?不自然すぎるっての」


「すごい。名探偵だね、司」


「あのなぁー、早くに言えって。こんな事されてるなら。たまには頼れよ。これだって何回も1人で作ったんだろ?すげーな」


「でも誰がしてるなんて分からないし、もしかしたら何か理由があるかもしれないし」


ちがう。本当は信じてもらえるかどうか分からないから言わなかっただけ。迷惑かけたくなかったからなだけ。誰からされてるかなんて、なんとなく分かってる。

でも私はダメな子だから。


「変に強いよなーお前。まぁ誰かにされてるって俺も思ったから、阻止するために来たんだけど。とりあえず俺のロッカーに入れとくな?この髪飾り」


「ありがとう、助かる。ただ莉央達には言わないで?心配かけたくないし」


「別にいいけど、心配ぐらいかけてもよくね?」


「そうかな?でも言わないで」


「はーーい」


司のおかげで不安な事なくなった。

ありがとう。

あ、少し気分もスッキリしてきた。

嫌な過去にいつまでも負けてらんないしね。



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