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部活にも行ってるから、なかなか作る時間がなく、文化祭まであと3日。
やっと仕上げにかかってる。
莉央がするって言ってくれたけど、私の仕事だし、やっぱりちゃんと自分でしたいし…。
そして家に帰ると寝ちゃうんだよね〜。
今日は残ってちゃんと仕上げしよう!
「はぁ〜疲れた。30分だけ残って作ろうかな」
「沙奈、お疲れ様」
「あれ?透なにしてるの?1人?」
「台本の確認。さっきまで司もいたんだけど、帰ったよ。なんか沙奈が来るから待ってあげてたら〜なんて言ってたから」
「そうなんだ、ありがとう!でも透も帰っていいよ?少し仕上げするだけだから」
「1人でなんて寂しいでしょ?俺は大丈夫だから、残り頑張って」
「ありがとう」
透は優しいな〜。
急いでつくっちゃお!
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「ごめんね、おわったよ〜」
「すごいね、可愛い髪飾り。俺がこれを相手役に渡すのか〜。頑張ります!」
「そう言ってもえると頑張って作ったかいがあります」
よし、材料とこれと一応持って帰るかな
もしまた何かあったら、当日まで時間ないし
「全部持って帰るの?大変じゃない?無理せず置いて帰って大丈夫だよ」
「あー…。そだね」
そうだよね、完成した物をわざわざ持って帰るのは不自然だよね。んーー。でもまた壊されたら大変だし。どうしよう。ロッカーに入れてても無くなってたもんなー。
明日朝早く行けば問題ないかな。
そうして私は完成した髪飾りを置いて、透と帰宅したのだった。