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私たちの始まり


「医療が進み、どの女性も子どもが授かれるようになったのに少子化は進むばかりだった我が国は子どもを産むことを義務化することにした。男は27歳までに、女は25歳までに結婚。そして30歳までに子を一人授かること。同性愛者の人も里親申請などをして、子どもを育てるのであれば、結婚ができるようになった。もし定められた年齢までに結婚できなければ、国が決めた相手と結婚しなくてはならない」



はぁ〜。なんで授業中ってこんなに眠くなるのかな。3年生になってますます眠くなった気がするのは私だけ?特に、この先生は話が長くて長くて……。


ドンッッ!!

うわ!なに!いきなり背中叩かれたし。でも振り向かなくても分かる。後ろの席にいるのは、天川 司。 高校入ってすぐに仲良くなり3年間同じクラスの男。そいつだ。なんて思っていると

「なら授業ここまでだー。もうすぐテストだから復習しとけよー」

先生が言いながら教室をでていった。

寝てる間に授業がおわったようだ。

「沙奈ちゃん、スヤスヤ気持ち良さそうに寝てるの見えてたよ」

「起こしてあげた俺に感謝しろよ〜」

「司も寝てたけどね」

いつの間にか、私の周りには莉央、司、透のいつものメンバーが集まっていた。

「いやぁ〜あの先生の話し方眠くならない?とりあえずお昼食べに行こ。お腹減った〜」

「沙奈ちゃん今日お弁当?私今日忘れちゃって」

「そうなんだ、売店ついて行こうか?」

「俺も売店で昼飯買うから、沙奈と司は先に屋上行ってていいよ?」

「お〜。なら沙奈行こうか」


えぇ〜。2人で屋上まで行くのやだなー。こいつ遊び人だから、女の子から声掛けられてめんどくさいんだよね。少し離れて歩くか。


少し歩いていると、「あぁ〜!司君!!お昼どこで食べるの?私たちも一緒食べていい?」


ほら。思った通り!離れて歩いていたから睨まれずに助かった!ここは素通りしよう。

「悪い、お昼は友だちと食べるから!また今度放課後にでも!」「えぇ〜。残念。それならお菓子おすそ分け!放課後空いてる日遊ぼうね〜」

「ありがとう〜」

うわぁ。キラっと営業スマイルでたー。

みんな騙されてるよ。ホント。そういえば、なんで私たち優先するんだろ?お昼は必ず女の子を断ってるような気がする。


「お菓子ゲット〜!ん?なに見てんの?欲しいの?」

女の子のやりとりを無視して行っていた私を追いかけてきた司。

「いや。女の子とのお昼を優先してもいいのになーと思いまして」

「お前達といた方が楽しいし、放課後だと部活やバイトでみんなバラバラだろ?だからちょうど良い暇つぶしとして女の子とあってるだけだから」

当たり前のように言う司。女の子は本気っぽい時あるよね。いつか刺されるんじゃね?


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