プロローグ
初めての投稿です。
細々と書いていきます。
よろしくお願いします。
それにしても…
とみゆきは辺りを見渡してみた。
真っ白な世界である。
地平線だか水平線だかわからないが、上下左右東西南北どこまでも白い。
そして、音がしない。
静寂であった。
さっきまでいたのは田舎とはいえ住宅街だ。
いぬの散歩中、小中高の一貫教育の学園傍でそれは起こった。
(地震?)
足元がぐらつき、いぬを抱える。ビーグル犬のふたばはされるがままだ。遠くで学生達のどよめくような、悲鳴のような声が聞こえる。
地震なのか確かめるために電信柱を見上げたが、揺れていなかった。そのかわりに、天からまばゆい光の柱が何本も突き刺さっていくのがみえる。
そして、ついでのように、みゆきの上にもそれは降りそそいできた。
(いらね〜〜!)
光の中に包まれたと同時に足元の地面が消えて、すっぽりと堕ちていく。
イヤな予感しかしない。
このまま死んでしまうのか、
散々読んだ異世界転生小説が頭に浮かぶ。
40過ぎで、何の知識も特技もないない。乙女ゲームは、やりこんでいない。美形だらけにちやほやされる世界は尻がむず痒くなってくるのよ…おばさんだから?
ファンタジー世界ではきっと魔法も使えない。
だって霊感まったくないし、腕力も反射神経もないから見習い戦士から始めなくてはいけないだろう。
この歳ではかったるすぎる。0歳からやり直しなんて更にきつそうだ。
どこに飛ばされても生きていける自信は皆無である。
あぁ…神様…
ゴル○○3並みの知識と体力と戦闘力があれば…
はっ?
ああああああ!
最終回、読むまでは死んでも死にきれない〜〜っ!
作者より絶対長生きするつもりだったのにィィ!
みゆきの魂の叫びが、そこら辺にビミョーに響いたのであった。
ゆる〜く続きます