リナと名乗る女
アドバイスが、ア、アドバイスが欲しいよぉー!
__頭が痛い……いったい何がおきたんだ? 確か俺は学校にいたはずだけど……あぁそうか。
ゴブリンの様な奴が来たから俺は逃げたのか。
そしたらいきなり目の前が真っ白に……ってここ何処だよ!
そこ等の建物には苔や雑草なんかが生えていて、とても元いた場所とは思えなかった。だけれど何故か見覚えがあった。その疑問は直ぐに解消された。
「あれ? ここ俺が通ってる学校じゃん、何でこんな事になってんの」
何かヤバい感じがするな、何をやればいいのか全くわからないし。
「とりあえず家に帰ってみるか、帰りに誰かと会えばいいな」
うん。確かに誰かに会えばいいなとか思いましたよ。でもいくらなんでもこれは無いんじゃないかな? ねぇ!? マジでその鉈みたいの振り回すなって!!
「グギャッ!」
叫ぶなボケがぁ! 叫びたいのはこっちじゃボケがぁっ! 何でこんな事になったんだよ。
数分前
ああ、凄く疲れたれた。ってか家遠すぎ! 五キロは余裕であるぞ、しかも歩きだし。何でバスねぇんだよ!
「ん? 何あれ、何あの緑が黒ずんだような色、気持ち悪いな……あれ? あの緑ゴブリンじゃね?」
数分後
「おいおい、ゴブリンかガブリンか知らんがこんな所に出てくるなよ、おっと危ねえな。そんな物騒なもん振り回すなよ」
「ナンデ、ア、アタラナイ」
さぁ、何でだろうな。起きてからずっと調子がいいんだよ。まぁ疲れるけれどね。
お? 手が熱いぞ? ちょいちょい、マジで熱いから、ねぇっ!マジで熱いから!
「熱い熱い熱いっ!」
「オ、オマエマホウツ、カエルノカっ!?」
何だっ? 何で逃げてくんだ? ってそれより熱い! でもさっきよりは大分マシになったかな。 今は何か熱湯に手を入れてジンジンしてる様ななのが両腕全体にきてるけど。
「ふぅ、マジで熱かった。いったい何がおきたんだよ」
俺の両腕に何やら赤いオーラの様な物がまとっている
「そういえばさっきゴブリンが魔法とか言ってたな、魔法ってあれだろ? 呪文唱えて杖で相手に氷とか炎を飛ばすやつ」
そんなのを俺が使えるとは思えないけどな、まぁ取り敢えず試してみるか。俺は自分の手から氷が出るイメージをしてみた、そしたら何と俺の手から霧が出てきた!
「何でやんっ!」
もう、思わずツッコんじゃったよ。なんで氷を、イメージして霧が出てきたのかな? …やっぱり蒸発したのかな? ってことは炎とか出せるのかなら。ヤバイな、ウズウズしてきた! そんじゃいくか、まずはあれで!
「ファイア○ルト!」
そう叫んだ瞬間俺の手から炎が出た。だか想像したやつでは無く違ったのがでた。それは火炎放射器の様な炎で、それはもう凄くて周りの家を全部灰にしてしまった。
「…………」
まじかよ、これ程とは思わなかったよ。でも凄いな。これならゴブリンも一発かな!
「ん? あれ? 何だかもの凄くねむく………」
___あぁ、こんなに目覚めのいい朝はいつ以来だろう。っと言っても今は恐らく朝では無いんだろうけど。そろそろ起きるか………起きたくねぇーー。
「はぁ、しゃーない。起きるか、ってここ何処だよ。何だか俺の家に似てるな、ってここ俺の家じゃん!」
そんな時、俺の家の俺の部屋に見知らぬ青い髪の女の子が入って来た。何この子可愛い過ぎるでしょ。しかも目も青いし。
「君の名…っと、君は誰? ここ俺の家のはずだけど」
「私? 私はアンナペス·ウジェニー、略してリナよ」
「どこ略したんだよ、何それ偽名なの?」
「そんな事いいの、私はリナなんだから」
「リナさんは、何故ここにいるんですか?」
「二次元から来たわ」
いや、何でここにいるかを聞いたんだけど……今この人何て言った? 俺は二次元から来たって聞こえたんだけど。俺はじっとリナさんの顔を見た。そうすると段々顔が熱くなって来て、(くっ、これも魔法かっ!)
「二次元って何を言ってるんですか、リナさん」
「え、聞いてないの? まさか聞く前に倒れたのかな?」
「いやいや、聞くって何を?」
「んー、何て言えばいいんだろ。まずは、この世界には三次元と二次元と言う世界があるのね? あなた達が三次元の人で、私達が二次元の人。まぁ、理由はわからないけど、二次元と三次元が合体しちゃったのよ。だから二次元にいた私達やゴブリンやその他の魔物がこっちに来ちゃったのよ」
話が長いな、よくわからんけどわかった。
「ん、あそう。それで君は何でここにいるのかな?」
「結構あっさり流しちゃったね、てっきりパニクると思ったけど」
まぁな、だって日々脳内でそんなシュミレーションしてるからね。
「まぁいっか、それじゃ、続き説明をするよ? 二次元と三次元が合体する時に天から声が聞こえたのよ、その内容がさっき私の言った事ね。そして聞き終えたら何だか気が遠くなっていってね、気が付くと見知らぬ場所にいたのよ」
「それがこの三次元ってこと? いや正確にはニ三次元かな?」
「まぁ、そんな感じね。それでね周りを見渡してたら、そこらが灰になっていたのよ、その近くにあなたが倒れてるから、取り敢えず状況を知るためにあなたの記憶を覗いたの」
この人、人の記憶見れるんだ、怖っ。
「そしたら、あなたが近くの家を灰にした事がわかってね、ってかいきなり極限魔法を使うってどういう神経してるのよ。まぁ、それでね、家に帰ろうとしていた事がわかって、あなたを家に帰してあげて、その恩でここに泊めてもらおうと」
そっか、助けてもらったんだし泊めるくらいならいいか。
「なぁ、そういえばさ、ずっと人を見てないんだけど、皆何処に行ったの?」
「確かこの世界の人口の八割が死んだって、大人はほぼ全滅って」
「ん?三次元では八割って事?」
「そうだね、二次元は二次元で八割死んでるみたいだよ」
___そっか、俺に親がいなくてよかった、友達もいなくてよかった。もう大切な人が死ぬ所を見たくないからな。
うん。凄く短くなってしまいましが、これからはもっと長くしていくように頑張ります。