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やっぱり俺は

お久しぶり...ではない悠染です。1週間ぶりです。ちょっとだけ頑張ったのですがこれくらいだと本気でやってる人に失礼かもですね。


それではお楽しみください!!

皆が待つ海岸に戻っても俺はスッキリしない気持ちで一杯だった。帰りながら「桜井さんとこの島だから払わないでいいとか、そういうあれか?」とそれとなく聞いて回ったが一様に反応は俺に対する疑問の目だった。桜井さんに聞いても『どこでもでしょ。』と携帯だけを見せられた。みんな嘘はついていない目だった。

つまり、俺だけがコンビニでお金を払うという常識を持っているのに対して他の人はコンビニではお金を払う必要がないという常識を持っているということなのだろうか。そんなはずがあるのか。

そんな「非日常」的な...


「あ。」


「い?」


肉を頬張る田中がすかさず反応してくるが今は無視。


そもそも俺たちはいま日常になんていないんじゃないか?

世界が終わる、なんてそんなそれこそSF小説のなかだけのような「非日常」だ。

さっきのコンビニのこととこの「世界の崩壊」が直接的に繋がっているかはわからない。だが、少なくとも繋がりがないわけではないのではないか。


「なぁ、田中。」


「う?」


まだ続けていたのか...


「お前、世界の崩壊って人の記憶にも作用すると思うか?」


一生懸命肉を食べながら田中が答える。


「するかもなぁ。」


「かも?」


その曖昧な表現が気になってすかさず反応してしまう。


「えー、だってお前いつもいってたじゃん。」


「何を?」


「俺たち、凡人だって。だからんなこたぁわからないんだって。」



...........



『どうしたのー、そんな浮かない顔して。』


「あーいや、....田中に正論言われちゃってさ。」


桜井さんが隣に座る。

夜になったから花火をしようってことで海岸にまた集まっているのだ。


『なにかへこむことでも言われたの?』


「いやいや、そんなんじゃなくてさ。...ただ、事実を言われただけというか。」


俺がそういうと桜井さんは何も返してはこなかった。


向こうの方で花火の準備をしている姿が見える。

ただ、桜井さんの携帯の明るい画面を見たからだろうか、その姿が見えづらかった。


「こんな些細なことで見えなくなるなんて、やっぱり凡人に変わりはないんだろうな....」


『見えないことに気づいてるだけ、凡人じゃないのかもよ?』


差し出された携帯に写る文字の意味がわからなくて問おうとする。



だが手を繋がれて立たされた頃にはもうその文の意味なんてどうでもよくなっていて。


花火の用意ができたらしい。

はしゃいで走る桜井さんの、しっとりとした手にドキドキする辺りそういうところが凡人なんだろうなぁと三島はぼんやりと思った。


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