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曇りのち晴れというか晴れ

少し更新ペース遅めになります。

すいません!!


「お嬢様、どうやらここから先は...」


目の前の道が崩壊していた。

道の真ん中から崩れるようにして端まで瓦解しているのだ。


「あー、...このはさん、どうする?」


実は朝食の後、名字で呼んだでしょと、じとっと言われたのだ。

恥ずかしさを押し殺して名前で呼んでみた。


桜井さんはそんな俺の気持ちを察したのかにこっと笑って


『歩いていきましょ。』


と提案してくれた。


「あ、じゃあ僕らは歩いていきます。」


そうドライバーさんに伝えるとドライバーさんは桜井さんの方のドアを開けた。

それから


「行ってきます!」


と二人でドライバーさんに手を振って学校に改めて向かった。



................



「これも『崩壊』の影響なのかなぁ。」


さっきの道路のことだ。


『そうなのかもね。』


すかさず差し出される携帯の画面を見て返事を確認する。

この会話も慣れてきた。


文字を打つときに俺の服の端をちょこっと握る桜井さん。

....うぉぉぉぉぉぉぉぉ、役得!!!!!!

なんて思ってるのは悟られてはだめだ。冷静冷静。安全のために仕方ないのだ。



ふと、桜井さんから話題を振ってきた。


『悠くんは、私が喋れたら良かったのにって思う?』


「んー、そりゃあ喋れたら便利だけど別段困ってないしそんなに強くは思わないよ。」


質問の真意がわからなくて顔を覗き込んでみたけど、背けられてしまった。


『よかった、実際、私喋れないのに不便だなぁってあからさまな態度を取る人とかいるからさ。』


「おお!?なんだ、そいつは!喧嘩売ってんのか!?」


俺がそういうと桜井さんはふふっと笑った。



.....................



「お?おお! !おーー!.....おおおおお!?!?」



「うっさいな、喋れよ。」


学校が近くなると、『お』だけ言いながら近づいてくる猿こと田中に会った。

だいたい意味が理解できた自分が憎い。


「いやいやいやいや、だってよ、三島だーと思ったら隣に...隣に...あの副会長様が.....」


「わかったわかった、意味は何となくわかってるから。」


近寄ってくる田中を追い払いながら答える。


「おい....まさか、朝帰りってやつか?」


「ばっ....お前!ちげぇ!!」


焦って隣を見ると案の定桜井さんは真っ赤になって俯いていた。


「違うんだって、その...色々とあってな。」


すると田中はすすっと寄ってきて耳打ちしてきた。


「お前、副会長様と接点あったっけ?」


無言で首を横に振る。


「初お呼ばれでお泊まりか?」


渋々頷く。


俺の答えを聞くなり田中はバッと離れると


「副会長様、この三島をどうぞよろしくお願い致します。」


いきなり土下座をした。


「ばか!お前なにやってんだよ!!」


登校してる奴らに見られて恥ずかしい。恥ずかしすぎる!!


「やめろって田中!」


桜井さんもオロオロしている。


「だって、だってよぉ、あの草食系のお前が....うぅ」


「あああ!このはさん行こう!!」


俺は田中を置いていくことにした。

咄嗟に桜井さんの手を引いてしまって手を離すタイミングを見失ったのはまたべつのお話。



桜井さん可愛くないですか??

可愛いですよね、罪ですよね(吐血)

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