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蒼い吸血鬼  作者: 不可思議
21/26

第18話 紅魔館の日常

地味にお久しぶりです。

今回は番外編的な存在で、紅魔館の日常をまとめてみました。

???「たっちゃ〜ん!おっそいよ〜!」


これは…夢?


???「早くしないとおいてくよ〜?」


待って…行かないで…


???「どうしたの?」


あれ…どうして、追いつけないの…?


???「………」


待って、行かないで…!

行っちゃ嫌だよ…嫌だ…嫌だよ…待って!待って…!!!


________________________


辰巳「っ!?」


さっきのは…夢、だよね?


随分懐かしく、つい最近のように思える夢。

これは僕にとって馴染み深い夢、忘れられない、いや…、《忘れてはいけない夢》。


辰巳「美咲…だよね、絶対」


僕のたった一人の友人であり、僕自身が一番慕っていた人物、神宮寺じんぐうじ 美咲みさき


周りに分け隔てなく接していた姫川中学校の生徒会長。


神宮寺家のお嬢様なのにフレンドリーと言うことで、直ぐに学校の人気者だ。


それなのに、周りから拒絶されている僕に何故か近づき、いつも一緒にいていた。

それがいつの間にか心地よくなり、忘れられない存在になっていた…。


その人のおかげで、感情が豊になり、笑顔が増えた。


それでも、事はそんなに軽くは進まなった。


美咲の事が好きな人達からの嫉妬を買い、前の夢の様ないじめが起こったのである。


そこからが始まりだった、僕の感情が完全になくなり始めてたのは。


………もうやめよう、こんな風に思ってもあの人は戻らないのだから…。


辰巳「あれ(・・)から結構時間が経ったとはいえ、ゆっくりはしてられないしね」


もう狂気事件から、軽く5ヵ月経った。

季節はもう冬の後半、それでもまだまだ雪は降っているけど。


執事服に着替えながら、そんなたわいのないことを考えていた。


にしても…この仕事にもこなれてきたな。

つい最近までは咲夜さんに注意されてたけど、最近はそんなこともないしね。


辰巳「っし、行くか」


________________________


「ちょっと!いつまで続くのよ、この雪!」


リビングに行くと、我が主、レミリア・スカーレットがわめいていた。


まぁ現実世界よりはるかに長いこと降ってるけども、それでもここは現代社会みたいな機械はないのだ、それほど疑問に思うこともないだろう。


辰巳「騒がしいですよ、お・・ここは幻想郷、自分がいた所で言われる田舎なんですから、それも重度の」


レミリア「黙りなさい、私はストレスが溜まってんのよ!」


本人の言う、ストレス、その原因の一つは…。


「お兄様っ!」


辰巳「うぉっと…」


このドアを突き破って入ってきた吸血鬼っ子である。

吸血鬼っ子だったらお嬢も入るか。


何故お兄様と呼ばれているのかは、僕もわからない。

魁斗がフランを助けた(キスをした)後から、ずっとこう呼ばれている。


そしてなにかと迫ってくる。


辰巳「心中察します」


レミリア「なら少しはわきまえろ!」


ごもっとも。

でもね?いくら注意しても聞かないんですよ、ええ。


「ドアを壊すな」「お兄様と呼ばない」

と言っても「うん、わかった!」の数秒後にまた注意するハメに。


多分お嬢は、妹を取られたという嫉妬。

ドアを壊された怒り。

それがストレスの原因だと思う、いや、きっとそうだ。


それももう一つの原因は…。


レミリア「てゆうか…辰巳、あんたも結構お構い無しになってきたわね」


そう、僕自身の態度である。


叫んでたら直球に「五月蝿い」か「騒がしい」の二択。


愚痴ってきたら「邪魔ですよ」と「あなた直属の咲夜さんに言ってください」、それか無視の三択。


あ、確かにこれストレスになるね。


辰巳「なれって怖いですね」


レミリア「それはどっちのなれかしら?」


多分どっちも。


っと、こんな風に雑談してないで昼ご飯でも作りましょうかね。


辰巳「フラン、動きにくいからせめてうしろに、離れてくれると嬉s「わかった!」………」


少しは話を聞いてもイインジャナイカナァ…。


でも、こんな風にふざけた思考ができるようになったのも、このフランのおかげなのだから、強く言えないのが現状。


っとと、もうすぐ11時になっちゃうね。

早く調理場に行かないと。


辰巳「それじゃ、行ってきますね」


レミリア「えぇ、いってらっしゃい」


________________________


咲夜「少し遅かったわね」


辰巳「お嬢と雑談を少しね」


僕と咲夜さんは、合流すると、直ぐに調理にかかった。(フランは未だに背中にいてたり)


僕が仕込み、咲夜さんが作り上げるって感じがここの主流。


音の具現化ももう慣れたもので、フライパン5個ぐらいは一気にさばけるかな?


辰巳「はいコレ」


咲夜「わかったわ」


そしてこの肉、はたから見たら、高級そうに見えるが、実は安売りされていた肉である。


最近の紅魔館は、お嬢は知らないけど赤字気味。


少しの工夫が大事なのである。


よしっ、そろそろできそうだから皿用意して持っていきますか。


________________________


レミリア「今日のお昼ご飯は…野菜ばっかりね」


お嬢の言う通り、野菜ばっかりだ。

でも仕方ないよね?だって期限切れが近くて超安くなってたのが売ってたんだから。


さながら主夫気分である。


辰巳「最近野菜を拒んでたせいで栄養状態が良くないので野菜多め…いや、かな〜り多めに出さしていただきました」


レミリア「ぐっ…自業自得だから何も言えない…!」


お嬢の扱いにも慣れたものですねぇ。

全ては慣れと言っても過言じゃないと僕は思いますよ、ええ。


辰巳「フラン、流石にご飯の時は降りような」


フラン「はぁ〜い」


レミリア「もういい!食べるわよ!?はい、いただきます!」


________________________


レミリア「ごちそう様でした」


一番最初に食べ終わり、自分の部屋に戻ろうとするお嬢。

そのお嬢の首根っこを容赦なく掴み、引きずり戻す。


レミリア「ちょ、ちょっと!何するのよ!?」


辰巳「あの皿の上に残ってる物はなんですか?」


僕はお嬢の視線を、元々お嬢が座ってた席に向ける。


レミリア「さ、さぁ?なんでしょうねぇ…」


お嬢は目を逸らす。


辰巳「なんでしょうね、じゃありませんよ。

ピーマンでしょ、ピーマン」


そうお嬢の皿に残ってたのは野菜のピーマン。


ずっとコッソリわけてるのを見てた辰巳は、捕まえる準備を結構前から整えていた。


レミリア「しょうがないでしょ!?私のとこのやつだけ多かったんだから!」


辰巳「多くても嫌いじゃなかったら食べられるでしょ?変なプライドなんて捨てて嫌いと言いましょうよ、言っても食べさしますけど」


レミリア「鬼!悪魔ァ!」


辰巳「吸血【鬼】ですから」


笑顔で言う辰巳。


レミリア「いやあぁぁぁ!!!」


何が何でも食べたくないと駄々をこねるレミリア。


辰巳はしょうがなさそうに笑い。


辰巳「そんに食べたくないなら食べなくてもいいですよ」


レミリア「ほんと!?」


辰巳「その代わり、これからのお嬢の呼び名が《お子様》になりますが」


ここで地獄の選択。

ここで食べると言ったらレミリアの舌にはとてつもない苦味がはしるであろう。

だと言っても、食べなかったら咲夜、パチュリー、小悪魔、美鈴以外の者に《お子様》と言われる。


何気に妖精達に慕われている辰巳は、もう私以上の信頼を得、食べなかったら約100以上の者に《お子様》と言われることが確定している。


それだけはダメだと、レミリアの中にかろうじて残っているカリスマがそう告げている。


レミリア「わかったわよ、食べればいいんでしょ!?食べれば!」


そう言ったあとの辰巳の勝ち誇ったような顔、そして鼻で笑われ、レミリアは敗北感を味わった。


________________________


えぇ〜っと…。

次は何するんだっけ…。


あ、そうそう、門番以外から侵入しようとする輩を見張ればいいんだ。


最近、結構の人が、紅魔館に入ってきている、それも無断に(6割型魔理沙)。

それを屋根の上から見張り、できれば取っ捕まえるのが、最近の辰巳の仕事だ。


………

……


辰巳「よっと」


屋根の上に到着。


だいたい3時くらいから来るのだが、イレギュラーもあるから、大体1時から見張っている。


透視【エコロフィスト】


辰巳の十八番、レーダーだ。

範囲は紅魔館の大きさの2倍ぐらいと考えてくれればわかるであろう。

おっと…早速誰か来たみたいだ。


辰巳「1、2、3…ざっと50の毛玉だな」


多く見えるだろうが、そんなに珍しい事でもない。

最近は門番がちゃんと活動してるおかげで、毛玉達は正面から入るのは不可能と学習したらしい。


それで最近は門以外の周りから攻めてきている。


けど…問題なし。


音符【レインフォースメント】


音で槍をざっと500の生成し、その槍を、辰巳の腕を振り下ろすと同時に一気に、下に落とす。


あとは落下していくことに加速するだろう。


やろうと、思えば、槍を最初か猛スピードで飛ばす事が出来るが、それをやると地面がデコボコになるから後処理がめんどくさい。


そして槍を落としてから数秒後、50以上いた毛玉達は、全員消えていた。


辰巳「第一ウェーブクリアっと…」


第一と言うことは当然、第二もあるわけで。


間髪入れずに新しい人物が現れた。

あれは…チルノとルーミアと大妖精だな。

大妖精が居れば大丈夫と思ったが、今回はルーミアもいるので大妖精1人では手に負えないらしい。


辰巳はしょうがなさそうに笑いながら、チルノ達の所に飛び降りた。


正確には、チルノの上に、飛び降りた。


擬似【ザ・ワールド】


チルノにぶつかる寸前で時を止め、音の縄で暴れないように腕を縛った。


どうして時を止められるかと言うと、この前の戦いで咲夜の音を調整もせずに食べたせいでデメリットを食らった。

まぁデメリットっては言えないかな。

何故ならそのデメリットは、3秒間時を止められるが、その後に少しお腹が空くだけだから。


っと、そろそろ3秒経つな。


カチッ、という音とともに、時間が再始動する。


チルノ「え?工エエェェェェェエエ工!?」


上からの急な重量(辰巳の重み)。

そして縛られてる腕。


チルノは急なことでパニックになり、為す術なく、垂直に落下していった。


チルノ「ぶえぇ〜!」


そして辰巳が上にいるおかげで、空中で反転することもできず、思いっきり顔面から地面へダイブした。


大妖精「……え?あ、チルノちゃ〜ん!?」


大妖精も一瞬の事で、少しの間何が何だかわからなくなっていたらしい。


ルーミア「あれ?チルノちゃんと大ちゃんはどこに行ったんだろ?」


ルーミア自体は、2人がしたに行ったことにすら気付かず、キョロキョロしながらどっかへ飛んでいってしまった。


チルノ「うぅっ(ブルブルっ

新しい世界が垣間見えたは…」


地面にオーバーヘッドを決めたチルノは、顔をブルブルと振って、顔の土を少しばかり飛ばした。


大妖精「だからやめようって言ったのに…」


大妖精は大妖精で、頭を振りながらやれやれと言うような顔をしていた。


大妖精「辰巳さん、すみません、いつもご迷惑をおかけして」ペコリ


辰巳「別にいいよ、いつか学習してもらうから」


チルノ「てゆーか…おーもーいー!」


男子でも軽い方の辰巳だが、やはり上にずっと乗られると重いらしく、チルノはどいてと申請している。


辰巳「もう許可なしに紅魔館へ入ろうとしないなら、どいてやってもいいが」


チルノ「やだもん、どうせキョカなんてもらえないし」


辰巳「お前もこの前思い知ったろ?また懲りもせずに無断で入ったらナイフで串刺しにされるぞ」


チルノは、ついこの間も勝手に入ってきたことがある。


その時に、辰巳ではなく咲夜に見つかってしまったため、一瞬でナイフで串刺しにされたのである。


チルノ「((((;゜Д゜))))」


いくら死なない妖精だろうと、痛みはある。


チルノは恐怖のあまり怯えている。


チルノ「ふ、ふん!今日はこのぐらいでか、勘弁してあげるは!」


辰巳「わかればよろしい」


チルノが帰った後は、珍しく魔理沙も来ずに、仕事が終わった。


そしてその後は、特にいつもと変わり映えのしない時間が流れたという


このようにして、今の紅魔館は円滑に動いている。

次はやっと妖々夢に入りますよ。

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