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蒼い吸血鬼  作者: 不可思議
20/26

第17話 フランの気持ち・一つの事実《後半》

やっと後編かけたぜぇ〜…。


学校ですちまちま書いてたから、前よりは早くできましたよ?


ちょっと苦労しましたけどねw


まぁここで話し込むのもいいんですが、そんな気力もないので…。


どうぞ!

パチュリー「俺って…、あなたちゃんと戦えるんでしょうね?」


パチュリーはどうやら()が担当する事に少しの不満を抱いているようだった。


辰巳「確かに俺は後先考えずに突っ込む系だが…、この戦いは、長期戦になったとしても状況が悪化するだけだからな…」


パチュリー「…どうやら私と同じ考えだったようね」


俺の仮説だが…。

狂気は表に出しすぎるとどんどん身体が狂気に侵食されていき、些細なことで狂気が出てきたり…。

最悪…狂気に飲み込まれ、元の姿に一生戻れないことになる可能性もある。


辰巳…いや、の方は慎重かつ確実なのだが、時間がかかる。

だからのほうが適人なのだ。


フラン「ははっ…あはは…アハハハ…!」


辰巳「おっと、お喋りはここまでにしないとやばいな」


フランは今にも暴走しそうなほど笑顔が黒い。

そして、狂気が現れている証拠なのか、フランの左側の口が裂けている。


しかも厄介なことに…


咲夜「辰巳さん…これ…!」


辰巳「あぁ、侵食が進んでるな」


そう、侵食が進んでいるのだ、それも目に見える早さで。


制限時間ありってことかよ!


辰巳「パチュリー!魔力を貸せ!」


パチュリー「え、えぇ!わかったわ…」


音符【劣化・グングニル】


普通の音で作った槍なら威力はないが…!


禁忌【レーヴァテイン】


フランはその見えない音の槍を、俺が投げた軌道を頼りに薙ぎ払った、が。


フラン「ッ!?」


フランのそのスペルは、砕けた。


魔力を込めた技は、言魂を…つまりは名前をつけると威力が何十倍にも膨れ上がる。

パチュリーから魔力を借りたのはこの為である。


パチュリー「いきなりとばしすぎよ!あれで気絶してしまったらどうするつもり!?」


辰巳「うるせぇ!こっちも本気でいかなきゃ殺られるんだ…。それに、なるべくスペルを早めに使って、妖力も消費してほらわないといけねぇんだ」


さっきも言った通り、長期戦は状況を悪化させるだけ。

なるべくはやく妖力を無くして、体力を消耗してもらわないといけないんだ。


そうこうしてる間に、フランは次のスペルを用意していた。


禁忌【クランベリートラップ】


スペルを宣言したと同時に、俺達を囲むように魔法陣が2つ出てきて、円を描くように周り、自機狙いの弾幕がほぼ間隔なしで発射される。


時間が経つにつれ、魔法陣は4つ、6つに増えて、避ける隙間が限りなくなくなってきている。


俺は音のカケラをを大量に作り、弾幕を跳ね返している。

でも…一つの弾幕で1個のカケラが持っていかれる。


辰巳「(生成スピードが間に合わねぇな…)」


そう思い、辰巳はスペルを取り出した。


爆音【振動・爆撃音】


レミリア戦で使ったスペルを使い、そのスペルに凝縮された音を一気に外に出した。


それと同時にその音をまた凝縮し、縦横50cmの頑丈な盾を4つ作った。


弾幕が自機狙いなら…。


辰巳「二人とも!集まれ!」


咲夜「わかりました!」

パチュリー「わかったわ!」


2人を俺の場所まで集めて、盾を移動させた。


弾幕が飛んでくる場所と方向がわかるなら…。


辰巳「根元から跳ね返せばいいだけ」


魔法陣の目の前に設置した。

自機狙いで出てくる場所がわかる文、対処しやすいな…。


今のうちに少しでも体力を回復しておこう。


パチュリー「随分余裕そうね」


辰巳「そうでもないぞ、さっきのスペルとその音を凝縮するのに結構持ってかれたからな」


そう話しているうちに、パリンと言う音と共にスペルブレイクした。


そしてすぐにフランはもう一つのスペルを取り出した。


禁忌【フォーオブアカインド】


途端


フランが4人に増えた。


辰巳「………は?」


今辰巳の顔は、まさに鳩が豆鉄砲を食った、まさにその顔だ。


ちょっと待て、確かにフランのスペルは強力だ、だが…増えるのは流石に反則だろ。


まさかこの状態でスペルなんて使ってこないよ…ね?


禁忌【レーヴァテイン】×4


辰巳「使ってくるのかよおい!」


人の嫌な予感とは、当たるものである。


そして人数配分は…


咲夜:1

パチュリー:1

辰巳:2


_人_

> 2 <

 ̄^Y ̄


辰巳「おい、なんで俺だけ2人相手にしなきゃいけないんだよ」


パチュリー「そんなの知らないわよ」


咲夜「頑張ってください」


辰巳「人事だからってひでぇな…っと」


呑気に話している間、フランが攻撃しないはずがない。

フランはまず最初に辰巳に斬りかかった。


透視【エコロフィスト】


超音波により暗闇とかでどこになにがあるか探るスペル。

でも今回は周りが明るい、でも、使う意味はある。


辰巳「よっと…【名無しの虹】!」


ここで、背後に回って斬ろうとしていたフランに向かって弾幕を飛ばした。


もう一人の方のフランは、少しの間攻撃してこれないように、フランの周りに網目状に弾幕を設置した。


背後のフランはレーヴァテインを横に薙ぎ払って弾幕を全て吹き飛ばした。


当然、そこには大きなスキができる。


辰巳「頭に一撃…いただきますよ!」


そこにバク転して頭に蹴りを一発お見舞いした。


その反動で、フランは地面に叩きつけられた。


これは挑発、フランを少しでも苛立たせることができたら…


禁弾【カタディオプトリック】


予想外にも、叩きつけられたフランが消え、網目状の弾幕を全て薙ぎ払ったフランがスペルを発動する。


このままだと他のフランと戦っている咲夜達にも被害がでる。


…なら


音守【sound world〜音の世界〜】


念の為にとっておいた、まだ誰にも見せたことのないスペル。


そのスペルは、この範囲内から出ようとしたスペル、者を音で攻撃するスペル。


弾幕なら消え、者ならば大ダメージ。


これでなんとかなればいいけどな…。


辰巳「お」


フラン「ッ!?」


これが結構得策だったのか、フランの弾幕は全てこっちに飛ばす前にスペルの範囲内からはみでて、消えていく。


フランは驚いているが、すぐに落ち着き、不自然に右手を握った…。


その瞬間、爆発音が響いた。


辰巳「おいおい、マジかよ」


フランは、このスペル自体を破壊・・したのである。


驚いている間もなく、フランの弾幕が次々襲ってくる。


辰巳「デメリット無しの破壊なんてありかよおぉい!」


辰巳は、斜め奥に走り、助走をつけてから猛スピードで弾幕の中を飛び、くぐり抜けていった。


辰巳「(能力が使えるってことは、こいつが本体か…、分身なら心置きなくやれるんだが、めんどくせぇな)」


細かい事が苦手な俺だけど、これぐらい派手な弾幕ならよけれそうだ。

一応、これ(・・)もあるしな。


辰巳は、さっきの爆発の音でさっきのとは少し薄い盾を作った。


辰巳「これが正念場ってやつかぁ?」


〜fadeout〜


side 咲夜


メイド秘技【殺人ドール】


さっきの爆発で、こっちの二人の妹様が分身だと言うことがわかった。

それなら、手加減する必要なんてないわ。


禁忌【恋の迷路】


フランのスペル。

全方位に均等に小弾がどんでき、波紋のように連なった弾幕が迫ってくる。


でも、その連なった弾幕には隙間がある。


咲夜「基本的簡単なスペルが来たわね…、でも、時間稼ぎなんてさせないわよ」


幻世【ザ・ワールド】


これは咲夜の時間を止める能力を活用したスペル。


時が止まった空間で、咲夜は狙いを定めて、ナイフを投打した。

そのナイフは、弾幕の間を綺麗にすり抜け、フランの目の前で止まった。


咲夜は、その行動を何度も繰り返した。


咲夜「ちょっと理不尽かもだけど、時間がないので」


フランの周りは、ナイフで埋め尽くされていた。


咲夜「そして時は動き出す…」


その言葉と共に時間は動き出し、数百本という数のナイフがほぼ零距離からうごきだした。


流石のフランでも、これをスペルで回避するのは不可能みたいで、なすすべもなくやられた。


咲夜「あとはパチュリー様の方の一体と、辰巳さんの方の本体だけですね」


〜fadeout〜


side パチュリー


パチュリー「少しは手加減しなさいよねぇ…」


パチュリーは相当苦戦してるようで、フランの【レーヴァテイン】で吹っ飛ばされていた。


そしてフランは飛んできて、また斬ろうとしている。


パチュリー「遠距離だけと思ったら大間違いよっ!」


水符【ジェリーフィッシュプリンセス】


クラゲをモチーフとした水の球体。

私はその一番大きな球体に包まれていた。

そして周りには一番大きな球体の8/1ぐらいの球体が反重力で浮かんでいる。


水が苦手な吸血鬼には、この包囲網を通り抜けるのは至難の業でしょうね。


しかもさっきまでのフランのスピードはかなり速かった、それをいきなり止めるなど不可能である。


フランは自分のスピードを制御できず、水の球体に自分から突っ込んでいった。


フラン「ーーーーー!?!!」


水の中なので声は聞こえない、でも相当苦しそうだ。


でも、分身とわかった以上、やめる気はない。


私はそこに更なる追い打ちをかけた。


月苻【サイレントセレナ】


無数の極太までとはいかないが、それぐらい大きなレーザーがフランを襲う。


そろそろ体の限界がきてたのだろう。

フランはレーザー1発受けただけで消えていった。


パチュリー「あとは本体だけね…」


〜fadeout〜


side 辰巳


秘弾【そして誰もいなくなるのか?】


辰巳「でたよ耐久スペル」


咲夜達が分身を倒す間に、禁忌【スターボーブレイク】が来たが、音の盾で難なくクリア。


そしてフランは俺に並の弾幕は通用しないと悟ったか、完全に時間稼ぎを仕掛けてきた。


今回の俺は、避けるのに集中せず、盾で跳ね返す事だけに集中。


耐久スペルのため、少々キツイが、他のスペルよりは劣る。

逆にこのスペルは回復する隙なのだ。


爆音【振動・爆撃音】


スペルのチリャージが終わったので、またこのスペルを使い、盾を強化する。


辰巳「にしてもめんどくせぇな…」


________________________


フラン「アハハ…アハハハハハハハ!!」


耐久スペルが終わって出てきたフランは、狂気の侵食がかなり進んだのか、もう顔の半分以上が歪んできている。


今までで合計でざっと5分。


この侵食の早さだと、残り時間はもって4分だろう。


スペル2つギリ使えるかどうかだな…。


フラン「コワレチャエ!!!」


辰巳「壊れてたまるか!」


禁忌【幻月】


【名無しの虹】×【音の護符】version 防護


フランから発射される弾幕を虹色の弾幕で相殺する、だが…。


数とスピードが尋常じゃないため、殆どさばききれてない。


その全てが盾にぶつかる。


盾にはどんどんヒビが入ってきてきる。

壊れるのも時間の問題だ。


辰巳「チッ…くそっ!」


咲夜「お待たせしました!」


パチュリー「待たせたわね」


そこでやっと、咲夜とパチュリーが合流してきた。


辰巳「随分遅かったな、それで、急で悪いがパチュリー、魔力を貸してくれ」


パチュリー「わかったわ」


パチュリーから魔力をかり、そして咲夜から出ている音をかき集め、食べる。


この際、デメリットなどお構い無しだ。


辰巳「咲夜!時を止めてくれ!」


咲夜「了解!」


幻世【ザ・ワールド】


時の止まった世界…いつまでもつかわからないけど、一応動ける。


音符【劣化・グングニル】


盾でできるだけ道を開けさせ、魔槍を投げる、狙いは足。


それは、咲夜のナイフの様に、フランの目の前で止まった。


あとは残った盾で、できるだけの回避通路を作っておく。


辰巳「咲夜、ナイフを」


咲夜「狙いはちゃんと定めてくださいね?」


そう言い、咲夜はナイフを投げ渡した。


俺はそれを投球する、次の狙いは両腕。

これで後ろの壁に固定する。


辰巳「動かして」


咲夜「わかりました………解除っ!」


そして、時の止まった世界は動き出す。


槍とナイフも同様に。


至近距離で動き出す槍とナイフ、これは当る、と確信していたのだが…。


辰巳「なっ!?」


フランは次の瞬間、槍を能力で爆発させ、爆発の勢いで壁に叩きつけられたが、ナイフを回避。


辰巳「おいおいマジかよ…」


禁忌【幻月】EX


二連続目のスペル。

その弾幕のスピードは、さっきのと比べ物にならない。


咄嗟に俺は時を止めた。


俺の限度はもって10秒


辰巳「咲夜ァ!パチュリーを連れて離れろぉ!!」


咲夜「で、でも「いいから早く!」わかりました!」


咲夜達が十分離れたところで限界が来、時が動き出す。


だが、それを避ける手段、防ぐ手段はない。

俺はなすずべなくその弾幕にやられた…。


そう、夢のように(・・・)


〜fadeout〜


side 咲夜


目の前で、辰巳さんがやられた。

信じられなかった、信じたくなかった。

あの辰巳さんがやられるわけがない、そう思っていた。


でも倒れた辰巳さんは動かない、動けない。


咲夜「ぁ…あぁ…ぁあああああ!」


信じられなくて、信じたくなくて、私はただ泣き叫んだ。


パチュリー「………」


その横のパチュリーの目は、まだ闘志を失ってなかった。


どんどんフランが辰巳に近づいていく、手に【レーヴァテイン】を持ち。


そして辰巳の目の前でレーヴァテインを持ち上げ、今、振り下ろそうとしている。


咲夜はもう見ていられなくなり、目を閉じる。


パチュリーはただ見ているだけ。


今、レーヴァテインが振り下ろされた。


だが…


咲夜「……………え…?」


咲夜が見た景色は…


フラン「〜〜〜〜〜!?ンー!!ンンーー!!!」


辰巳がフランの唇を奪っていた。


パチュリー「やってくれたわね…」


パチュリーはおおむねここなることがわかっていたのか、驚きもしなかった。


【音の護符】の効果がまだ残ってたおかげで、ギリギリで耐えてたのである。


一方咲夜の方は、テンパりすぎておかしくなっている。


咲夜「え?え?え?え?え?」


パチュリー「少しは落ち着きましょうよ」


咲夜「あいたっ」


パチュリーは咲夜を落ち着かせるために、デコピンを御見舞。


綺麗に決まったのか、咲夜はデコを抑えている。


辰巳「ちゅっ…ぢゅる…ぢゅるる…んっ…レロッ、あむっ…ぢゅうぅぅっ…」


辰巳が吸うと歪んでいた顔がどんどん戻っていく。

そして歪みが全てなくなると、フランの顔はどんどん赤くなっていく。


フラン「ん!?ぷはっ!え?なにこれ!?なにこれ!?」


もうフランは耳まで真っ赤である。

それもそう、キスなんて初めて。

それも幻想郷の数少ない男子に。


もうなにがなんだかわからいフランは、頭の上から蒸気を出している。


辰巳「うっ…ぅぁ…くっ…そ…」


意識してる暇もない辰巳は、今にも倒れてしまいそうだ。

それでも最後の力を振り絞って、笑顔で言葉を発した。


辰巳「もう…怯えなくて大丈夫だよ…」


そう言った辰巳は、張り詰めてた緊張からの開放と、いままで溜めていた疲労でぶっ倒れた…。

はい!どうでしたか?w


自分的にはキスの擬音が難しかったですねぇ…、なんか違和感しかない状態にw


うげ、体疲れた…。


僕はもう疲れたよパト魔理沙…(何

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