第16話 フランの気持ち・一つの事実《中編2》
はいはいどうも不可思議です。
はいここで一つ疑問に思ったことを答えよう。
何故中間発表からすぐにこれが出せたかと言うと、Twitterでのアドバイスや、他のネッ友の協力があったからです!
ここでお礼を言わしてもらいます、ありがとうございます!
そして今回はグダる前に区切ったので中途半端に《中編2》になってしまったことをお詫び申し上げます…。
まぁここでグダグダ伸ばすのも何なので…
どうぞ!
レミリア「そろそろその話が来ると思ってたわよ。で、具体的な事を話してくれる」
レミリアさん相手だと話が早くて助かる。
だから僕も、単刀直入に要件を話した。
彼女の身体を他の心が支配してること
魔法の効果が薄れて付いてしまったこと
彼女を弱らせる必要があること
そして…
辰巳「今回、レミリアさんと美鈴さんには席を外してもらうことになります」
その言葉を言った瞬間、レミリアの顔は、真剣な顔から驚きと焦りの顔に。
レミリア「何故だ!!フランを助けるのに何故私達二人が参加できない!!?」
フランを助けたい一心で冷静さを忘れている。
元々連れていく気はなかったが、今のレミリアを見て、これより酷いことを考えた。
《フランを元に戻すまでこの人を幽閉しておこう》
…と。
もっと長く考えれば、もっと他の考えが浮かんだかもしれない。
でも…今の辰巳の頭にはその考えだけで埋まってしまっている。
そして、「もっと他の考えがある」、と考える前に、辰巳は行動に移っていた。
音の壁を何重にも重ね、圧縮し、スペルまで手が伸びないように、とても狭い音の箱を作った。
レミリア「なんのつもりだ!」
勿論反抗しようとするであろう、だが、力が並の妖怪より数倍強かろうと、スペルを使えない今、その箱から脱出する手段はない。
辰巳「心配が先立ちすぎです、その状況の貴女を連れていく訳にはいきません、それに、貴女の力は強すぎる。下手したら、魔法を発動機する前にフランが気絶してしまいます。さっき言いましたよね?気絶してしまえば魔法は使えないと」
その言葉を発して、美鈴の方も見る。
美鈴は納得できていないが、今どんな状況かがわかっている。
今自分が参加しても邪魔なだけ、もし反抗したとしてもレミリアと同じように捕まる、と。
辰巳「あの子を…フランを助けたいなら、そこで大人しくしといてください。美鈴さんも、けしてその箱を壊してはダメです………わかってますよね?」
いつもより声を低くし、声に重みを加えて発した言葉は、脅迫とも捉えられるような殺気も混ぜられている。
美鈴「っっ…!?」
この数ヶ月、大妖怪達と共に暮らして、辰巳の殺気も常人のだせるものではなくなっている。
美鈴「(それでもおかしすぎる!こんな殺気…人間に出せるはずがない!)」
美鈴は殺気に圧倒され、動けなくなって、少しだけ出していた戦意も喪失していた。
怖い、恐ろしい、おぞましい。
そんな【負】の感情で考えが埋まってしまっていた。
辰巳にはそれが聞こえる、だが関係ない。
一緒に暮らしてきた人に恐れられても、辰巳の考えは変わらない。
辰巳がこんな事になってるのは、むろんフラン絡みだからだ。
この数ヶ月でフランとの思い出が沢山できた今、辰巳の考えが変わることは無いに等しいだろう。
辰巳「わかったなら、返事を」
美鈴「………はい」
その次の瞬間の辰巳の顔は、笑顔だった。
だが、今の美鈴にはそれがいつもの笑顔じゃないとわかっていた。
美鈴「(今は…この人に従順を誓うしかないの…?)」
美鈴は自分の弱さが憎くて、下唇を噛んだ。
辰巳「なら行きますよ、咲夜さん、パチュリーさん」
そして辰巳はベランダを後にした。
そして美鈴は見た、辰巳が角を曲がって消える瞬間、睨んで来たのを。
【辰巳は、大事な人が関わると、人が変わる。】
そして美鈴は思った、「この人には逆らえない」…と。
〜fadeout〜
said 咲夜
咲夜「あれで…良かったんですか?」
辰巳「……………」
咲夜はさっきのことをまだ気にしている。
それもそうだ、辰巳があんな表情を見せた事は【あの日】以来。
そう、辰巳が紅魔館を飛びたした時の【僕】と【俺】の違いの時。
でも咲夜は感じていた、あの時の殺気とは何かが違うと。
それは、殺気を受けた本人でしかわからない感覚。
確かに、あの殺気は本気だった。
殺気を向けられてないこっちでさえも怖気づ来そうな程の恐ろしさがあった。
でも…何かが違う…。
辰巳「…っっ……」
途端、辰巳が発したこの声に、咲夜は目線を辰巳に移した。
そして驚いた。
辰巳の表情は悲しみ。
目から涙が流れていた。
そして咲夜はそこで理解した。
「さっきのは演技だった」と言う事を。
演技と言っても、ごく一部であろう。
冷静に考えたら、辰巳が涙を流すのは仕方のないことだった。
大切に扱ってくれていた主人にあんな態度をとり、音の壁と言う檻に閉じ込めて締まったのだから、辰巳の良心はズタボロであろう。
でも仕方ないのだ、あぁするしか(・・・・・・)方法はなかったのだから…。
パチュリー「はやく行きましょう、狂気が悪化しないうちに」
パチュリー様は、辰巳さんを気遣って早く行くように言ってくれた。
でも…私の目には、その表情は酷く悲しげで、悔しそうだった…。
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said 辰巳
僕達は今、フランの部屋の目の前まで来ていた。
作戦は部屋に着くまでに話しておいたから大丈夫。
気持ちを整え、俺はフランの部屋に入った。
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フラン「あら…どうしたのかしら?」
部屋に入ったら、俺以外が驚いていた。
…無理もないだろ、なんせ、落ち着いた態度とは裏腹に、尋常じゃない殺気を受けているんだからな。
でも俺と辰巳は、スカーレットのもう1人のお嬢さんにこれと同じ殺気を直で受けていたから、慣れっことまではいかないが、かなり肝は据わっている。
辰巳「大丈夫か?お前ら」
パチュリーは少し後ずさりする程度だが。
咲夜は入ってきたドアにもたれかかって、やっと立つことが出来る程度まで殺気に圧倒されているな。
辰巳「しゃあねぇなぁ…」
俺は、咲夜をどうにかする為に、フランが出している殺気を、同じ殺気で少しだけだが抑えた。
いや、フランを脅して出力を無理矢理落としたって言った方がただしいか、…まぁ、どうでもいいか。
辰巳「おい、いい加減ドアにもたれかかってないでこっちに参加しろ」
やっと普通に振る舞う事が出来るようになった咲夜が戻ってきた。
咲夜「すみません、助かりました…」
パチュリー「と言うか、聞いてないわよ、そっち(・・・)で戦うなんて」
辰巳「あれ、言ってなかったか。なら今から言うぞ、この戦いは、俺が担当する」
To be connected
ふむ…少し短いかな?
そして次回終わるかはまだわかりません!(何
ごめんなさいね、当たって砕けろ精神で書いてるのでw
そしてここに何を書けばいいのかもわかりません!
なのでさよ〜なら〜




