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蒼い吸血鬼  作者: 不可思議
17/26

第15話 フランの気持ち・一つの事実《中編》

久方ぶりです、不可思議です!


今回は実力テストが終わって一段落した所で書きました!


実は投稿してる途中にエラーで落とされて書き直しで焦った、メモに書いてそれをコピーしてうつすようにしといてよかった…

直書きしてたらそこではいおしまい、でしたから…


まぁなんやかんやで第15話!

楽しんでいってください!

フラン「辰巳、どうしたの?もう終わりかしら?」


フランから絶えることなく弾幕が降り注ぐ、止むことのない、永遠に続く弾幕の雨。


その攻撃に、俺は耐えることしかできていない。


辰巳「まだ…やれるよ」


額の汗を手の甲で荒く拭き、既に限界に近い足を叩き、無理矢理走った。


でも体力もなくなってきて、思考が鈍くなってきて、弾幕のかいくぐる場所を見つけるのが困難になってきていた。


そのせいで、弾幕の密度が濃い場所にわからず突っ込んで行った。


辰巳「…っっ!?」


飛ぶと羽を動かさなきゃいけない辰巳には、空中、と言う逃げ道が存在しなかったのだ。


そしてこの弾幕の密度は、地上ではとてもじゃないが避けられない。


辰巳はその弾幕に、なす術なくやられた…。


一つ一つの弾幕の威力が大きすぎて、その衝撃で肺の中の空気が一気に飛び散った。


息を吸おうとしても吸えず、ただもがき苦しむことしかできない。


苦しんでも…苦しんでも…


終わることはなく…


暴れても…暴れても…


逃れることができない…


…息ができなくなって…どれだけたっただろう…


どれだけ長く息をしてないんだろう…


息ができないのに…何故死なないんだろう…


辰巳「か…ぁぁ…」


【早く死んでしまいたい…】


そんな願望がフランに届いたのだろうか…


フランは一言言った…


フラン「苦しいのね、今…楽にしてあげる…」


フランが取り出したのは…一つの剣、【レーヴァテイン】…。


それが今…辰巳に振り落とされ…


辰巳「っつ!?がはっ!ごほっ!…はぁ、はぁ…」


切られかけたところで、急に息が出来るようになった。


そして、さっきの部屋とは似つかぬ、綺麗な部屋が視界に映った。


そこで辰巳は気付いた、さっきのは夢だったのだと。


夢にしてはリアルで…生々しくて…痛かった…


パチュリー「大丈夫!?」


と、そこで、自分以外に人がいる事を思い出した。


相当苦しんでいたのか、パチュリーは凄く焦っている。


こんな時に安心させてあげる言葉が浮かばない、頭が働かない。

視界がボヤける、力が入らなくなる。


そんな身体を叩き直すべく、能力を行使して小悪魔に頼んだ、「なんでもいいから叩いてくれ」と。


そしたら小悪魔は、あたふたしながら何かを取りに行った。


そして戻ってきた時には手に何かを持っていた、視界がボヤけて、それがなんなのかが確認できない。


目を凝らして確かめようとしてる中、小悪魔はその手に持った何かを振りかぶって叩きつけてきた。


その瞬間、痛みと同時に朦朧としていた意識と視界が、一気に戻ってきた。


辰巳「いったた…助かりました、でもまさかそれで叩かれるとは」


小悪魔が手に持っていたのは「本」、その角で頭を叩かれた、痛いわけだ。


小悪魔「すみません…なるべく強い衝撃をと」


辰巳「でもそれで意識が戻ったんですから、プラマイゼロですよ」


と言って微笑みかける。

すると小悪魔は、少しはにかんだ笑顔を見せてくれた。


小悪魔「そう言って貰えると嬉しいです」


、と、そこで、パチュリーがわざとらしく「んんっ!」と咳払いをした。


パチュリー「いつまで私を忘れているつもりかしらね?」


辰巳「別に忘れてなんていませんよ、ただ少し、小悪魔さんと話していただけですから」


パチュリー「ぐぬぬ…」


そんな話を遮るような形になって、辰巳は本題に入った。


辰巳「それで、ちゃんと効果は付いたんですか?」


その言葉で、パチュリーさんは真剣な顔になり話し始めた。


パチュリー「それが…効果が少し弱いのよ…」


辰巳「弱い?」


弱いって事はその効果が長く続かないのか、それとも効きにくいのか、どちらなのかが辰巳にはわからない。


でも、パチュリーが想っている事を【読めば】、どちらなのかが容易にわかった。


それは…


パチュリー「弱いって事は、効果発揮されにくいってこと、上手く発揮したいなら、相手を弱らせてからじゃないと相当キツイわね」


ということだ。


これはかなりきついことになっている。

相手を気絶さしてしまえば、この魔法を使うことは出来ない。


しかし、弱られると言っても、狂気に溺れてるフランは、弱らせても暴れ続けるであろう。

そうなれば、魔法を発動することは愚か、近づくことさえも出来ない。


最初は戦わずに狂気から助け出そうと思ってたけど…。

そう簡単にはいかないかぁ…


パチュリー「そうみたいね」


辰巳「…声に出てたみたいですね」


これは心を読まなくてもわかる。


てゆうか…そろそろ心を読むのを常時発動しとこうかな…よく話に置いてかれるし…


パチュリー「貴方、ちょくちょく声に出してるわよ?」


辰巳「みたいですね…」


パチュリー「考えすぎる者の難点ね、よくわかるは」


辰巳「パチュリーさんもよく考えますもんね、特に魔道書」


パチュリー「そうねぇ…」


小悪魔「あの〜…そろそろ話で盛り上がらず、お嬢様達と作戦を立てた方がいいのでは…?」


パチュリーとの会話を遮ったのは、この部屋にずっといて忘れられていた人物。

実際辰巳も話しかけてもらうまですっかり忘れていた人物である。


辰巳「あ、小悪魔さん」


小悪魔「あ、ってなんですか、まるで今まで私が居たのを忘れていたみたいな言い様じゃないですか…」


辰巳「え?いや…」


小悪魔「…忘れていたんですね」


はい…その通りでございます、すみません…。


パチュリーとの会話で、小悪魔という人物がここにいる事をすっかり忘れていた。


確に…これを実行するにはレミリアさん達の力が必要…それでもぶっつけ本番ではリスクが高すぎる、だからこその作戦会議か。


でも…作戦と言ってもどんな事をやれば上手く行くのだ?

フランを弱らせる作戦…下手な事をすれば弱らせるどころか気絶さしてしまう…なるべく人数は少なくするべきか…。

だから前衛型のレミリアさんと美鈴さんには待機して最悪の事態に備えてもらうとして…。

サポート&遠距離攻撃が得意である咲夜さんとパチュリーさんに手伝ってもらうのが妥当か…?

でもパチュリーさんは喘息がある…戦い中に喘息が出てきたら大怪我じゃ済まなくなる可能性もある…。

それなら…


パチュリー「そこ、1人で考え出さない。そのための作戦会議でしょ?」


と、そこで。

1人で作戦を考えてた事を一喝された。


言いたい事があるなら皆の所で言え…って事か…。

うん、そっちの方が考えがまとまりそうだ。


と、自分を言い聞かせながら、思考を止めベランダに向かって歩いた。


どうしてベランダかと言うと。

お嬢様、もといレミリアさんは、暇な時はベランダに出て、咲夜さんを呼んで、事ある事に紅茶を飲んでいるのだ。


お嬢様ってのも…暇なのかねぇ…。


.........

……


午後1時。

この時間なら、レミリアさんはギリギリ東側のベランダかな?

普通は太陽が見える方のベランダに行くと思うが(人それぞれ)、レミリアさんは吸血鬼、わざわざ太陽の見える方のベランダに行くはずがない。


そう考えた辰巳は、分れ道を、東の方(右)に曲った。


辰巳「やっぱいた」


レミリア「やっぱ、って何よ。腐っても貴方の主人よ、やっぱなんて言わない事」


腐ってもって、自分で言いますかそれ。

っとと、そうじゃなかった。

ここには話に来たんだった。











辰巳「初めましょう…狂気を止める作戦会議を」

どうでしたか?

自分的には「中途半端な所で終わったな〜」って終わって後悔してるんですけど。


それと今回、紅魔館の構造を勝手に自分の頭の中で作っちゃいました☆


皆さんの中にもしも「紅魔館ってこんな構造になってるんだな〜」って考えた人!

その考えはすぐに消した方がいいですよw

皆さん困惑してるでしょうね。

でもそのうちまた「どこに何がある」ってのを小説の中にちょくちょく書き込むと思うので、そのうち全体像が出来ると思いますよ、多分(何


っと、喋りすぎましたね。

それでは次回予告!

は、しなくても結末大体わかるよね?


そう信じて、私は次回の内容を考えるとしましょう。


それでは、またいつか…

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