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蒼い吸血鬼  作者: 不可思議
11/26

第9話 日常編・紅魔館の日々

今回はセリフ多目、短めにしました。

テストが終わったので更新ペースは上がると思います。


まぁ前書きはここまでにして…。


それではどうぞ!

僕が目覚めたのは、見慣れた景色。

紅一色。

紅魔館である。


僕は眠い目を擦り、周りを見渡した。


見渡して気付いた、ベッドにうずくまり、胸を掴んでいるフランが居た。


辰巳「どうしてここに?」


そんな疑問が頭の中に過った。

だけど、フランの幸せそうな寝顔を見たら。こんな疑問、些細に思えた。


僕はフランの頭を撫でた。


「起きたようね」


そして、この部屋の中には、他の人が居た。


辰巳「毎度お馴染みですね、紫さん」


そう、紫さんだ。

朝になると必ずと言ってもいい紫さんだ。


紫「どうしても心配でね、見に来ちゃうわけよ」


紫さんの素直な心配に、僕はとても嬉しかった。


紫「元気そうだから、そろそろ帰らせて貰うわね」


紫さんは、スキマを開き、帰ろうとした。


辰巳「待ってください」


僕は紫さんに言うことがあったので、引き止めた。

今生きているのは、恐らく、紫さんのお陰だから、笑顔で。


辰巳「ありがとうございます」


その言葉に、紫さんは意地悪そうな笑顔を見せ…


紫「何の事かわからないわね」


その一言を残して、紫さんは去っていった。


やっぱり…あの人には敵わないな。


いつか…あの人に恩返しをしたい。

素直にそう思えた。


「ん…んん…」


途端、フランが目を覚ました。


フラン「ん…あれ、ここ…」


僕はフランの頭を撫で、笑顔で言った。


辰巳「おはよう、フラン」


フラン「ぁ…そっか…。私、ここで寝たんだった…」


フランはまだ頭が回りきってなくて、フラフラしていた。


辰巳「どうしてここにいたの?」


僕はフランに聞いた。

フランは、少し長めに考え、答えた。


フラン「まだ身体が悪いと思って、見守ってたの、でも眠くなったからベットに潜り込んだの」


吸血鬼とは言え、心も体もまだ子供、仕方ないだろう。


辰巳「そっか」


僕はまた、フランの頭を撫でた。


「じー…」

「じー…」

「じー…」


気付いたら、ドアの隙間からレミリアさん、咲夜さん、パチュリーさんが覗いていた。


何故か、咲夜さんだけは頬を膨らまして、妬ましく見ていた。


レミリア「随分いい雰囲気ね」


パチュリー「そうね」


咲夜「………」


レミリアさんとパチュリーさんはニヤニヤと見ていて、咲夜さんはナイフ…ナイフ?


辰巳「咲夜さん、どうしてナイフを」


僕は危険だと感じて音で壁を作った。


瞬間、無数のナイフが飛んできた。

壁で防いでいるがそのうち壊れる…


《パリーン》


てか壊れた。


辰巳「ちょちょちょ!咲夜さん、それは刺さったら死ぬ!死にますから!」


僕は思いっきり逃げた。


咲夜「ま〜て〜!」


辰巳「い〜や〜だ〜!」


視点 レミリア


辰巳と咲夜は、騒がしく、鬼ごっこを繰り返していてる。


レミリア「賑やかになったものね、紅魔館も」


パチュリー「そうね、煩いのは嫌いだけど、これはいいかもね」


パチュリーも私と同じ気持ちだった。

やっぱり、あの人を紅魔館に誘って良かった。

パチュリーのこんな笑顔、久しぶりに見るかも。


レミリア「あ、良い事思いついた」


一方辰巳


今僕は咲夜さんの膝の上で寝ている。

どうしてこんな事になってる?


5分前


咲夜「やっと捕まえた」


咲夜さんは時間を止めて僕を捕まえた。

さっきまでは曲がり角を使って上手く逃げていたが、能力を使われたら逃げる手段が無い。


辰巳「脳力は卑怯ですよ」


因みに今は足を掴まれて宙ぶらりん。

頭に血が昇ってきた。


咲夜「まだ本調子じゃないのに走るんじゃないわよ」


それは無理な話だった。

普通は逃げるであろう、ナイフを持って追いかけられたら。

逃げない人はいるのか?


辰巳「普通は逃げますよ、死にたくないですもん」


僕は苦笑しながら本心を言った。

咲夜も吊られて笑った、でも、その笑顔は苦笑ではなく、本当の笑顔だった。


僕は人の笑顔に弱いのだろうか。

本心からの笑顔を見せられると何も言えなくなる。


咲夜「走って疲れたでしょう?寝て休みましょう?」


回想終了


そして今こんな状況になっている。

何故膝枕なのかはわからないが、あの後直ぐにこうなったには違いない。


でも、本当に疲れて眠くなってきた。


でも寝たらヤバそうだから頑張って耐えている。


眠い、その事で頭が一杯になっている。


「あ、いたいた。って、邪魔かしら?」


途端、誰かが入ってきた。

咲夜さんが慌てている。

僕は眠さで朦朧(もうろう)としていて情報を解析できない。


「辰巳を執事にしようと思ってるの」


辰巳「………え?」


その一言で、眠気が一気に吹っ飛んだ。

そしてなんだって、執事?


辰巳「あの、もう一回言ってもらっていいですか?」


「だから辰巳を執事に…」


僕は咲夜さんと目を合わせた。


咲夜 辰巳「えぇ〜!?」


To be continue


進展無し!


次回もまた日常編です、辰巳が執事として働きます。


期待しないでくださいね!


それじゃまた〜

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