プロローグ 嫌われ者
どうも不可思議です!
はい、これが新しいシリーズです。
今回はシリアス(笑)です、何故かって?気分だ(何
それではどうぞ
俺の名は、望海 辰巳、18歳、高校3年生だ。
俺には生まれつき、変な能力がついている。
心の声が聞こえたり、他人の記憶が見えたり。
学校に居る奴らは側から見れば、話し易い奴や相談に乗ってくれる奴、慰めてくれるいい奴に見える奴が居るが。俺から見たら全員話したくない奴に見える。
何故かと言うと…
(いい加減話しかけるのやめてくれないかな、うざったい)
(そんなの俺にわかるわけが無いだろ、自分で考えろ脳無し)
(俺の前でうじうじしてんじゃねぇよ邪魔だ)
こんな感じに、全員が黒い心を持っているからだ。
勿論、側から見ても俺から見てもいい奴は居るが、殆どの奴らはこんな感じだ。
だから俺は、人には話しかけないようにしている。
(相変わらずデクノボウだなあいつ)
そのせいで、周りの皆からは嫌われている。
だが、もう慣れたものだ。
無法地帯の教室に、チャイムが鳴り響き、授業が始まる。
俺は授業内容を聞きもせずに、いつも窓の外を眺めている。
成績はいいから怒られもしない。
周りにはそれが妬ましく思われている。
そんな日々が、とてもつまらなかった。
いつの間にか授業が終わり、放課後になっていた。
俺は即座に帰りの用意をして教室を立ち去った。
周りから心の声で侮辱されているが、気にせずに歩く。
俺の家は学校から5キロ離れた場所にあるから自転車で登校している。
今日も坂道を下りながら考える
辰巳「こんな世界どこが面白いんだろ」
何をしても上手くいく、子供の頃でのテニスや卓球では考えが読めても体が追いつかないから張り合いがあってそこそこ楽しかった。
だけど今は身体能力も上がり、プロと戦っても圧倒的な差で勝ってしまう。
今の楽しみは、本を読む事、それだけだ。
考えが読めないから先が想像できない。
初めて本を読んで思ったことは、「面白い」ただそれだけだった。
それからバイトを始め、そのお金を本につぎ込んでいた。
そんな過去を振り返っていたら、家に着いた。体が覚えているのか、考え事をしていてもいつかは家に着く。
辰巳「ただいま」
俺の家に親は居ない、なのに言ってしまう。
きっと心のどこかで祈っているのだろう、誰かに寄り添いたいと。
俺はリビングに向かった。
???「あら、おかえり」
リビングには、知らない人がいた。
紫のドレスに、口元を扇子で隠している。
それに不自然に思ったことがある、心が読めない。
こんな人は初めてだった。
どんなに本性を隠していても見えてしまうのに、この人は見えない。
俺はこの人に興味を持ってしまった。
辰巳「お名前は?」
その人は少し驚いていた。
普通なら追い返すか通報する所だが、好奇心が勝ってしまったのだ、仕方ない。
その人は驚いた後ににやけて言った
???「八雲 紫、貴方を幻想郷に連れて行こうと思っているの」
その人は言った、幻想郷に連れて行くと。
直感的に思った、幻想郷は俺の知らない世界だと。
面白そうだと思った、だから俺は答えた
辰巳「用意するんで待っててください」
紫さんはまたも驚いたが、言った。
紫「物分りが良くて助かるわ」
俺は自分の部屋に入って、鞄に日用品、着替え、木刀を入れて戻った。
部屋は荒れたが、もう帰らない家だから、悔いはなかった。
辰巳「連れて行ってもらえますか?」
紫さんはニヤリと笑い
紫「勿論。ようこそ、幻想郷へ」
どうでした?
自分的には良く出来たと思います。
そして次回からタイトル通りになります。
それじゃまた〜