転生先の乙女ゲー世界で沸き起こる不安です。
お久しぶりです。ようやく続きを書きあげました。
そろそろ連載にすべきか、迷うところです。
「と、いうわけだから、明日は羽目を外しすぎる生徒たちがいないか、皆さんしっかり見回りよろしくねー。」
語尾にハートが付きそうな口調でそう言うと、目の前にいる生徒たちに向けてぱちんとウインク。相変わらず、男性とは思えない麗しさです蜘蛛島先生。女性ではないとわかっているはずの生徒たちの中にさえ、ぽーっと見とれている者がちらほらいるほどです。
「では、明日の妖明学園恒例、”梅雨の大・宝探し大会!!”成功に向けて、皆さんよろしくお願いします。」
その声にはい!と元気よく返事をしたのは、蜘蛛島先生にぼんやり見とれていたおバカさん含む生徒たちもとい風紀委員諸君。それから、穏やかなイイ声でこの会議を締めたのはというと…
「由羅先輩お疲れ様でーす。」
「あぁ、秋さん。ありがとう。」
現風紀委員長、三年生の鬼原由羅さんです。物腰穏やかなイケメンさんで、委員たちからの人望も厚い素敵な先輩です。
その上普通の生徒たちからの人気も生徒会に負けず劣らず高いのですが、それもそのはず。
実は彼、鬼原由羅は私たちの暮らすこの世界の元となっているゲーム、『妖校記』の隠しキャラなんですよ!
定番ですよねー。敵サイドのトップ、もしくは重役が攻略対象っていうのは。
……ところで皆さん、こんな身近に攻略対象がいるのにわたしがなぜ警戒していないのか不思議に思いません?
実は、その理由は由羅先輩を攻略可能にするための条件にあります。
『妖校記』では、理事長の部下として主人公に敵対する彼ですが、一定条件を満たすと攻略可能になります。そしてその条件とは、「すべての攻略対象を一度は攻略していること」。つまりは委員長、副委員長、会計、書記、庶務の生徒会役員共と、その顧問の教師ルートを一度はクリアしなければならないということです。最低でも6周はやらなければいけないということですね。
そうすると新たに風紀委員長ルートが攻略できるようになるというわけです。
もうお分かりですよね?そう、ここは乙女ゲームが元になっているとはいえ現実世界。つまり、現実的に考えて生徒会役員+顧問の全員のルートを攻略するなんて不可能だということです。あ、ちなみに逆ハールートは最初からでもできます。だから今面倒なことになっているわけですがね。あの美少女現在も着々と逆ハールートを完成させつつあるわけですが…。
と、今はその話は置いておきます。要するに、この現実世界では出現条件を満たせないので、由羅先輩が主人公に落ちる心配はないというわけです。
とはいえ一応多少の警戒くらいはしていますが。まぁ先輩は今のところ一度も主人公とは会ってはいない様なので、とりあえず大丈夫でしょう。
「ところで秋さん、教室の中にはいなかったよね。どこにいたの?」
「そこの入口のところですよ。こっそり覗いたりもしてたのに、気づかなかったんですかー?」
そうなんです。実はわたし、先ほどの会話を委員たちと同じ教室の中で聞いていたわけではないんですよ。一人こっそりと、教室の外、入口のあたりで聞き耳を立てたりちらっと覗いてみたりしていました。
何故そんな風にこそこそしているか?
それも当然といえば当然なんですけどね。だってわたし風紀委員じゃないですから。
この機会に皆さんに誤解のないよう言っておきます。わたしは理事長さんの手駒ではありますが、風紀委員ではないんですよね。まぁそれが理事長さんの指示なんですが。
風紀委員に所属しているとなると生徒会派のやつらから警戒されますからねー。実際、主人公と同じクラスの風紀委員には、ときどき生徒会役員たちからのするどい視線が注がれています。
というわけで、警戒されずにスムーズに、かつ的確に動けるよう、わたしは風紀委員には今のところ所属しておりません。これから先、必要があったり理事長さんから指示された場合にはどうなるかわかりませんが。
とりあえず今のところわたしが理事長さんの手駒だと知っているのは、理事長さん本人と風紀委員の表向きの顧問である女装美人な蜘蛛島杏珠先生。それからわたしと同じ一年であるワンコロことうるさいバカ狼の犬塚狼太。そしてこの麗しき吸血鬼、鬼原由羅先輩なのです。
ええ、お気づきの通り生徒会長と同じ、どちらも”吸血鬼”の妖混じりです。中身は全く違いますがね。ほんと、ニンニクに埋もれて窒息すればいいのにあのキラキラ王子かっこ笑い生徒会長。
…つい愚痴が出てしまいましたが、どちらも吸血鬼、とは言ってもそのルーツは異なっています。吸血鬼の妖混じりの一族は日本にもいくつかあって、その中でも鬼洞という一族の出なのが生徒会長、鬼原という一族の出なのが由羅先輩というわけです。
「由羅先輩。明日、見回りとかいろいろ頑張ってくださいねー。」
わたしがそう言うと、由羅先輩はわたしの頭に手を置いて穏やかに微笑みました。
「お互いに、ね。君もいろいろ大変だろうけど、あまり無理をしないようにね。」
「……はーい。」
そのままぽんぽんと軽く頭をたたかれました。仕方ないので、とりあえず素直に返事をしておきます。そうしないと、色々とうるさいですから。意外と過保護なんですよ、この人。
「去年と同様、何もないといいんだけど…。」
ちょうど日の沈む時間帯で、きれいな夕焼けが広がる窓のほうを見ながら先輩はそう呟きます。けど、無理でしょうね。
なんて言ったって、今年はあの主人公がいるんですから。
そう思いながらなんとなく由羅先輩の横顔を見ていると、それに気づいた先輩がこちらを見て微笑みました。きれいだね、と言って笑う夕焼けに照らされたその美しい顔に、思わずあなたのほうが綺麗ですと言ってしまいそうになりました。。
転生前にはそれほど好きでもなかった鬼原由羅という人間ですが、今はわたしもそれなりに好感と敬意を抱いているみたいです。
+ + +
妖明学園恒例、”梅雨の大・宝探し大会!!”。それは読んで字の通り、妖明学園で毎年6月に行われる、全校生徒参加の宝探しのことです。
なぜわざわざ雨のリスクの高い梅雨を選んで行うのかというと…まぁそこはいろいろと大人の事情とやらがあるそうです。確かに妖怪と人間が一緒に生活しているような学校ですしね。妖怪の皆さん方にもいろいろあるんでしょう。
とりあえず表向きは七月の定期テストに支障がでないようにするため、ということになっています。
ちなみにこの宝探し大会、雨だろうと容赦なく決行されます。去年は運良く晴れたそうなのですが、一昨年は悲惨だったとか。連日の雨に引き続き当日は豪雨で、終わったころには全員が雨でべたべた・泥まみれだったそうです。
当然後日風邪をひいて欠席する者が続出で、それって結局支障は出てるんじゃないのとも思わなくはないのですが…。
誰が何と言おうと、日程が変わることはありませんから仕方ないですね。
ところでそんな状況なら雨が降ったら当日欠席する者も出そうなのですが、そんなことはありません。
出席率は晴れならほぼ百パーセント、雨でも九十パーセント近くと大変素晴らしい数字が毎年算出されます。
なぜかというとそれは宝探しの景品が豪華だから、この一言に尽きます。
妖混じりの一族というのは大概が名家、旧家と呼ばれるものです。また特殊な力を持つがゆえに会社を興して成功しているものも多い。そういった家の子息・令嬢が通う学校ですからね。当然寄付金なんかも多いわけです。
というわけで、宝探しの商品は一番下が食堂の食券から始まり、高価なものでは海外旅行などもあります。さらに高価なものも存在するという噂ですが…いまだ発見されたことはないらしく、その正体は謎に包まれています。
生徒会連中は知っているのかもしれませんけどねぇ。何せこの企画は生徒会主催のものですから。あと、景品の中には妖明学園のイケメン・美少女の写真なんかも含まれるそうです。いらねー。
とにもかくにも、生徒会と敵対している風紀委員も、本来の業務である”生徒の風紀を正すこと”を実行するため当日は見回りを行うというわけです。やはりこういう行事ごとだと、妖混じりであるなしに関わらずどうしても羽目を外しすぎる者が出てきますからね。
何かが起こり、妖混じりの存在が普通の人間にばれない保証はありません。そうならないため、風紀は風紀で独立して見回りを行うというわけです。
…さて、説明が長くなりましたが、何はともあれ”宝探し大会”当日です。
え?天気?当然晴れですが何か。
+ + +
「…以上がルールとなります。それでは皆さん、頑張ってたくさんのお宝を見つけてください。20xx年度”梅雨の大・宝探し大会!!”、只今より開催します!」
生徒会長の開始の掛け声とともに、一斉に生徒たちの歓声が上がります。そこからの行動は皆さんてんでばらばら。猛スピードで走り出すものもいれば、複数人で集まって作戦を立てている者もいます。
ただしその人にも共通している点が一つ。その眼は期待とやる気に燃えています。いや、暑苦しいですねー。
「歩ちゃん、わたしたちも行こう!」
「あっ、待ってよ芽衣ちゃん!」
そんな中に、他の生徒たち同様きらきらとした表情で走り出す少女が二人。
「…わたしもそろそろ行きますか。」
友人でゲームのサポートキャラ、”雪女”の妖混じりである雪沢芽衣に連れられて遠ざかっていく主人公を横目に確認しながら、わたしも自分の仕事をこなすべく、歩き始めました。
この”梅雨の大・宝探し大会!!”、実はゲームの中では一つ目の重要なターニングポイントとなっています。なぜかというと、この行事の中で主人公ははじめて妖混じりの存在を知ることになるからです。
ストーリーはというと、宝探し大会に参加した主人公・日比野歩は途中、一緒に宝を探していたはずの友人・雪沢芽衣とはぐれてしまいます。彼女を探すため校内をうろうろする主人公。そんな主人公が遭遇したのは、妖混じりの力を使っていた生徒に制裁を加えている風紀委員でした。そこで彼女は初めて妖混じりという存在を目にします。
風紀委員はというと、妖混じりの存在を一般生徒に知られてしまったということで、主人公にも攻撃を加えようとします。響き渡るのは彼女の悲鳴…と、そこに!
というわけで、もうお分かりですよね。ええ、そうです。そこで主人公を助けに現れたのは攻略対象の生徒会一同というわけです。
彼らは妖混じりの力を使い、風紀委員を退けます。主人公は信頼していた生徒会役員たちが人ならざる力を使うことを知って困惑しますが、そんな彼らを受け入れることを決め…はい、恋愛に突入していくというわけですね。
ここからストーリーが大きく進行していくことになるわけですが…言い換えれば、このイベントを阻止できれば、主人公のこれ以上の攻略は進まないということです。
そんなわけでわたしは、生徒たちの思考を私自身に負担がかからない程度に”覚”の能力でかるーく操作し、二人をはぐれないようにしつつ風紀委員との遭遇場所から遠ざけようとしているわけなのですが…
「…どうにもおかしいですねー。」
おもわず顔を顰めます。わたしの視線の先にあるのは二人の少女の姿。言わずもがな、主人公とサポートキャラ・雪沢芽衣なわけですが、なにかがおかしい。いえ、正確にいうとおかしいのはサポートキャラひとりなのですが。
「日比野さん、雪沢さんがあっち行っちゃうよ?」
「あ、ほんとだ!芽衣ちゃん待ってよー!」
ほら、また。
最初に喋ったのはわたしが軽く心理操作をして、主人公に親切しようという気を起させた宝探しに参加中の生徒Aです。その言葉を受けて主人公は少し離れたところにいたサポートキャラの元に走っていきました。
そんな主人公に笑いかけるサポートキャラ。けれども心なしかその顔が引きつっているように見えます。
「やはりですか…。さてどういうことやら。」
先ほどからなんども、これと同じような状況が繰り返されています。宝探しに夢中になる主人公、サポートキャラはその隙に主人公から離れていこうとします。そのたびにわたしは能力でその辺りにいる生徒を使い、主人公に声をかけさせてサポートキャラと離れないようにしているわけですが。
妙な話だと思いませんか。こうも友人であるはずの主人公と離れるような行動をとるなんて。
物語を正常に進ませるための強制力と言ってしまえばそれまでですが、それにしてもサポートキャラの様子がおかしい。わざわざ主人公が見ていない隙をついて、彼女から離れようとしているように見えます。それに。
「…ごめんね、歩ちゃん。つい夢中になっちゃって。」
「気にしないで、平気だから!この辺りにはもう無さそうだね…。次はどこを探そっか?」
あたりをきょろきょろと見回す主人公。そんな彼女を見るサポートキャラの顔には、どこか焦りと苛立ちのようなものが浮かんでいるように見えます。もちろん主人公はそんな友人に気づいてはいません。
「ねぇ、今度はあっち行ってみない?」
そう言ってサポートキャラが指し示すのは、ゲームの中で主人公が風紀委員たちと遭遇してしまう場所がある方向。それにいいよーと笑って答える主人公ですが、このやり取りも先ほどから何度か繰り返されています。さて、サポートキャラのこれら一連の行動から連想されるのは。
「まさか、彼女も転生者ということですか…?」
思い出すのは前世で見た覚えがある物語。いわゆる「乙女ゲー主人公傍観系」の話です。
多くは乙女ゲーの友人ポジションもしくは脇役に転生した女の子、まれに男もですが、主人公の恋愛を傍観し、ときに巻き込まれときに成り変わったりする話です。
サポートキャラが転生者。よくよく考えてみればありえない話ではありません。実際ここにわたしという転生者がいるわけですし、多くの物語の中では転生者は一人とは限りませんでした。
それにそう考えれば一連のサポートキャラの不可解な行動も納得がいきます。
ずばり、サポートキャラ・雪沢芽衣は乙女ゲー主人公の傍観、もしくは乗っ取りを企む転生者。そのために、彼女は物語を正常な方向へ進めようとしている。
つまり、そういうことでしょう。
でも。
「そんなこと、させるわけがないでしょう…?」
あなたの思い通りにさせるつもりなんてありませんから。どうしてもというなら、戦いましょう。
「徹底的に妨害してあげますよ」
そう呟いて、再び近くにいた生徒を使って誘導しようとしたその時。
「ぐぅっ…!」
「能力の使用は禁止だっつてんだろーが、あぁ゛!?」
突然傍の茂みから男子生徒が一人吹っ飛んできました。そして、その後ろからゆっくりと現れたのは。
「ワンコロ…!?」
確かに、確かに本来のゲームでは生徒に制裁を与えていたのはワンコロ、つまり犬塚狼太と他の風紀委員数名です。けれども場所はこんなただの校舎裏ではないし、主人公もこんな目撃の仕方をするわけではありません。それにサポートキャラだって今はここに…
「いない…っ!?」
いつの間にと思って軽く彼らの周囲を見回すと、いました。木の陰に隠れてそちらを見守っているのが見えます。なんてすばやいのやら…。
「な、何……これ…っ!」
「一般生徒!?チッ、間の悪ぃところに…」
と、今はサポートキャラなんてどうでも構いません。最悪の状況だ。こうなると次に起こるのは…。
「なんなの!?あなた、誰っ…。それに、その耳…!」
「くそっ、仕方ねぇ…。俺は風紀委員だ。お前は見ちゃいけねえものを見ちまった。一緒に来てもらおうか。」
能力をわずかに開放し、頭からぴょこんと犬(狼)耳を飛び出させた狼太が主人公に手を伸ばします。それに怯えて後ずさる主人公。
「だ、誰か…助けて…っ。いや、誰かぁぁあぁっ!!」
あたりに響くのは主人公の悲鳴。狼太の手が主人公に触れようとしたその時。
「ぐっ…!?」
「汚い手で触れないでもらおうか。」
バチッ、と音がして狼太の手が弾かれました。狼太は妨害を加えた者たちをきつくにらみつけます。
「てめぇら……!」
「下がってもらおう風紀委員。彼女に手を出すことは私たちが許さない。」
あぁ、最悪だ。どうしてこうなった?こうなることを避けるために、わたしは朝から必死で主人公たちの行動を制御していたというのに。
「生徒会……っ!!」
物語は、変わらない?
+ + +
「今日はずいぶんと不機嫌だな、秋。」
「…そう見えますか。」
くっ、と小さく笑うと妖明学園理事・玖白は再び手元の資料に目を落としました。高級そうなスーツに身を包んだ彼は、今日も変わらず美しい。けれども今はそんなことはどうでもよく、わたしは不機嫌に鼻を鳴らしました。
当然です。わたしの今日一日の努力が、何の意味もなさなかったわけですから。
事の顛末はこうです。
現れた生徒会役員共は主人公を庇いながら、能力を使い風紀委員を退けようとします。それに同じく能力で対抗する狼太以下数名の風紀委員たち。もともと因縁の深い彼らのことです。争いは全く収束する様子を見せませんでした。そこで騒ぎに気付いた生徒会顧問で攻略対象の一人である火向連と、わたしが連絡した蜘蛛島先生が現れて、とりあえず争いは収まりました。
彼らの人ならざる力に混乱した主人公は生徒会役員共に連れられてその場を去り、狼太は蜘蛛島先生や他の風紀委員にあたり散らしてたいへんでした。そんなことがあったとはいえ、とにもかくにも表向きには”梅雨の大・宝探し大会!!”は成功のうちに幕を下ろしたのです。
「…帰ります。」
わたしはそう言うと、今まで座っていた高級そうなソファから立ち上がりました。
今回のイベントで、決して何一つ収穫がなかったというわけではありません。サポートキャラが転生者である可能性。本来のゲームとの変化。そういったことはこれからも重要になるでしょう。
けれども。
確かに今回私の中に芽生えた疑念。ストーリーは変えられないのではないかという思いが、確かにわたしのなかに息づいているのを感じます。
もしも私の行動のすべてが無意味なのだとしたら、わたしはこれから先どうするのでしょうか。
「秋、お前は私の優秀な手駒だ。」
…そんなもの決まってる。例えそうだとしても、わたしは妨害し続けましょう。
背後から聞こえてきた言葉に、わたしはわずかにそちらに視線を向けました。そう、たとえ。
無駄でも。
無為でも。
無意味でも。
美しい鬼、白い鬼。あなたのためにわたしは働きましょう。わたしのためにわたしは働きましょう。
「当然ですよ」
わたしはそう言って、薄く笑う理事長さんに背を向けました。
これは恋ではない。これは崇拝ではない。
ただ静寂という名の、安らぎの場を守るために。これから先も、わたしはあなたたちを妨害してみせましょう。
というわけで、ちょっと不安になってきた秋ちゃんでした。乙女ゲー主人公とサポートキャラのことは、恐らく二人に気付かれない程度に離れた場所から監視しています。
以下キャラクター紹介。
鬼原由羅・・・風紀委員長。高校三年生で”吸血鬼”の妖混じり。銀髪に翠色の目。物腰穏やかなイケメンで、実は乙女ゲーム『妖校記』の隠しキャラクター
蜘蛛島杏珠・・・風紀委員顧問。”女郎蜘蛛”の妖混じり。金の巻き髪に紫色の目。オネエ口調の男性だが、女性と見間違えるほどの美人。年齢は女のヒ・ミ・ツ。
雪沢芽衣・・・サポートキャラクターで主人公の友人。高校一年生。”雪女”の妖混じり。黒髪に水色の目。和風美人。転生者?
火向連・・・生徒会顧問。28歳。”火蜥蜴”の妖混じり。赤い髪と目。ホストのような見た目だが、その実は生徒思いな攻略対象F。
名前は挙げませんが、メッセージにて催促してくださった方、ありがとうございました!予告したよりも大変遅くなってしまい、申し訳ありません…。
読んでくださった皆様、お楽しみいただけたら幸いです。