表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/54

首都襲撃①

教会を離れ、ミヒャエル、サスケは全体の指揮を取るためフロッカスの首都へ、

あやめと、真継は先陣を切るため、フロッカスの海岸に向かった。

どれだけの数で来るかは分からないが、ケレスからフロッカスに向うにはこの海岸から入ってくるしかない。

真継をはじめ、精鋭部隊と、おそらく空中からくるであろう自体に備え、ケレス支配時に発達させた遠距離重火器の多くをここに配置していた。

一方首都では、2国の部隊を動かすための会議や、あらゆる事態に備える為に、議論と情報収集が続いていた。

対ケレスの連合軍の本部はここではなく、海岸線から最寄りの城塞都市に設けられており、

ここでは開戦後の指揮というよりは、事前準備や後方支援や物流の支援、そしてなにより、一度溝を作った両国の折衝が目的だ。

海岸線が突破されたことも考えられ、2重3重の策を短期間に講じたが、フロッカス奪還から3週間、未だにケレスからの侵攻はない。

首都奪還時の士気が下がり、人々の中の緊張感も解け始め、

杞憂ではないかという雰囲気が流れ始めた。

それに首都及び各地域を臨戦状態で維持する事でフロッカス全体の生活を制限され、避難所生活を余儀なくされる国民の不満が大きくなり始めていた。

そこに合わせ、毎夜酒を飲むだけの連合軍に対して、

ケレス支配下と何も変わらない、寧ろ、避難生活を余儀なくされ、財産も確保できない事を理由に、生活レベルは悪くなっていると徐々にその声は力を大きくしていった。

その状況を憂慮してかフロッカスの大臣であったカークをはじめとするカーク派の人々の提言により対ケレスの布陣を段階的に緩めざるえず、3日後にはこの首都への国民が戻り始める。もちろんこのまま何事もない可能性もない訳じゃない。

それに、金銭的にも、国の体制としてもこの状況を維持する事には限界がある。

だが、ミヒャエルはこの静けさに不安を感じずにはいられなかった。だが、フロッカス奪還に関して重要な役割を果たしたとはいえ、彼はアラビスの政務官。戦争のプロでもなければ、若い彼には味方も少なければ、人脈も力もない。故にこれが彼の限界であった。

大雨の中、行われた連合軍会議で、段階的連合軍の解体が決定され、ミヒャエルも近日中に、アラビスへの期間が決まった。

「、、、どうした眠れないのか?」

「サスケ、、、あぁ、少しな。雨上がったな」

「まだ、アラビス側がひどい雨だと思うよ。

ラディア山脈標高高いから、しばらく停滞するだろうし、、、納得できないか、浮かない顔」

「まぁ、ね。このまま何もないっていう事が考えられないと言ったところかな、

それとも自分が否定されて納得が言っていないと言った所かな」

「アラビスからは帰ってくるように言われているんだろ、

さっき君の後任の軍事専門の政務官がいたぞ」

「あぁ、雨も上がった事だし、明日にでもってなるかな。ほら月も出て、、、、」

ミヒャエルは目を細め、雲間に見える月を凝視する。

そして一瞬何か赤いものが日がったように見えた。

「そうだな、でも真継たちにはどうやって引っ張り戻そうかね。

船の準備が出来てればそれで納得するんだろうけど、まだめどもついていないし、、」

「サスケ、なんか変じゃないか?月が歪んで見えるぞ」

サスケも、ミヒャエルにつられ月を凝視する。すると月の一部が確かに歪んでいる。

そしてそれは見覚えがある、狂楽たちから見せてもらった試作の技術。

小型化には程遠く、完璧にも今一歩及ばぬ技術。

そしてサスケ自身が欲しがっていた技術、故にそれがそれだと理解できた。

「まずい!!光学迷彩か!!!実用化されていたのかよ!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ