教会にて⑤
「どうだ?」
「うん、おいしい、ヘレンはどう」
「そうね、おいしいのだけれど、ちょっと硬いかな」
「コシ出すためにやり過ぎましたね、煮込みでちょうどよくなるかも」
「今さら言うな。それに関してはお前も同罪だ。アルはどうだ?」
「〇◆☆Д!Д∥И」
「喋りながら食べちゃダメだろ。こぼしてるぞ、」
「あー、あ、ほらこっち向いて、、」
あやめはアルノーの口を拭き、真継がこぼした分を拾い自分の口に入れる。
「、、、なんだかそうしていると家族みたいね」
その様子を見ていたヘレンが、そうつぶやくと、あやめは満面の笑顔を見せる。
「ヘレンさん。あなたいい人ね」
「ねぇ、二人とも仲好さそうだけど、結婚とかしないの?」
「まさか、そんなことあり得ませんよ。だいたい二人じゃ、真継はが雑すぎて、、」
サスケがすかさず反対意見を口にする。
「そういうお前はどうなんだ?ミヒャエルとは結婚しないのか」
真継は、何気にノエルに聞き返すと、ノエルは慌ててミヒャエルの方を確認する。
ミヒャエルは目をそらし、何も言わない。
「や、やだな、私たちそういうのじゃないから、ただの幼馴染だから、
あ、あやめさんはどうなの?」
「私は真継様のお傍に入れればそれでいいですから」
「、、真継さんは、、まぁ、そうでしょうね」
ヘレンの諦め顔に真継は反論する。
「俺は人を好きになるという感情が分からないわけじゃないぞ、
ただそれ以上に俺にとって重要な事があるだけだ」
「重要な事?」
「あぁ、そうだ。まずは鬼退治。そして武を極める事だ」
くだらない事、、ヘレンの顔が明らかにそういっている。
「俺はそんなに器用な人間でも、要領のいい人間でもない。人を好きになったり、好かれてるという事、それは俺の狂気を和らげ、俺の悪意を殺す」
「それでいいじゃない。そっちの方が幸せでしょ」
「それでも、俺の力を必要とするものがある。託された思いがある。
それを天秤にかけた時そういう感情は後回しになる。そういう事だ。
ってのもあるが、本当はただ戦うのが好きなんだよ。どうしようもないくらいにな」
「まったく理解できないわね」
「分かるよ。真継兄ちゃん!男たるもの戦いに生きてだもんな」
「アルは黙ってなさい」
「それに、大切な人が出来てその人を巻き込むようなことはしたくない
戦う事を捨てるかどうか、それで俺は捨てられないだけだよ。
さて、アルノー、食い終わったらまた相手してやる。
病み上がり同士、今日はまともに戦い方を教えてやるよ」
真継は食事を終えると夜遅いにもかかわらず、アルノー達に戦い方を教えている。
流石に前回の事があり、今回はヘレンとノエルの監視付きだ。




